【茹で方も解説】エビの冷凍方法と保存期間、人気レシピ5選!

買ってきたエビを使い切れず、余らせてしまった経験はないでしょうか。実は、エビは魚介類の中でも傷むのが早く、保存が難しい食材です。

見た目は大丈夫そうに見えても、内側からダメになっていくということはよくあります。万が一にも当たってしまうと、辛い症状が待っています。

こちらでは、エビの長期保存を可能にする冷凍方法の他、プリプリ食感を保つためのオススメ解凍方法や適切な保存期間、冷凍エビを使用した人気レシピなども載せていますので、ぜひご覧になってください。

エビの栄養

えびの栄養

エビの栄養価とカロリー

カロリーは100g辺り 82kcal(ブラックタイガー・生)です。

高たんぱくでありながら、低脂質、糖質にいたってはゼロないし微量しか含まれていません。ですので、脂質や糖質を気にしている方にとっては、非常に頼もしい食材と言えます。

海の生き物だけあってミネラルを豊富に含んでいます。その他、エビの殻には、アスタキサンチンというカロテノイドの一種や、キチン質という動物性食物繊維が含まれています。

【ミネラル】
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン

【ビタミン】
ビタミンA、E、B1、B2、ナイアシン、B6、B12、葉酸、パントテン酸、ビオチン

※ミネラル・ビタミンの中には、種によって含まれていないものがあります。

エビの効能

【疲労回復効果】

エビの殻にはアスタキサンチンが含まれています。アスタキサンチンはカロテノイドの一種で、強い抗酸化力を持っています。細胞を活性酸素から守り、また損傷細胞を修復してくれるのです。

運動をすると、体内で活性酸素が増えます。増えた活性酸素は細胞を傷つけ、体内に疲労を生じさせます。この時、アスタキサンチンが体内にあると、細胞の保護、あるいは損傷した細胞の修復が行われます。すると、疲労回復効果を得ることができるのです。

また、細胞の保護および修復機能は、美肌効果にもつながります。

【ダイエット効果】

アスタキサンチンにはもう一つの効果があり、それが脂質代謝の向上です。

私たちの身体は、激しい運動をしたときに「糖質」から優先的に消費する傾向にあります。アスタキサンチンを摂取していると、本来なら「糖質」から消費されるところを、「脂質」から消費してくれるので、体内の脂質を減らすことができるのです。

また、一つ目でご紹介したように、アスタキサンチンには疲労回復効果があります。これは、運動中の持久力アップにもつながるため、ダイエット効果が加速されるのです。

【肝機能強化】

エビには、タコやイカについで多くのタウリンが含まれています。

タウリンには肝機能と深いつながりがあり、修復や補助の役割を持っています。例えばお酒を飲んだとき、アルコールを分解するため、肝臓には負荷がかかります。このようなとき、タウリンは肝臓の機能を修復し、補助してくれるのです。

その他、タウリンには善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす機能があります。この機能により、血中のコレステロール値が減少するため、動脈硬化予防につながるのです。

エビを冷凍するメリット

えびを冷凍するメリット

長期保存が可能になる

エビは非常に傷みやすい食材で、買ったその日に使うことが推奨されています。冷蔵庫での保存も安全とは言えず、やはり買った日に使い切るのが無難です。

つまり、エビを長期保存するには、冷凍保存してしまうのがベストな選択なのです。いったん冷凍してしまえば、3週間程度は保存することができます。

ポイントさえ押さえておけば、冷凍中の食材の劣化を防ぐことができますし、解凍後も変わらぬ食感や風味を楽しむことができます。

調理時間や手間の短縮になる

エビの調理の難点は、背ワタや殻を取り除かなければいけないことではないでしょうか。

食事を作るたびに、爪楊枝を取り出して、チクチク背ワタを取り除く作業は煩雑です。パキパキと殻を取り除くのも、時間と労がかかります。

冷凍保存を活用すれば、たくさんのエビを一気に下処理し、一気に冷凍可能ですから、調理時間や手間を短縮できます。

エビの冷凍保存方法

生のまま冷凍する場合

1)良く水洗いしてから、頭、背ワタ、殻を取り除きます。

えびの冷凍保存

2)水気を拭きとり、重ならないようにフリーザーバッグに入れ冷凍します。

えびの冷凍保存

★パスタソースやピラフ、グラタンなどに適しています。

茹でてから冷凍する場合

1)頭を取り、竹串などで背ワタを取り除きます(殻はそのまま)。

えびの冷凍保存

2)沸騰したお湯に塩と酒を適量入れ、殻ごと茹でます(塩と酒で臭みをとります)。

えびの冷凍保存

3)赤みがかったら取り出し、水気を切って冷まします。

えびの冷凍保存

4)殻を剥き、重ならないようにフリーザーバッグに入れ冷凍します。

えびの冷凍保存

★シーフードサラダなど、加熱を必要としない調理に適しています。

エビの解凍方法と保存期間

えびの解凍方法

エビの解凍方法

【塩水解凍】

冷凍したエビは、塩水に浸けて解凍するのがオススメです。

ボウルに水を張り、水の量に対して1~3%のお塩(※)を加え、そこに解凍する分のエビを浸しておきます。季節や室温にもよりますが、大体20分程度で半解凍の状態にすることができます。

ポイントは、ただの水ではなく塩水を使用すること。塩水を使うことで、うま味成分やプリプリの食感を残しつつ、臭みだけを取り除くことができます。

※殻を剥いてあるエビを解凍する場合:塩分濃度1%
殻付きのエビを解凍する場合:塩分濃度3%

【凍ったまま調理】

料理によっては、冷凍したエビをそのまま調理に使用することができます。

・背ワタや殻を取り除いてから冷凍してあること
・加熱時間が長いこと

などが条件になりますが、後半で紹介するパスタやピラフ、グラタンなどは解凍せずに直接加熱することができます。

エビの保存期間

【生のまま冷凍した場合】

保存期間の目安は2~3週間です。

【茹でてから冷凍した場合】

保存期間の目安は3~4週間です。

上記の期間を過ぎると、冷凍焼け(冷凍中に食材の水分が抜けてしまうこと)のリスクが高くなり、食感や風味が著しく劣化する可能性があります。ですので、なるべく早く食べきるようにしましょう。

エビを使った簡単レシピ5選

トマトクリームソースパスタ

☑材料(1人分)
・冷凍えび 5尾
・玉ねぎ 1/4個
・トマト(水煮缶) 200g
・コンソメ顆粒 小さじ1/2
・生クリーム 大さじ3
・にんにく 1かけ
・塩こしょう 適量
・オリーブオイル 適量

<作り方>
1)冷凍えびを解凍しておきます。玉ねぎは薄切り、にんにくはみじん切りにします。
2)フライパンを中火で熱し、オリーブオイルと刻んだにんにくを入れます。にんにくの香りが立ったら、玉ねぎとえびを加えて炒めます。
3)トマトとコンソメを加えて、軽く煮詰めたら生クリームも加えます。
4)全体が良い感じに煮詰まったら、塩こしょうで味を調え、最後にパスタを絡ませて完成です。

★トマトの酸味が苦手な人は、砂糖を少々加えることで、マイルドな味わいになります。
★煮詰めすぎた場合は、パスタの茹で汁や牛乳で調整すると良いです。

エビマヨ

☑材料(4人分)
・冷凍えび 400g程度
・酒 大さじ1
・片栗粉 大さじ2
・塩こしょう 少々
・サラダ油 大さじ3
・レタス 4枚
●マヨネーズ 大さじ3
●ケチャップ 大さじ1
●牛乳 大さじ1
●砂糖 大さじ1/2

<作り方>
1)冷凍えびは解凍しておき、ボウルなどに入れ、塩こしょうと酒を振りかけて、しばらくおきます(塩水で解凍した場合は、こしょうと酒を振りかけます)。
2)いったん(1)の水気を切って、全体になじませるように片栗粉をまぶします。
3)中火で熱したフライパンにサラダ油をひき、えびの両面をカラッと焼きます。
4)焼いている間に、●の調味料を混ぜ合わせておきます。
5)水で洗ったレタスは、よく水を切っておき、食べやすい大きさにちぎってお皿に盛り付けておきます。
6)焼きあがったえびを、(4)のたれと絡ませて、レタスの上に盛り付けたら完成です。

★(3)で加熱しすぎると、えびが固くなってしまうので注意してください。

エビフライ

☑材料(3~4人分)
・冷凍えび 10尾
・塩こしょう 適量
●水 500cc
●重曹 大さじ1
●塩 大さじ1
◆強力粉 1/2カップ
◆水 1/2カップ
・パン粉 適量

<作り方>
1)ボウルに●の材料を入れ、冷凍したえびを浸して20分置き、時間が経ったらキッチンペーパーで水気を拭きとっておきます。
2)えびの腹を上にして、包丁で4~5か所、3mm程度の切れ込みを入れます。
3)えびをまっすぐに伸ばし、切り込みを入れた個所を中心に、親指と人差し指で腹側を押していきます(ブチブチと音が鳴り、まっすぐに伸ばされていきます)。
4)まっすぐ伸ばしたえびに、塩こしょうを振りかけます。
5)ボウルに◆の材料を入れて混ぜ合わせ、(4)のえびをくぐらせていきます。
6)まんべんなくパン粉をまぶし、170~180度の油で揚げていきます(揚げ時間目安は2分程度)。

エビピラフ

<作り方>
1)冷凍えびは解凍しておき、◆の材料は全てみじん切りにしておきます。
2)フライパンにバターを半分入れ、えび、◆の野菜、コーンを炒めます。
3)(2)に●の材料を加え、ふたをして弱火で5分蒸し焼きにします。
4)野菜に火が通ったのを確認したら、ご飯、残りのバターを加え、パラパラになるように炒めていきます。
5)最後に塩こしょうで味を調えたら完成です(味が薄い場合はコンソメの量で調整可能です)。

★えびの量はお好みで決めてください。

マカロニグラタン

☑材料(2~3人分)
・冷凍えび 120g
・玉ねぎ 1/2個
・薄力粉 大さじ2
・牛乳 480ml
・マカロニ 50g
・バター 25g
・顆粒コンソメ 小さじ2
・塩こしょう 少々
・とろけるチーズ 適量

<作り方>
1)冷凍えびは解凍しておき、玉ねぎはくし切りに、マカロニは茹でて、オーブンを250度に予熱しておきます。
2)フライパンにバターを入れ、えび、玉ねぎを炒めます。
3)いったん火を止め、薄力粉を加えて混ぜ合わせます。
4)弱火にし、牛乳を3回に分けて流し込み、ダマができないように混ぜ合わせていきます。
5)(4)に茹でたマカロニ、コンソメ、塩こしょうを加え、中火で2~3分煮たら、耐熱皿へ移します。
6)チーズを上にかけ、予熱したオーブントースター(250度)で10分ほど焼いたら完成です。

★オーブンの時間は、焼き色を見ながら調整して下さい。

まとめ

えびの冷凍保存方法はいかがでしたか。

1.生のまま冷凍する方法
2.茹でてから冷凍する方法

の2種類の方法を紹介しました。

パスタやピラフを作るなら生のまま、シーフードサラダなどを作るなら茹でてから冷凍する方法を選ぶと良いでしょう。

保存期間は、生のまま冷凍した場合で2~3週間、茹でて冷凍した場合で3~4週間です。

オススメの解凍方法は塩水につけて解凍。塩の量は、殻付きの場合は3%、殻を剥いてある場合は1%で計算します。

えびは冷凍保存が最も適した方法です。えびが余ったときは、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみて下さい。

この記事の監修者

富山 知樹

ARTLOCKラボ マネージャー/管理栄養士/調理師
富山 知樹

フランス料理に魅了され、料理の世界へ。渡欧し二つ星レストランで修行。帰国後も日本のレストラン、会員制ホテルにて前菜・メイン・パン・デザートなどの部門を担当しつつ研鑽を積む。食による社会貢献や課題解決のため管理栄養士の資格をとり、現在はデイブレイクにて食×冷凍の研究を行うラボチームマネージャーを担当。

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