エノキの冷凍保存方法とレシピを紹介【写真付きで解説!】

エノキは冷凍すると旨味がアップするというのをご存知でしたか?

冷凍することで細胞が壊れ、中からうま味成分のもとが出てくるのです。

エノキを冷凍して作るえのき氷はダイエット効果もあります。

今回はエノキの冷凍保存について、メリットや保存法・おすすめレシピまでご紹介します。

エノキをいつもより美味しく食べたい方、ダイエット中の方は必見です!

エノキを冷凍するメリット

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美味しくなる

エノキの旨味成分であるグアニル酸は、細胞の中に閉じ込められている酵素の働きによって増加します。

細胞が生きているときはこの酵素は働きません。

冷凍することで細胞が壊れ、酵素が働き始めるので冷凍しないときに比べてグアニル酸などの旨み成分が約3倍にも増えます。

ダイエット効果がある

エノキに含まれているキノコキトサンは、脂肪の吸収を抑え、燃焼を促進してくれるダイエット効果の高い成分です。

キノコキトサンはきのこ類のほとんどに含まれていますが、エノキには特に多く含まれています。

そのままでは体に吸収されにくいのですが、ペースト状にしてから冷凍したえのき氷は、細胞が破壊されているので吸収率がアップしています。

冷凍してあるので長期保存ができ、手軽に食べられるので、えのき氷はダイエットの強い味方です。

長期保存が可能

エノキは袋を開けてしまったら、すぐにしなびてしまいます。

2パックで幾らなどといった安売りをしていることもあり、保存に困るという方は多いのではないでしょうか?

冷凍すれば1か月以上保存できるので、しなびてまずくなるのを防げます。

エノキの冷凍保存方法

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炒め物などに使う時に便利な生のまま冷凍保存する方法と、ダイエット効果が高いえのき氷にしてから冷凍保存する方法の2つをご紹介します。

エノキを生のまま冷凍保存する方法

① エノキは洗わずに、いしづきを落としてから、ほぐします。

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エノキを洗ってしまうと冷凍した時にくっついてしまうので、袋から出したままの乾いた状態で使います。

短く切っても長いままでも大丈夫ですが、1本ずつバラバラの状態にしてください。

② 空気が入ったままの状態でジップロックなどに入れてから、新聞紙でくるみ、冷蔵庫に入れます。

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きのこ類は他の食材とは違い、なるべくゆっくりと冷凍した方が細胞が壊れて旨み成分が出やすくなるので、新聞紙などでくるみます。

③ 1時間ほどしたら、一度冷凍庫から取り出して、振ったり揉んだりして、エノキがバラバラになるようにして、再び冷凍庫へ戻します。

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④ 完全に凍ってからは、空気を抜いて、そのまま冷凍保存してください。

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えのき氷にして冷凍保存する方法

① エノキはいしづきを落としてから、3等分にざっくりと切り分けます。

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② ザルにあけて、軽く洗います。

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③ いしづきを切り落とした状態のエノキと同量の水とエノキをミキサーに入れて、ペースト状にします。

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④ ペースト状になったら、鍋に入れて加熱します。

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5分程度加熱し、煮立つ寸前になったら、火を止めます。

⑤ 炊飯器にうつし、保温ボタンを押して、1時間保温します。

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鍋のまま1時間弱火で焦がさないように煮詰めても大丈夫ですが、炊飯器を使った方が簡単です。

⑥ 1時間経ったら、保温を切り少し冷ましてから、製氷皿に入れて冷凍庫で凍らせます。

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完全に凍ったら、ジップロックなどに移しても、もちろんそのまま冷凍保存しても大丈夫です。

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ダイエットのためにえのき氷を使う場合には、1日3個が目安なので、3食の味噌汁に1個ずつ入れたり、カレーやシチューなどに入れるのがおすすめです。

エノキの解凍方法と保存期間

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エノキの解凍方法

生のまま冷凍したエノキもえのき氷も、解凍せずにそのまま調理に使えます。

エノキを解凍する場合には、タッパーなどに入れてから新聞紙に包んで冷蔵庫に入れて、じわじわと解凍することで細胞がさらに壊れて、旨味がアップします。

解凍してから使う場合には、溶けるときに出る水分に旨味が溶け出しているので、タッパーの中に入っている水分も一緒に調理に使って下さい。

エノキの保存期間

生のまま冷凍保存したエノキは、1か月くらいで食べきるようにしてください。

えのき氷にした場合には、2ヶ月くらい保存が可能です。

どちらにしても、1週間程度しか保存ができない冷蔵保存よりも、長く保存することができます。

>>その他のキノコの冷凍方法はこちら


栄養士が解説!エノキの栄養について

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えのきの栄養
えのきには食物繊維が豊富で、ビタミンB₁、B₂、ナイアシンが豊富に含まれています。
糖質や脂質の代謝に関与し、消化器を健康に保つ働きもしています。
また、血管疾患予防やがん予防効果があると注目されています。

ダイエットのサポート
えのきに含まれているキノコキトサン(キトグルカン)は小腸での脂肪の吸収を抑える作用や体脂肪の低減効果がみられ、
ダイエットに効果的と注目されています。
また、代謝に必要なビタミンB群や豊富な食物繊維が腸内環境を整えるため、
代謝UPも期待できます。

えのきは生食できる?
生のえのきにはフラムトキシンというたんぱく質が含まれ、溶血作用があり生で食べるのは危険です。
この成分は加熱すると分解されるため、きちんと加熱して食べるようにしましょう。

☑新鮮なえのきの見分け方
1.色が白く、傘と柄がしっかりしているもの
2.傘が小さめで丸く、大きさが均一なもの
3.袋に入っているものは、水気がなく乾いているもの
(鮮度が落ちると水っぽくなります)

栄養士るり

戸板女子短期大学で栄養士の資格を取得し、同大学を卒業。卒業後杏林大学で食品衛生管理者の資格も取得。現在はデイブレイク株式会社で食材の冷凍情報を発信しながら、様々な食材の冷凍実験を統括。趣味は旅行とフラダンス。好きな野菜はブロッコリー。


冷凍エノキを使った簡単レシピ5選

えのき氷で簡単!ダイエット味噌汁

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☑〈材料1人分〉
えのき氷 3個
水 コップ1杯
味噌 小さじ1杯

<作り方>
1)小鍋か卵焼き用の小さなフライパンにえのき氷を入れて、弱火にかけます。
2)溶け出して温まってきたら、水を加えて完全に溶かして煮立たせます。
3)味噌を溶かして、煮立てます。
4)器に盛ったら、完成です。

お好みでネギ・わかめ・麩などを入れてもおいしいです。

うまみ成分濃縮!絶品エノキのホイル焼き

☑〈材料〉
冷凍エノキ 1袋分
オリーブオイル 小さじ1
ポン酢(しょうゆ) 小さじ1
塩レモン 輪切り2枚分
※塩レモンがなければ、輪切りのレモンに塩を少々かけても大丈夫です。

<作り方>
1)時間があれば、冷凍エノキをアルミホイルで包み、新聞紙に包んで冷蔵庫に入れて、ゆっくりと解凍します。時間がなければ凍ったままでも大丈夫です。
2)アルミホイルを広げて、エノキの上にオリーブオイルとポン酢を振りかけ、塩レモンを乗せて、しっかりと閉じます。
3)魚焼きグリルで15~20分焼いたら出来上がりです。

冷凍のままエノキを使う場合には、少し長めに加熱して下さい。

えのき氷でおいしさUP!ホカホカ炊き込みごはん

☑〈材料〉
えのき氷 4個くらい(90ℊ)
米 3合
水 適量
刻み海苔 適量
しょう油 大さじ1
かつおだし 小さじ2
みりん 大さじ1
おろし生姜 小さじ2
塩 小さじ半分

<作り方>
1)えのき氷を耐熱容器に入れて、レンジで加熱し、解凍します。
2)米をといでザルで水気を切ったものと、解凍したえのき氷と調味料を炊飯機の釜に入れて、混ぜ合わせます。
3)3合のお米を炊く時の線まで水を加えて、普通に炊きます。
4)茶碗に盛って、刻み海苔をのせたら、出来上がりです。

冷凍エノキで簡単ナムル

☑〈材料〉
冷凍エノキ 1パック分
ネギ 1/2本
だしの素 小さじ1
しょう油 小さじ1
おろし生姜 ひとつまみ
七味 お好みで
ごま油 小さじ1

<作り方>
1)ごま油を熱したフライパンに、凍ったままのエノキとざく切りにしたネギを入れて炒めます。
2)調味料を加えて、エノキとネギに火が通ったら出来上がりです。

えのき氷で手間なし!エノキのポタージュスープ

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☑〈材料〉
えのき氷 3つ
玉ねぎ 1/4個分
水 200㏄ 
牛乳 100㏄
顆粒コンソメ 小さじ1.5
塩 少々
ブラックペッパー 少々
乾燥パセリ 少々

<作り方>
1)すりおろした玉ねぎと水を小鍋に入れて、煮立たせます。
2)玉ねぎの辛さが飛んで甘い香りがしてきたら火を弱め、顆粒コンソメ・えのき氷・牛乳を加えます。
3)えのき氷が解けてひと煮立ちしたら、塩とブラックペッパーで味を整えます。
4)器に盛って、パセリを散らしたら出来上がりです。

まとめ

エノキの冷凍保存はいかがでしたか?

ヘルシーで安いエノキの旨味成分が、冷凍することで増えるというのは、驚きでしたね。

ダイエット効果が注目されているえのき氷は保存期間が長いので使い勝手もよいです。

良いことだらけのエノキの冷凍保存を、ぜひ試してみて下さい。

この記事の監修者

富山 知樹

ARTLOCKラボ マネージャー/管理栄養士/調理師
富山 知樹

フランス料理に魅了され、料理の世界へ。渡欧し二つ星レストランで修行。帰国後も日本のレストラン、会員制ホテルにて前菜・メイン・パン・デザートなどの部門を担当しつつ研鑽を積む。食による社会貢献や課題解決のため管理栄養士の資格をとり、現在はデイブレイクにて食×冷凍の研究を行うラボチームマネージャーを担当。

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