【写真で解説】長芋の冷凍保存方法と保存期間、レシピ5選!

長芋は冷凍保存可能だということをご存知でしたか。

冷蔵保存、あるいは常温保存でも長期間保存できるため、冷凍で保存できるということはあまり知られていないようです。

ですが、冷凍保存を使えば、例えば食事でとろろが余ってしまったときなどに保存することができます。

今までは、使い切れなかったとろろは廃棄していたかもしれませんが、適切に処理すれば数週間保存可能なのです。

こちらの記事では、長いもの冷凍方法を始め、適切な解凍方法や保存期間の目安、簡単レシピをご紹介しています。興味のある方は、ぜひご覧になってください。

長芋の栄養

長いもの栄養

長いもの栄養価とカロリー

カロリーは100gあたり 65kcalです。

80%以上が水分で出来ているため、他のやまのいも類よりも粘り気が少ないという特徴があります。

長芋に含まれる栄養には以下のものがあります。

【ミネラル】
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン

【ビタミン】
ビタミンA、E、B1、B2、ナイアシン、B6、葉酸、パントテン酸、ビオチン、C

【その他】
食物繊維

長芋の効能

【疲労回復で元気な身体に】

長芋にはビタミンB1という、疲労回復を助ける栄養素が含まれています。ビタミンB1は体内で糖質をエネルギーに変換する際に使われるビタミンで、糖質を多く摂取する人や運動量が多い人には特に必要なビタミンになります。 また、ビタミンは本来熱に弱いとされるものが多いですが、長芋であれば生で食べることができるため、非常に効率よく摂取することができます。

消化を助け滋養強壮効果

昔から長いもは、「山鰻(やまうなぎ)」と言われるほど、滋養強壮に役立つとされていました。このように言われる理由には、消化酵素であるジアスターゼ、アミラーゼなどの存在があります。消化酵素のジアスターゼ、アミラーゼには、食べ物の消化を促進する働きがあります。

これら成分の効果は、食べ物を消化・吸収する力を強めてくれます。消化吸収が強化されるということは、その分だけエネルギーを効率的に生み出せるということです。ゆえに、長いもは疲労回復や滋養強壮に効果があるといわれています。

長芋を冷凍するメリット

長いもを冷凍するメリット

調理時間の短縮になる

第一のメリットは、調理時間の短縮です。

冷凍する前に、使いやすいサイズにカットする、すり下ろしておくなどすることで、実際に使うときの手間や時間を短縮することができます。

特に長芋は、含まれる成分によって手が痒くなることがあります。また、痒みの成分を緩和するために酢水に透けておく必要もあります。

冷凍する前にこうした下処理をしておくことで、調理のたびに痒い思いをしなくて済む、というメリットもあるのです。

余ったとろろも冷凍できる

第二のメリットは、余ったとろろも冷凍できることです。

冒頭でも説明しましたが、食事で使い切れなかったとろろは冷凍することができます。今までは余ったとろろは廃棄していたかもしれませんが、冷凍保存ならば数週間保存することができます。

冷蔵庫では、数日間しか保存できない上に変色してしまう恐れもあります。冷凍保存でしたら、酵素の働きがストップしてしまうため、変色も最小限に抑えることができるのです。

長芋の冷凍保存方法

細切りにして冷凍する場合

1.細切りにして酢水に5分ほど浸けておきます。

長いもの冷凍保存

★酢水:水1リットルあたり酢大さじ2程度
2.キッチンペーパーなどで水気をふきとります。

長いもの冷凍保存

3.フリーザーバッグに平らに入れて冷凍します。

長いもの冷凍保存

★画像ではラップに包んでからフリーザーバッグに入れています。小分けにする場合はこちらの方法がオススメです。

とろろにして冷凍する場合

1.皮をむき、酢水に5分ほど浸けておきます。

長いもの冷凍保存

★酢水:水1リットルあたり酢大さじ2程度
2.すりおろします。

長いもの冷凍保存

3.フリーザーバッグに入れ、空気を抜いて冷凍します。

長いもの冷凍保存

★画像ではラップで包んでからフリーザーバッグに入れています。小分けにする場合はこちらの方法がオススメです。

長芋の解凍方法と保存期間

長いもの解凍方法

長芋の解凍方法

基本的に、冷蔵庫あるいは室温での自然解凍をオススメしています。

冷蔵庫解凍と室温解凍のどちらを選ぶかは、その時々の気温(室温)や、解凍してから調理までの時間で判断してください。夏場などは、衛生面から考えて冷蔵庫解凍をオススメします。

電子レンジ解凍も可能ですが、とろろの風味を損なう可能性が高いためオススメはできません。

長芋の保存期間

保存期間の目安は 2~3週間です。

一旦解凍してしまった食材は、再冷凍することができません。冷凍と解凍を繰り返すことで、風味や食感を著しく損なうためです。

ですので、一度解凍した食材は使い切るように、あるいは使い切れる分だけ解凍するようにしてください。

>>【冷凍で長持ち】野菜の保存方法で気をつけるべき3つのポイント

長芋を使った簡単レシピ5選

とろろごはん

出典:http://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe/00003368/index.html

☑材料(2人分)
・ご飯 2合
・長芋 200g
・だし汁 1/2カップ
・醤油 小さじ1/3

<作り方>
1)冷凍長芋(すりおろし済み)を冷蔵庫で解凍しておきます。
2)だし汁・醤油を入れた鍋を火にかけ、ひと煮立ちさせます。
3)(1)に、(2)を少しずつ加えて混ぜていきます。
4)最後に炊き立てのご飯の上にかけたら完成です。

★お好みで青のりやわさびを加えても美味しいです。

昆布と野菜の刻み付け

出典:http://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe/00003622/index.htmlw

☑材料(2人分)
・長芋 50g
・大根 50g
・白菜 1/2枚
・えのき 1/2パック
・納豆昆布 10g
・青ねぎ 1/4カップ
・すりおろししょうが 小さじ1/2
・赤唐辛子 1/2本
●醤油 大さじ1
●みりん 大さじ1

<作り方>
1)長芋は7㎜程度のさいの目に切って冷凍したものを使用します。あらかじめ冷蔵庫で解凍しておきましょう。
2)大根も同様に7㎜程度のさいの目に、えのきは軽く茹でて7㎜の長さに、白菜は7㎜の角に切ります。
3)ボウルに(1)、(2)、納豆昆布、青ねぎ、すりおろししょうが、赤唐辛子を入れます。さらに●の調味料を加えて、よく混ぜたら完成です。

★厳密に7㎜でなくとも、ある程度大きさがそろっていれば問題ありません。
★ご飯などにかけて食べても美味しいです。

長芋ときゅうりのごま和え

長芋ときゅうりのごま和え

出典:https://www.kyounoryouri.jp/

☑材料(2人分)
・長芋 220g
・きゅうり 1/2本
・白ごま 適量
●醤油 大さじ1.5
●砂糖 大さじ1
●酢 大さじ1

<作り方>
1)冷凍長いも(せん切り)は、あらかじめ冷蔵庫で解凍しておきます。
2)きゅうりの皮をむいて、せん切りにします。
3)ボウルに長いも、きゅうり、●の調味料とごまを入れて和えたら完成です。

長芋お好み焼き

長芋お好み焼き

出典:https://cookpad.com/recipe/2581094

☑材料(2人分)
・キャベツ 200g
・豚肉(薄切り) 100g
・揚げ玉 15g
●薄力粉 100g
●本だし 小さじ3
●卵 1個
●水 100ml
●長いも 50g

<作り方>
1)冷凍した長いも(すりおろし済み)を冷蔵庫で解凍しておきます。
2)ボウルに●の材料を入れ、よく混ぜ合わせます。
3)粗いせん切りにしたキャベツ、適当な大きさに切った豚肉、揚げ玉も入れてよく混ぜます。
4)熱したフライパンに油(分量外)をひき、(3)を入れて中火~弱火で焼きます。
5)焦げ目がついたらひっくり返し、中まで火が通ったら完成です。

★ソース、マヨネーズ、青のり、かつおぶしはお好みでどうぞ。
★紅しょうがや桜エビなど、材料はお好みでアレンジしてください。

豆腐のとろろかけ

豆腐のとろろかけ

出典:https://www.kyounoryouri.jp/

☑材料(2人分)
・長いも 200g
・木綿豆腐 1丁
●醤油 大さじ2
●砂糖 小さじ1
●みりん 大さじ1
・かつおぶし 10g

<作り方>
1)冷凍した長いも(すりおろし済み)は冷蔵庫で解凍しておきます。
2)豆腐はサイコロ状に切っておきます。
3)フライパンに●の調味料を入れて火にかけ、豆腐も加えて軽く炒めます。
4)全体的に絡まったら、長いもを加えて火を止め、かつおぶしをかけて完成です。

★豆腐は優しく混ぜるようにしてください(激しく混ぜるとボロボロになります)。

まとめ

長芋の冷凍保存はいかがでしたか。

ご紹介した冷凍方法は2つ。1つは使いやすい大きさにカットして冷凍する方法、もう1つはすり下ろしてとろろ上にして冷凍する方法です。

どちらの方法で冷凍しても、冷蔵庫での自然解凍をオススメしています。

保存期間の目安は2~3週間です。冷凍することで変色は大分抑えられますが、もし見た目が危なそうであれば、期間内でも食べるのは控えたほうが良いでしょう。

長芋は滋養強壮にとても効果のある食材ですので、ぜひ今回の方法を活用して上手に保存してください。

>>肉の冷凍方法はこちら

>>魚の冷凍方法はこちら

>>その他の野菜の冷凍方法はこちら

この記事の監修者

富山 知樹

ARTLOCKラボ マネージャー/管理栄養士/調理師
富山 知樹

フランス料理に魅了され、料理の世界へ。渡欧し二つ星レストランで修行。帰国後も日本のレストラン、会員制ホテルにて前菜・メイン・パン・デザートなどの部門を担当しつつ研鑽を積む。食による社会貢献や課題解決のため管理栄養士の資格をとり、現在はデイブレイクにて食×冷凍の研究を行うラボチームマネージャーを担当。

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