パセリの冷凍保存方法と栄養、簡単レシピ5選!【写真付きで解決!】

あの縮れた葉が特徴的な「パセリ」は、冷凍して保存することができることを知っていますか?

しかも、その方法はとても簡単で、ほとんど手間いらず、5分もかからずに終わってしまうのです。

「パセリって一袋に何束も入ってるから、せっかく買っても結局使い切れない」

このような悩みも、冷凍保存方法を知ってしまえば一気に解決、スーパーの野菜売り場で大量にパセリを買ってくることができるようになります。

ぜひ今回ご紹介する方法を活用して、快適なパセリライフを送ってください。

パセリの栄養

パセリの栄養

パセリというと、”料理の付け合わせ”くらいの印象しかないかもしれません。

食卓で見かけるとしても、から揚げの脇にちょこんっと添えてあったり、スープの上にパラパラパラッとかけてあったりする程度で、口にする機会が少ないのも事実です。

ですが、実はパセリは、豊富な栄養素を含んでいます。

一度に口にする量が微量のため気付きにくいのですが、例えば「ビタミンC」などは、レモンのそれを上回る量を持っているのです。

というわけで、まずはパセリの持つ栄養価とその効能についてお話しします。

パセリの栄養価とカロリー

パセリの持つ栄養価のうち、豊富に含まれるものは以下です(すべて100g中)。

・β-カロテン 7400μg
・ビタミンB1 0.12㎎
・ビタミンB2 0.24㎎
・ビタミンC 120㎎
・カルシウム 290㎎
・カリウム 1000㎎
・鉄 7.5mg
・葉酸 220μg
・(カロリー 44kcal)

出典:”オールガイド食品成分表2015(日本食品標準成分表2010準拠)

これらの栄養素は、他の食材と比較した時に、頭一つ抜き出る値を示しています。

例えば、β-カロテンであれば、にんじんが100g中9000μg前後なのですが、パセリはそれに近い量を持っています。

先ほども話題に挙げたビタミンCも、レモンが100g中100㎎程度なのに対し、パセリは100g中に120㎎を含んでいます。

また、上記に挙げた栄養素以外にも、パセリには「ピネン」や「アピオール」といった成分が含まれており、これらの成分は、パセリ特有の風味や香りを作り出しています。

このように、あまり口に運ぶことのないパセリですが、栄養価の面で見ると、非常に優れた食材なのです。

パセリの効能

豊富な栄養素を持っているということは、イコール様々な効能を持つという事でもあります。

こちらでは、パセリの持つ様々な効能の内から、いくつかをピックアップしてご紹介していきます。

・アンチエイジング
・肥満予防
・ストレス軽減作用

まずは、アンチエイジングについて。

パセリの持つβ-カロテンには「抗酸化作用」があるといわれています。

人間の体内で、活性酸素が細胞を損傷させると、そこから老化が進行していくのですが、β-カロテンの持つ「抗酸化作用」により、活性酸素の働きを抑制することができます。

「活性酸素の働きを抑制→細胞の損傷を予防→アンチエイジング」となるわけです。

また、ビタミンCには、身体の組織を修復する能力があるといわれており、肌のシミやしわ、キズなどの回復を早めてくれる「美肌効果」も期待できます。

続いて、肥満予防について。

これには、パセリに含まれるビタミンB1とB2が関わってきます。

ビタミンB1・B2には、三大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)をエネルギーに変換する能力があるといわれています。

B1は糖質をエネルギーに変換するのが得意で、B2は脂質を変換するのが得意だと言われています。

これらB1・B2を不足なく摂取しておくことで、栄養→エネルギーの変換をスムーズに行う事が出来、脂肪として体内に溜まっていくのを防ぐことができるのです。

脂肪がたまりにくくなるので、肥満にもなりにくくなり、生活習慣病などの予防にもつながります。

最後に、ストレス軽減作用について。

これには、パセリに含まれるカルシウムや鉄が関わってきます。

カルシウム不足がストレスを招く、というのは有名な話ですが、パセリはカルシウムを豊富に含んでいるため、ストレス軽減に効果を発揮します。

また、同様に豊富に含んでいる鉄は、貧血(特に生理中の女性)を改善してくれるので、血の巡りを良くする点からも、ストレスを軽減してくれます。

パセリを冷凍するメリット

パセリの冷凍

長期間の保存が可能になる

パセリを冷凍する1番のメリットは、やはり保存期間がグンと伸びることです。

通常、冷蔵庫でパセリを保存すると、1週間も経たずにしなびてきてしまいます。

ですが、ほんの5分の手間をかけて冷凍してあげることで、半月以上も保存することができるのです(それも、ある程度鮮度を保ったまま)。

袋にごっそりと詰め込まれていて、なかなか使い切るのが難しいパセリですが、冷凍することで、期間に余裕をもって使い切ることができるのです。

粉々にするのが簡単になる

パセリを使用するとき、多くの人はパセリを粉々にしてから使います。

ある人は包丁でみじん切りにし、ある人はフードプロセッサーなどを使います。

パセリを冷凍することももう一つのメリットは、こうした”粉々にする手間”を大きく省けるところにあります。

ある手順を踏んでからパセリを冷凍すれば、手でもんだだけでパリパリパリ…と砕くことができてしまいます。

もちろん、砕いたパセリはそのまま調理に使用可能で、「必要な時に、欲しいだけ」取り出すことができます。

保存期間が延びるだけでなく、実際の調理の手間を省くことができる、なにより、パセリを気軽に使えるようになるのが、冷凍保存のメリットです。

パセリの冷凍保存方法

パセリの冷凍方法はいたって簡単、シンプルです。

上手な保存のコツは、冷凍前に良く水気をふき取ってあげる事。

こうすることで、食材の品質を長期間にわたって保つことができるのです。

生のまま冷凍する

1)パセリを水で洗い、良く水気をふき取ります。

パセリの冷凍保存

2)パセリの葉の部分だけをもぎ取ります。

パセリの冷凍保存期間

3)ラップで細長く包み、フリーザーバッグに入れて冷凍します。

パセリの冷凍保存

4)冷凍できたら、パセリを包んだラップごとつぶして、中のパセリを粉々にしてフリーザーバッグに戻します。

パセリの冷凍保存

パセリの解凍方法と保存期間

パセリの解凍

続いて、冷凍したパセリの保存期間や解凍方法を見てきます。

パセリの解凍方法

冷凍したパセリは、凍ったまま調理に使用することができます。

みじん切りにして冷凍していれば、そのまま調理に使う事が出来ます。

生のまま冷凍した場合でも、凍った状態で手もみしてあげれば、細かく砕くことができるため、スープやパスタなどに気軽に使えるようになります。

パセリの保存期間

冷凍したパセリの保存期間は、およそ3週間です。

ただし、解凍→冷凍を繰り返すことは品質に良くないので、使う分だけを素早く取り出すよう心掛けてください。

冷凍保存でありがちなのが、「これいつ冷凍したんだっけ?」という、冷凍始めの時期が分からなくなってしまう問題です。

これを防ぐのにオススメなのが、フリーザーバッグに冷凍した日付を書いてしまう事。

こうしてしまえば、袋を取り出すたびに日付を確認することができますので、上記のような問題を回避することができます。

>>【冷凍で長持ち】野菜の保存方法で気をつけるべき3つのポイント


栄養士が解説!栄養について

パセリは飾りじゃない
料理の付け合わせという印象が強いパセリ。あの独特の強い香りと苦みが苦手と言われる存在でもあります。

しかし、パセリには大変豊富な栄養素が含まれています。貧血を予防する鉄分、むくみ改善や利尿作用のあるカリウム、骨を強くするカルシウムなどミネラルが豊富に含まれています。

その他にも抗酸化作用のあるβ―カロテンや、美容効果のあるビタミンCなどが含まれています。

アピオールとは
パセリ独特の香り成分です。口臭予防や食欲増進の効果が期待できます。

セロリの選び方
1.茎から葉までハリのあるもの
2.葉先がみずみずしく緑色のもの

 *葉が黄色くなりかけているもの、乾燥しているものは鮮度が落ちている

おすすめの食べ方
パセリを単なる添え物として利用するのではなく、みじん切りにしスープやソースに混ぜたり、揚げ物の際にパン粉と混ぜて衣にすると食べやすくなります。さらに、脂溶性ビタミンのβ―カロテンやビタミンE、ビタミンの吸収も促進されます。

また、パセリバターにしておくと簡単です。作り方は簡単で刻んだパセリを柔らかくしたバターと混ぜるだけです。それを冷蔵庫で冷やして固め、使いやすいサイズにして冷凍保存しておきましょう☝

栄養士
栄養士 るり

戸板女子短期大学で栄養士の資格を取得し、同大学を卒業。卒業後杏林大学で食品衛生管理者の資格も取得。現在はデイブレイク株式会社で食材の冷凍情報を発信しながら、様々な食材の冷凍実験を統括。趣味は旅行とフラダンス。好きな野菜はブロッコリー。


パセリを使った簡単レシピ5選

パセリとちりめんじゃこのふりかけ

パセリとちりめんじゃこのふりかけ

出典:https://cookpad.com/recipe/1101954

☑材料(ご飯4合分)
・パセリ 2束
・ちりめんじゃこ 45g
・ごま油 小さじ1
・ごま 40g
・しょうゆ 小さじ1
・塩 小さじ1/2

<作り方>
1)パセリは、みじん切りにしたものでも、生のまま冷凍したものを粉々にしたものでも、どちらを使用しても大丈夫です。
2)フライパンにごま油を入れ、温まったらちりめんじゃこを投入します。
3)ちりめんじゃこに火が通ったら、パセリを加え、水分がなくなるまで加熱していきます。
4)最後に、ごま、しょうゆ、塩を加えて、全体になじませたら完成です。

★パセリを加えてから炒めすぎると、仕上がりの色合いが悪くなるので注意です。

パセリペーストのクリームパスタ

パセリペーストのクリームパスタ

出典:https://cookpad.com/recipe/531152

☑材料(2人分)
・パセリ 1束
・生クリーム 200㏄
・ホタテ お好みで
・塩こしょう 適量
・バター 大さじ1
・オリーブオイル 大さじ1
・にんにく 1かけ
・パスタ 2人分

<作り方>
1)パセリは、みじん切りにしたものでも、生のまま冷凍したものを粉々にしたものでも、どちらを使用しても大丈夫です。にんにくはみじん切りにしておきます。鍋にお湯を張り、パスタを茹でておきます。
2)フライパンでオリーブオイル、バターを熱し、にんにくを炒めます。香りが立って来たら、パセリ、塩こしょうを加えて、水分が飛ぶまでじっくり炒めます。
3)ホタテを加えて炒めあわせ、生クリームを回し入れます。
4)フライパンにパスタを投入し、パスタとソースが絡んだら完成です。

★ 2)のソースを作っておけば、パスタ以外にも、肉や魚に使う事が出来ます。
★ホタテのほかにも、魚介類など加えても美味しいです。

パセリとじゃがいもとベーコンのチーズ焼き

パセリとじゃがいもとベーコンのチーズ焼き

出典:https://cookpad.com/recipe/3777386

☑材料(2人分)
・じゃがいも 2個
・パセリ 1束
・にんにく 1かけ
・ベーコン 70g
・コンソメスープの素 2かけ
・とろけるチーズ 2~3枚
・オリーブオイル 大さじ1

<作り方>
1)じゃがいもは皮をむき、食べやすいサイズに切ってから塩茹でします。
2)パセリは、みじん切りにしたものでも、生のまま冷凍したものを粉々にしたものでも、どちらを使用しても大丈夫です。にんにくはみじん切りにしておきます。ベーコンは幅1cmくらいに切っておきます。
3)熱したフライパンにオリーブオイル、にんにくを入れ、香りが立ったらベーコンを加えます。
4)コンソメスープの素を砕いて投入し、パセリも加えて中火で熱します。
5)全体に熱が通ったら火を止め、塩茹でしたじゃがいもとチーズを加えます。全体を絡めたら完成です。

★火を通し、チーズを絡めることで、パセリの香りはだいぶ軽減されます。

りんごとパセリの豆乳スムージー

りんごとパセリの豆乳スムージー

出典:https://cookpad.com/recipe/4292020

☑材料(1人分)
・りんご 半分
・パセリ 1本
・豆乳 1/2カップ

<作り方>
1)りんごはざく切りに、パセリはみじん切りにしたものでも、生のまま冷凍したものを粉々にしたものでも、どちらを使用しても大丈夫です。
2)豆乳、りんご、パセリをミキサーにかけたら完成です。

★りんごは皮付きのままでOKです。
★お好みで、シナモンやしょうが、はちみつなどを加わえても美味しいです。

ガーリック&パセリトースト

ガーリック&パセリトースト

出典:https://cookpad.com/recipe/2552275

☑材料(1人分)
・食パン 1枚
・パセリ 適量
・ガーリックパウダー 適量
・ピザ用チーズ 適量
・マヨネーズ 適量
・オリーブオイル 適量
・こしょう 適量

<作り方>
1)パセリは、みじん切りにしたものでも、生のまま冷凍したものを粉々にしたものでも、どちらを使用しても大丈夫です。
2)食パンに、パセリをまんべんなく乗せ、ガーリックパウダーとこしょうを振ります。
3)ピザ用チーズをのせ、マヨネーズをかけたら、トースターで焼きます。
4)いい感じに焼けたら、最後にオリーブオイルを振りかけて完成です。

★お好みでレモン汁を振りかけると、さっぱりとした口当たりになります。

まとめ

パセリの冷凍保存方法はいかがでしたでしょうか。

今回ご紹介した方法を活用していただければ、大量に買ってきたパセリでも、長期間保存可能になります。

しかも、生で冷凍すれば、手もみするだけでパリパリッと簡単に砕けてしまいますから、今までとは比べ物にならないくらいお手軽にパセリを使えるようになります。

冷凍するのにかかる手順も、2~3分程度で終わる簡単なものですので、パセリを買ってきた際はぜひお試しください。

>>肉の冷凍方法はこちら

>>魚の冷凍方法はこちら

>>その他の野菜の冷凍方法はこちら

この記事の監修者

富山 知樹

ARTLOCKラボ マネージャー/管理栄養士/調理師
富山 知樹

フランス料理に魅了され、料理の世界へ。渡欧し二つ星レストランで修行。帰国後も日本のレストラン、会員制ホテルにて前菜・メイン・パン・デザートなどの部門を担当しつつ研鑽を積む。食による社会貢献や課題解決のため管理栄養士の資格をとり、現在はデイブレイクにて食×冷凍の研究を行うラボチームマネージャーを担当。

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