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急速冷凍機メーカーを一挙に紹介!おすすめのメーカーも解説

導入が進んでいる急速冷凍機ですが、近年業界に参入するメーカーも多く、様々な急速冷凍機が企画・開発されています。

その分、いざ急速冷凍機を導入しようと思った時にどのメーカーの急速冷凍機が自社に最適なのか、迷われる方も多いのではないでしょうか。

本ページでは、主にどのような急速冷凍機メーカーがあるのかをご紹介していきます。

併せて、弊社がこの業界で中立的な立ち位置から7年間培ってきた経験と知見をもとに、おすすめの急速冷凍機メーカーも紹介しますので導入を検討されている方はぜひ一読ください。

急速冷凍機と従来のショックフリーザーとの違い

「急速冷凍機」といってもまずは定義をはっきりさせておきます。

広義の急速冷凍機・急速冷凍庫は、マイナス1℃からマイナス5℃までの最大氷結晶生成温度帯をすばやく通過するために、マイナス30℃〜マイナス40℃の低温の冷気で食品を凍結する冷凍庫を指すことが一般的でショックフリーザー/ブラストチラーと呼ばれる製品が含まれます。場合によってはこの温度帯の超低温冷凍ストッカーもそのように呼ばれています。

狭義の急速冷凍機・急速冷凍庫はこの温度帯での冷凍に加えて、独自の原理をプラスし、より高品質・超速で凍結を実現しているものです。独自の原理とは、例えば「アルコールに浸して凍らせる」「湿った冷風を立体的に吹かせて凍らせる」などになります。
弊社では、広義の急速冷凍機であるショックフリーザー/ブラストチラーと区別して扱うために、これらを「特殊冷凍機™」と呼んでいます。

急速冷凍機のカテゴリーを示した図

低温の業務用冷凍庫であるショックフリーザー/ブラストチラーのメーカーは主に以下があります。

  • ホシザキ
  • 福島ガリレイ
  • パナソニック
  • イリノックス
  • コマジャパン

急速冷凍機の種類は何があるの?

では狭義の急速冷凍機である”特殊冷凍機™”にはどのような種類があるのでしょうか。最新の特殊冷凍機™として主に2つのタイプに別れます。

液体凍結機(液体凍結型の急速冷凍機)

冷凍庫内の低温冷風の中に食品を入れる代わりに、マイナス30℃〜マイナス40℃の液体に食品を漬け込んで凍らせるタイプの急速冷凍機になります。
液体につけて凍らせるの?と思われたかもしれませんが、液体は気体よりも熱伝導率が高く何倍もの速さで熱を奪う効果があり、この効果を応用した急速冷凍機が液体凍結機になります。非常に理にかなった冷やし方と言えます。
マイナスの温度の液体を使いますので、水ではなく、主にアルコールを使います。機械本体も一般的な冷凍庫のように扉を開けて食品を入れるのではなく、浴槽のようなものに液体が入っており、その中に食品を沈めて凍らせていく形になります。

エアーブラスト凍結機(空気凍結型の急速冷凍機)

空気凍結型の急速冷凍機は、冷凍庫内の低温冷風はショックフリーザーと同じですが、これに独自の原理を組み合わせてさらに高品質な冷凍を実現しています。
独自の原理として、主に「食品に電磁波を当てる」「冷凍庫内に磁場空間を作る」「冷凍庫内で気流を作り立体的に風を当てる」「湿度の高い風で熱伝導率を高くする」などがあります。
これは急速冷凍機の各メーカーに特許性がある部分で、そのメーカーの唯一無二の製品として存在しています。
その分、各メーカーの急速冷凍機によって、凍結スピードや食品の品質に差が出ることになります。

液体冷凍機の急速冷凍機メーカー4社を紹介

液体凍結型の急速冷凍機はその原理自体に特許性がなく、比較的容易に製造できるため扱っている急速冷凍機メーカーは割と多いです。各社で本体のデザインやサイズ、価格や値段が異なり、液体の攪拌機能に特許を取得している急速冷凍機メーカーもいます。

いくつかの急速冷凍機メーカーをピックアップしてご紹介します。

サラヤ株式会社

大阪に本社を置き、60年の歴史をもつ洗浄剤、消毒剤などの衛生用品を製造する大手日用品メーカーです。
元々アルコールを扱っていたことから、それをブライン液として使用する液体冷凍機の企画・開発にも乗り出しました。
液体冷凍機の製品名は「ラピッドフリーザー」。
1時間あたりの5kg、10kg、20kgの凍結能力のある機種を揃えています。

奥井電機株式会社

神戸に本社を置くメーカーです。制御盤の製造をきっかけに、配電・制御システムに力を入れ、センサー機器の製造を積極的に取り組んでいます。
液体冷凍機の製品名は「OLF」。2003年に開発・販売をスタートしました。
1時間あたり5kgの凍結可能な機種から300kg凍結可能な機種まで幅広くラインナップがあります。

アルバネクス株式会社

新潟県に本社を置くメーカーです。環境分野とエネルギー分野の商品開発と販売を目的に設立された会社で、その後に社名変更が行われ今の会社名になりました。
液体冷凍機の製品名は「Hayabusa(ハヤブサ)」と「厨房用の小型ReCella(リセラ)」。
食品加工場用の1機種と、飲食店用の2機種に絞って展開しています。

米田工機株式会社

こちらも神戸に本社がある機械メーカーです。液体冷凍機の製品名は「リ・ジョイスフリーザー」。
最小の小型タイプとして、1時間あたり2kgを凍結できる機種から大型の連続式ストレートフリーザーまでラインナップがあります。
急速冷凍機だけでなく、食品加熱用機械や食肉加工機器も扱っています。自社工場にて完全自社製造しているため、カスタムオーダーメイドにも対応しており、カスタマイズにも柔軟に対応してもらえます。

このように液体冷凍機はいくつかのメーカーから類似品が出ています。機械の流通量も比較的多く、新品以外に中古品も頻繁に出回っています。

エアーブラスト凍結機(空気凍結)の急速冷凍機メーカー2社を紹介

次に急速冷凍機の中でもエアーブラスト凍結機のメーカーに関してですが、こちらは低温冷風の冷凍庫に自社の”特殊な原理”を組み合わせて高品質な冷凍を実現している急速冷凍機メーカーになります。

実績が豊富ないくつかのメーカーを紹介します。

株式会社サンテツ技研

元々は神戸の船舶機器を扱うマヤテック株式会社の100%子会社として立ち上がりました。静電誘導エネルギーを活用した製品に強みがあり、独自の「デパックシステム」の技術を持っています。
これは「Dynamic Effect Powerful Antioxidation Keeping」の略で、独自で開発した高電圧静電誘導発生装置として食品に電気エネルギーを与える方式を指します。
製品名はこの名前を使った「デパックエア急速凍結機」と呼ばれます。
マイナス50℃程度の低温冷風にプラスして、食材や食品に電気エネルギーを与え、水分子を活性化させることで食品細胞の破壊を限りなく防ぎます。
製品の最小機種は時間あたり5kg凍結量のものになり、大型機種では200kg凍結量のものまで存在します。

デイブレイク株式会社

東京都品川区に本社を置く冷凍機メーカーになります。
元々は急速冷凍機の代理店から始まっている会社で、様々な原理の急速冷凍機で凍結比較テスト・食材研究をしていた経験から生まれた「アートロックフリーザー」を扱っています。

食材にダメージを与えず、 高品質に冷凍ができる「マイクロウインドシステム」と食材の投入温度や外気温、湿度などに合わせて自動調整する「スマートフリーズ」を搭載。あらゆる食材をいつどんなタイミングで冷凍しても安定して高品質な冷凍を実現します。

時間あたり10kg凍結量のサイズの機械から、中型サイズや連続式の大型サイズまで幅広いラインナップが用意されています。

おすすめの急速冷凍機とメーカーは?

いくつかの急速冷凍機メーカーを紹介しましたが、どのメーカーの製品を選ぶべきかは冷凍の品質、フリーザー本体の価格、本体の操作性など考慮すべき重要なポイントがあります。

その中で、液体凍結タイプと空気凍結タイプで弊社がおすすめするメーカーは以下の2社になります。

液体凍結タイプのおすすめは、米田工機のリジョイスフリーザー

液体凍結機はすべてのメーカーでアルコール(エタノール)に食品を浸して凍らせる原理は同じであり、特徴は横並びになります。
では何で差別化を図っているかというと、機械本体のデザインや材質、アルコールの攪拌方式、中に沈めるカゴの機能などで、それによって価格にも差が出ています。
リ・ジョイスフリーザーは見た目よりも機能性や値段にこだわり、安い機種も多く、液体凍結機の中でも比較的手軽に導入が可能です。
他の食品関連の機器も完全自社製造で行っているため、お客様の細かい要望にも柔軟に対応できます。
ブランドや見た目にこだわらず、液体凍結の効果を出せればよいと考えるお客様には最適な製品です。

空気凍結タイプのおすすめは、デイブレイクのアートロックフリーザー

エアーブラストタイプの急速冷凍機の中でも、近年一番注目されている製品で、急速に導入が進んでいます。
他社の急速冷凍機を使っていて切り替えるお客様も多くいらっしゃいます。
空気凍結機のため使い勝手が良く、それでいて食品を高品質にでき、凍結スピードも速い。万能型の急速冷凍機と言えます。
魚介類や肉類だけでなく、出来立て熱々状態の調理品や加工食もそのまま冷凍できるため、様々な食品に対する汎用性の高さが強みです。
特に、近年急速に導入が進んでいるのは、仕出し・弁当屋や、通販などを始めたい飲食店に多く導入され、彼らからの支持が大きいためです。
どの急速冷凍機が自社に最適か迷った場合はアートロックフリーザーをおすすめします。

以上の2社は性能面(冷凍の品質)、凍結スピード、機械の使い勝手、価格面のどれをとってもおすすめできる機種になります。
一見、導入費用が高いと思われる急速冷凍機でも、リースや補助金、ローンなどを上手く組み合わせれば個人事業主の方にも手が届きますのでぜひ弊社までご相談ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。代表的な急速冷凍機メーカーをいくつか紹介しました。

上記でおすすめした2社の急速冷凍機は、弊社のショールームにて実機がありますので、冷凍の比較実験を行うことができます。

両方の凍結を試して見たい方はぜひ弊社までご連絡ください。

また、冷凍の実験だけでなく様々な事例や活用方法も併せてお伝えさせていただきます。

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