【冷凍できるの?】牛乳の冷凍保存方法と保存期間、レシピ5選!
牛乳を買ったものの、全部を使い切れずに泣く泣く処分してしまった経験はありませんか。「旅行で数日間家を空けるんだけど、どうしても牛乳を消費しきれない!」このようなときに、ぜひ試していただきたいのが、牛乳の冷凍保存です。
あまり知られていないのですが、牛乳は冷凍することができる食材です。具体的な冷凍方法は後ほど説明しますが、方法によっては数十秒程度で準備ができてしまいます。
こちらの記事では、牛乳の冷凍方法や、適切な解凍方法、目安となる保存期間、冷凍した牛乳を使った人気レシピなども紹介していますので、ぜひご覧になってください。
目次
牛乳の栄養
牛乳の栄養価とカロリー
牛乳のカロリーは100g当たり 67kcal(普通牛乳)です。
一般的によく知られている通り、牛乳にはカルシウムが豊富に含まれています。また、もともと牛の子供を育てるためのものですから、炭水化物を始め、たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。
【ミネラル】
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、(鉄)、亜鉛、銅、(マンガン)、ヨウ素、セレン、(クロム)、モリブデン
【ビタミン】
ビタミンA、D、E、K、B1、B2、B6、B12、ナイアシン、ビオチン、葉酸、パントテン酸、(C)
※()は微量を示しています。
牛乳の効能
【健康な体を作る】
牛乳にはたんぱく質が豊富に含まれています。このたんぱく質は、私たちが健康な体を作るのに必要不可欠な栄養素なのです。
具体的には、体力をつけ、免疫力を高め、子供の成長を助け、肌や髪を美しく保つなどの効果があります。
牛乳に含まれるたんぱく質は、他の食品のたんぱく質と比較して良質なものです。そのため、私たちの身体に効率よく消化吸収されるという特徴も持っています。
【便秘解消効果】
牛乳に含まれる乳糖と呼ばれる成分には、便秘解消効果があると言われています。
乳糖は、人間の腸内で乳酸菌などの善玉菌のエサとなります。すると、腸内で善玉菌が活発化し、排泄が促されるのです。また、乳糖は腸内に水分を集める性質があります。そのため、便が水分を吸収して柔らかくなるのです。
乳糖の働きによって便が柔らかくなり、排泄が促されることによって、便秘解消効果が得られるのです。
余談ですが、便秘が解消されることによって、腸内環境が改善されますから、デトックス効果や美肌効果も期待できます。
【リラックス効果】
牛乳には、トリプトファン(アミノ酸の一種)と呼ばれる成分が含まれおり、私たちの体の中で「セロトニン」の分泌を促します。
セロトニンとは、別名「幸せホルモン」と呼ばれるもので、ストレス軽減やリラックス効果を引き起こすと言われています。牛乳によるリラックス効果は、このセロトニンによるものなのです。
「就寝前にホットミルクを飲むと良い」と言われるのは、セロトニン分泌による安眠効果が得られるためです。
牛乳を冷凍するメリット
長期保存が可能になる
第一のメリットは長期保存が可能になることです。
誰しも、買ってきた牛乳を使い切れず、余らせてしまうことがあるかと思います。こうしたときに余った牛乳を冷凍しておくと、長期間の保存が可能になります。
未開封の牛乳はもちろん、一度開封してしまった牛乳でも、開封して日が浅ければ冷凍することができます。
調理時間の短縮になる
第二のメリットは調理時間の短縮が可能になることです。
こちらは、ホワイトソースにして冷凍した場合のメリットです。あらかじめホワイトソースにして冷凍することで、次回、ソースを作る分の時間を省略することができます。
冷凍庫にホワイトソースのストックを作っておけば、定番どころではグラタン、ラザニア、ドリア、シチューなどに応用が可能です(記事の後半で、シチューのレシピを載せています)。
その他にも、クリームコロッケやコーンクリームピザ、クロックマダム、あるいは白身魚のソテーにソースとして活用することもできます。
牛乳の冷凍保存方法
そのまま冷凍する場合
1)パックに入っている使いかけの場合は、口をテープなどで閉じます。
2)パックごとフリーザーバッグに入れて冷凍します。
★冷凍時に体積が膨張するため、液体がパックの7~8分目以下になるようにしてください。
★フリーザーバッグやタッパーウェアに移して冷凍することもできます。その場合も、容器の7~8分目以下になるよう調整してください。
ホワイトソースにして冷凍する場合
1)ホワイトソース(※)を作ります。
2)粗熱が取れたらフリーザーバッグに入れ、冷凍します。
【ホワイトソースの作り方】
1)弱火でバターを溶かし、小麦粉を加え、木べらで混ぜながら焦げ付かないように温めます。
2)ダマがなくなったら、牛乳を加え、中火でとろみがつくまで温めます。
(材料:バター30g、小麦粉30g、牛乳300cc)
牛乳の解凍方法と保存期間
牛乳の解凍方法
【そのまま冷凍した場合】
パックやタッパーウェアごと、冷蔵庫解凍しましょう。量によっては、解凍に丸一日かかることもあるため、時間には注意が必要です。
解凍後は、水分とその他牛乳の成分が分離している場合があります。よく混ぜて(振って)から使用するとよいでしょう。
【ホワイトソースにして冷凍した場合】
そのまま料理に使用することができます。フリーザーバッグから取り出しにくければ、ハサミなどで切ってしまうと簡単に取り出せます。
急ぎの場合は、電子レンジで半解凍状態にすると良いでしょう。中途半端に溶けている状態で加熱すると、解凍ムラを起こすことがあります。冷凍庫から出してすぐに、電子レンジで解凍を時始めるようにして下さい。
牛乳の保存期間
【そのまま冷凍した場合】
保存期間の目安は2~3週間です。
【ホワイトソースにして冷凍した場合】
保存期間の目安は3~4週間です。
牛乳を使った簡単レシピ5選
クラムチャウダー
出典:https://cookpad.com/recipe/3640470
☑材料(3人分)
・あさり 150g
・ベーコン 100g
◆玉ねぎ 1/2個
◆人参 1/4本
◆じゃがいも 1/2個
・小麦粉 大さじ1
・水 200cc
●冷凍牛乳 300cc
●コンソメ 小さじ1
●粉チーズ 大さじ1
・バター 10g
・塩こしょう 適量
<作り方>
1)冷凍牛乳は解凍しておきます。ベーコンや◆の材料は1㎝角に切っておきます。
2)鍋にバターを溶かし、ベーコンを炒めたら、続いて◆の材料も炒めます。
3)玉ねぎがしんなりしたら、小麦粉を入れます。
4)小麦粉が野菜となじんで来たら、水、あさりを加えて煮込みます。
5)じゃがいもに火が通ったら、●の材料を入れ軽く煮込みます。
6)最後に塩こしょうで味を調えたら完成です。
かぼちゃのパンナコッタ風
出典:http://ahp-recipe.jp/sheet.php?recipe=164
☑材料(2人分)
◆冷凍牛乳 200cc
◆生クリーム 1/3カップ
◆砂糖 50g
◆卵 2個
●ゼラチン 10g
●水 1・3カップ
・かぼちゃ 1/8個
<作り方>
1)冷凍牛乳は解凍しておきます。
2)耐熱容器に●の材料を入れ、10~15分置いておきます。
3)かぼちゃをラップで軽く包み、電子レンジで3分30秒ほど加熱します(竹串がスッと通ればOK)。
4)実をスプーンで取り、100g程度取れたらスプーンの背でつぶすor裏ごしします。
5)◆の材料を混ぜ合わせ、かぼちゃを加えてさらに混ぜます。
6)(2)のゼラチンを電子レンジで30秒加熱し、(5)と合わせて混ぜ合わせます。
7)容器に入れてラップをかけ、冷蔵庫で冷やしたら完成です。
白桃シャーベット
出典:https://cookpad.com/recipe/4004222
☑材料(2~3人分)
・冷凍牛乳 300cc
・もも 1個
・練乳 大さじ3
<作り方>
1)冷凍牛乳は解凍しておきます。
2)ももを良く洗い、皮ごと2㎝角に切っておきます。
3)フリーザーバッグに牛乳と練乳、(2)のももを入れて、空気を抜いて封をします。
4)冷凍庫で4~5時間冷やしたら、袋ごと優しく揉みほぐして完成です。
バニラアイスクリーム
出典:https://cookpad.com/recipe/1465429
☑材料(2~3人分)
●冷凍牛乳 400cc
●砂糖 80g
●卵 1個
・バニラエッセンス 少々
<作り方>
1)●の材料を鍋に入れ、弱火でゆっくり、沸騰させないように温めます(卵は溶いておきます)。
2)なべ底が焦げ付かないよう木べらで混ぜ、とろみがついたらバニラエッセンスを加えて火からおろします。
3)漉し器を通して容器に入れ、冷凍庫で凍らせます。
★アイスクリームメーカーを使わない作り方です。
★冷凍中に取り出して混ぜる必要はありません。
クリームシチュー
出典:https://cookpad.com/recipe/705297
☑材料(4人分)
・冷凍ホワイトソース 300g
・鶏肉 200~300g(1枚)
・玉ねぎ 1個
・人参 1本
・ブロッコリー 1房
・じゃがいも 2個
・水 600cc
・顆粒コンソメ 大さじ2
・酒 大さじ1
・塩こしょう 適量
<作り方>
1)野菜を食べやすい大きさに切っておきます。鶏肉は、切ってから塩・こしょう・酒を振っておき、ブロッコリーは下茹でして適当な大きさにちぎっておきます。
2)鍋に油をひき、玉ねぎ、人参を炒めます。火が通ったら鶏肉、じゃがいもの順に加えて、さらに炒めます。
3)鍋に水とコンソメ(と、あればローリエ)を加え、あくを取りながら15~20分煮ます。
4)冷凍したホワイトソースを凍ったまま入れ、溶けたら10分程煮込みます。
5)塩こしょうで味を整え、最後にブロッコリーを加えたら完成です。
★レシピではホワイトソースを解凍せずに使用していますが、フリーザーバッグから取り出しにくいようであれば、電子レンジなどで軽く解凍してください。
まとめ
牛乳の冷凍方法はいかがでしたか。
1.そのまま冷凍する方法
保存期間:2~3週間
解凍方法:冷蔵庫解凍(解凍後よく混ぜる)
2.ホワイトソースにして冷凍する方法
保存期間:3~4週間
解凍方法:凍ったまま調理、電子レンジ解凍
の2つをご紹介しました。
本格的なおかずからお手軽デザートまで、牛乳はいろいろな料理に使えます。牛乳が余ってしまったときは、ぜひ今回の方法で冷凍保存してみてください。