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急速冷凍機の価格、費用対効果を詳しく解説

急速冷凍機の導入を検討されている方の中には、「導入したいけどコストが心配」「導入した後に失敗したくない」と思う方は多いのではないでしょうか。大型の機器ということもあり、初期費用に一体いくら必要なのか、ランニングコストも高額なのではないか、導入した後にうまくビジネスに活用できるのだろうか、など不安が多くて導入に踏み切れないという方もいらっしゃると思います。

当ページではそのような不安をお持ちの方に、業務用急速冷凍機の原理や凍結方式から、導入時の価格、ランニングコスト、支払い方法、導入前後のサポート内容まで詳しくお答えしていきます。

「比較的安い機種はあるか」「自社でも導入できる価格か」といった内容にも触れています。そして、急速冷凍機とは、実は”非常にコスパの良い機械”と言える理由も解説しています。
急速冷凍機の導入を具体的に検討したい方はぜひ一読ください。

業務用と家庭用の急速冷凍機の違い

ドアが開いたままの食材が詰まった冷蔵庫

まず、急速冷凍機と一概に言っても、業務用の急速冷凍機と家庭用の急速冷凍機の2つに分かれることをご存知でしょうか。
家庭用の急速冷凍機は、いわゆる市販の家庭用冷蔵冷凍庫に、急速冷凍機能が搭載されたものを指します。パナソニック、東芝、三菱電機、AQUAなどの大手メーカー各社からそのような冷蔵冷凍庫が発売されています。
しかしながら、家庭用の冷凍庫は温度がマイナス18℃であり、食品を急速に凍結するための温度まで冷やす能力をもっていません。各社が”急速冷凍”の機能を謳っていますが、食品製造業界において食品を高品質に保つ急速冷凍機とは大きく異なる製品であるというのが現状です。

一方、業務用の急速冷凍機はマイナス30℃以下の温度まで冷やす能力をもっており、冷凍の過程で食品の細胞にダメージを与えるか否かを左右する”最大氷結晶生成温度帯”を30分以下で通過するほどの凍結スピードの速さが強みです。
そのため、氷結晶による食品細胞の損傷を限りなく防ぎ、食品の鮮度や品質を高くキープできるのです。この特殊な急速冷凍技術を搭載した急速冷凍機は、一次産業者から食品メーカー工場、飲食店のバックヤードまで幅広く利用されています。

何より急速冷凍機は、高品質な冷凍保存を実現するだけでなく、経営のさまざまなコスト削減や労働環境改善を実現できるため、食品業界における企業の課題解決ができる有効な手段の一つとして活用されています。

業務用の急速冷凍機の種類と仕組み

冷凍庫から板を取り出す青い手袋の手

業務用の急速冷凍機にはいくつかの種類があり、凍結方法や仕組みが異なります。
導入される業態や取り扱う食材が異なれば、各々のビジネスや商品にとって最適な凍結方式や製品の仕様も様々です。
凍結方式と原理については、大きく分けて液体凍結と空気凍結の2タイプがあります。

液体凍結タイプの急速冷凍機

アルコール凍結機

液体凍結タイプの急速冷凍機は、冷気の中に食品を入れるのではなく、アルコールなどを媒体とする液体の中に”真空処理した食品を浸す”ことで凍結させる方式の機械になります。
液体は空気よりも熱伝導率が高く、熱を奪うスピードが液体の方が速いという原理を活かしています。 そのため、冷気を使った冷凍機よりも何倍も凍結スピードが速くなります。凍結スピードを速めることで食材の品質を保つという仕組みになります。


空気凍結タイプの急速冷凍機

アートロックフリーザー

一般の冷凍庫と同様に、低温(マイナス35℃以下)の冷気の中に食品を入れて凍結する方式になります。
ただし、低温の冷気だけでなく、「電磁波や磁力を効かせる」「冷風の湿度をあげる」「冷気の流れを立体的にする」などの特殊な原理を加えることで一般の冷凍庫よりも速い凍結スピードや高い冷凍品質を実現させています。
凍結スピードは液体凍結タイプに劣るものの、冷気の中に食品をそのまま投入できるため作業効率が良く、また特殊な原理によりスピードだけではない品質保持方法を有しています。

機械本体の価格と導入コスト

カッター板の上で半分に切られたCOSTと書いた紙

では、実際に急速冷凍機の価格はいくらなのか、導入する際の初期費用はどのくらい必要なのか、その値段の相場を見ていきましょう。

家庭用の急速冷凍庫だと、メーカーにもよりますが、冷蔵冷凍庫の容量に応じて50,000円〜200,000円ほどが値段の相場と言えるでしょう。庫内の容量(大きさ)に応じて価格が決まることが一般的です。
一方、業務用の急速冷凍機だと、価格の目安は1時間辺りの凍結能力で試算することが多くなります。つまり、ある食品を1時間に何kg冷凍したいのか、によって決まるということです。
時間辺りの凍結能力によって各機種のラインナップが揃えられており、時間辺りの希望凍結量によって該当の機種のサイズを選定する形になります。
例えば、1時間に肉を100kg凍結したい、ということであれば目安100kg/時間の凍結能力の急速冷凍機を選ぶということです。
基本モデルとして、10kg/時間からのラインナップが一般的であり、上の能力の機種は数トン/時間の大型の機械まで揃っています。 最小モデルの価格で、約200万円〜が一般的となります。

さらに安い価格の急速冷凍機もありますが、デモや試作品用としてのものであり、日常のビジネスとして使用するには物足りない能力となるためあまりお勧めはできません。

【業務用急速冷凍機の値段の相場】

基本モデル 凍結能力10kg/時間 本体価格:約300万円〜

その他に価格決定に重要なポイントは以下になります。

  • どのメーカーのフリーザーにするか
  • 冷凍機一体型か、冷凍機別置型(室外機あり)か
  • 設置場所のエリアはどこか
  • 建物の1Fか2F以上か
  • 搬入するためのスペースは十分にあるか

これらの要素によって価格が変動するため、導入を検討する際には抑えておくべきポイントとなります。

この価格だけ見ると、高い!と感じてしまう方がいらっしゃるかもしれませんが、そもそも業務用急速冷凍機は業務用の設備としての耐用年数が10年以上になる非常にコスパの良い機械とも言えます。
その理由をこの後ご説明していきます。

ランニングコスト

確かに急速冷凍機の導入には高額の費用がかかります。しかし値段が高額だと感じて導入を踏みとどまる前に、値段について抑えてベおくべきポイントがもう1つあります。

それはランニングコストです。
いくら導入時の価格が安かったとしても、使用していく上でのランニングコストがとても高ければ初期投資費用の回収が難しくなるため、導入後にかかる費用を見据える必要があります。
急速冷凍機のランニングコストとしてかかるものは主に”電気代”ですが、その他にも液体凍結機や液化ガス式凍結機などは、アルコールや液体窒素といった冷却媒体の入れ替え作業に時間や費用の面でコストがかかります。
これらは凍結スピードが速いものの、特に液体窒素補充のランニングコストが圧倒的に高く、大手企業しか現実的には手が届かないと言えるものです。アルコールは値段が高いものではありませんが、入れ替えに必要な時間や人的コストはかかってきます。

その点、本ページで紹介している空気凍結式の急速冷凍機は、ランニングコストが1時間辺り数円〜10円程度という、一般の冷凍庫とほぼ変わらないコストで済むことと、冷却媒体の入れ替え作業が不要のため、その分の作業負担が軽減される点が強みの一つと言えます。

急速冷凍機の費用対効果

費用対効果のグラフを書く手

では、業務用急速冷凍機のコスパの高さをご説明していきます。

仮に、350万円の急速冷凍機を5年間使うとした場合、1日あたり約3,000円の費用負担で導入ができる計算になります。(実際には10年以上使っている会社が多いです)

急速冷凍機の合計価格:350万円
↓ ÷ 5年
↓ ÷ 12ヶ月
↓ ÷ 20日(1ヶ月20日稼働の場合)
1日あたり約3,000円の費用負担

1日3,000円の費用対効果を出せば損をすることはありませんがそれは難しいことでしょうか?
実際に3,000円の費用対効果を出すには例えば以下の2点のような施策を実行するだけです。

廃棄ロス削減
→売れ残った商品は急速冷凍し有効活用

早朝業務の人件費削減
→人を雇い毎朝行っていた仕込み業務を日中の空いた時間に行い冷凍保管

容器に入れられた野菜とエプロンをした男性の写真

これだけで導入コストが回収できると思えば、決して難しいことではないのです。
実際に、多くの会社はこれを上回る効果を出しています。

具体的に、急速冷凍機を導入した企業の費用対効果の事例を2つ紹介します。

1.飲食店の例

従業員:キッチン×3人、ホール×3人
1日バイトの勤務時間を6時間削減(バイト3人×2時間)
バイトの時給1,000円×6時間×月25日営業×12ヶ月
年間の人件費を180万円削減
2年で急速冷凍機の費用を回収

どれだけ人件費削減ができたかを表す表

2.食品メーカーの例

製造人数×4人
1日廃棄ロスを急速冷凍で10kg削減
販売価格1,000円×10kg×月20日稼働×12ヶ月
1日10,000円削減!年間240万円の廃棄ロスを削減
1.5年で急速冷凍機の費用を回収

どれだけ廃棄ロス削減ができたかを表す表

急速冷凍機を活用し業務を改善するだけで、コストが削減でき、導入費用を回収するだけの費用対効果を得ることができます。
ですが、実はこれだけではありません。急速冷凍機は事業の拡大にも大きな効果をもたらします。


・急速冷凍で看板商品を通信販売! 売上が以前の5倍に
・急速冷凍で店舗展開! 味を変えずに店舗数を1店舗から4店舗に

真空パックされたハンバーグとソースの写真と和風の店舗入り口の写真

急速冷凍機は販路拡大や複数店舗展開、CK化など様々な用途で大きな費用対効果を出すことができる機械です。
また、それ以外に「現場の業務効率化」「衛生環境改善」など数字には現れないメリットも多数あります。
このように業務用急速冷凍機は圧倒的にコスパが良く、様々な企業で重宝されており、大企業から個人経営のお店まで導入する企業が年々増えています。

導入時の支払い方法

急速冷凍庫の支払い
実際に「急速冷凍機を導入したい」と思っても、価格が高いと感じ、導入できないというお客様も中にはいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、そういった企業でも手軽に導入できるように多彩な支払い方法が揃っており、弊社ではお客様のご希望に沿った支払い方法が選択できるよう準備しております。

【導入時のお支払い方法】
リース
補助金
税制優遇
分割払い
レンタル など

お客様にニーズに応じた支払い方法をご提案できますのでお気軽にご相談ください。

充実のサポート体制

急速冷凍機の導入をご検討されている方に、これまでさまざまな導入メリットをお伝えしてきました。
しかし、性能の良い急速冷凍機を購入するだけでビジネスが成功するというわけでは決してありません。

【急速冷凍機導入で失敗しないポイント】

  • 業態ごとの最適な機種選定
  • 冷凍耐性に合わせた商品開発
  • 最適な業務オペレーションの提案

製品の購入や、導入後の運用面で失敗しないためにも、急速冷凍機の導入サポートはもちろん運用コンサルティングサービスまで、冷凍の知識と経験豊富な当社のスタッフがトータルサポートさせていただきます。
お客様が目指している未来の実現に向けて伴走し続けますので、些細なことでもいつでもご相談ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 業務用急速冷凍機の凍結方式や原理の違いから、価格について詳しく解説しました。導入時の値段などはお分かりになりましたでしょうか。 求める凍結量などにより機種や価格も変わって参りますため、自社で導入する際には実際にいくらかかるのか、もっと詳しく知りたい方は直接お問い合わせください。 弊社は今までに累積20,000社以上のお問い合わせをいただき、急速冷凍機の販売実績はNo1ですので、他社にはない特別価格でのご提供が可能です。

 

 

 

 

この記事の監修者

木下 昌之

デイブレイク代表
木下 昌之

70年続く老舗冷凍機屋の3代目。2013年、特殊冷凍テクノロジー×ITを軸に国内唯一の特殊冷凍機の専門会社としてデイブレイクを創業。各種メディアや書籍「フードテック革命」にてフードテック企業の代表格として紹介されるなど、「急速冷凍」をコアに食品流通業界の根本改革に邁進中。

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