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【業務用急速冷凍機】パナソニック急速冷凍庫の特徴やサイズ、価格まで解説

急速冷凍庫を探している人の中には、どこのメーカーのものを買えば良いかわからず、とりあえず冷蔵庫・冷凍庫の販売をしているパナソニックなどの大手家電メーカーで急速冷凍庫の検索をしているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

新型コロナウイルスの流行により様々な業界で営業スタイルに変化が見られます。特に、食品業界においては、店頭に来るお客さまの数が減少し、店頭での販売が難しくなったことから、オンライン販売などのために冷凍事業を開始する店舗が増加しています。

そのため、冷凍しても高い品質を維持することができる急速冷凍庫に興味を持つ方も増えているのではないでしょうか。

近年では、急速冷凍の機能を持つ冷凍庫がパナソニックや東芝をはじめ、様々なメーカーから販売されています。
特に、パナソニックは、家庭用・業務用の急速冷凍庫を開発・販売しています。パナソニックの家庭用急速冷凍技術を搭載した冷蔵庫「はやうま」という製品を耳にしたことのある方もいるのではないでしょうか。

業務用の急速冷凍の技術を持つ機械には、急速冷凍庫だけでなく、急速冷凍機、急速凍結庫、ショックフリーザーなど複数あります。どれも同じ急速冷凍機を指しますが、少しずつ特徴があります。

今回は、急速冷凍庫について、家電で有名なパナソニックの業務用急速冷凍庫の機能、サイズ、価格などのご紹介をするとともに、他メーカーの急速冷凍庫もご紹介していきます。

急速冷凍とは?

冷凍肉

急速冷凍と通常の冷凍では凍結のスピードに違いがあります。
急速冷凍は、凍結スピードが速いため食材の細胞を壊さずに凍結することができます。急速冷凍を行うことによって質の高い冷凍を行うことが可能になります。

急速冷凍を活用することで、解凍後に作りたての状態再現できるため、飲食店や食品メーカーなどの食品を扱う会社の悩みや課題の解決ができます。
このような急速冷凍の機能を持つ機械を急速冷凍庫と呼ぶほか、急速冷凍機、急速凍結機、急速凍結庫、瞬間凍結機、ショックフリーザーとも呼びます。

ここで、急速冷凍庫の活用方法をご紹介します。

まずは、人手不足が問題のお店では、急速冷凍庫を導入することによって隙間時間に仕込みや製造を行うことが可能になり、労働時間の短縮など、従業員の負担軽減につながります。
例えば、お昼時などの忙しい時間でも前もって仕込みを行っておくことにより、迅速な商品提供が可能となり多くのお客様に対応することができます。このように急速冷凍庫の導入はお店の売上の増加にもつながります。

また、急速冷凍庫の導入はコスト削減にも貢献します。

例えば弁当屋では毎日早朝から仕込み作業に追われているお店があるでしょう。大変な作業のため、人手が足りなかったり、早朝の仕事であるため人件費がかかってしまったりします。
しかし、急速冷凍庫を導入することによって毎朝早くから行っていた仕込み作業を前日の夕方や隙間時間に前もって行い、冷凍したものを、当日の朝に解凍することができます。

このように急速冷凍の技術によって様々な課題が解決できます。

パナソニック製品の中にもこのような急速冷凍技術を用いたものがありますので、他メーカーの急速冷凍庫との比較結果とともにご紹介していきます。

パナソニックの急速冷凍庫について

パナソニック

パナソニックは家庭用の冷蔵庫やテレビ、エアコンなどで有名ですが、急速冷凍機も取り扱っています。パナソニックの急速冷凍庫は、マイナス35℃の冷気で食品の温度を一気に下げて凍結をさせます。

パナソニックからは、ブラストチラー&フリーザーという製品も販売されています。

    

この製品は、急速冷凍のみでなく、3種類の冷却モードと、冷却円転と保冷運転を自動で切り替える「運転制御モード」も備えています

冷却モードには、ソフト冷却、ハード冷却、急速凍結の3種類があります。食材ごとに適した冷却をできるように冷却モードを3種類に分けています。

ソフト冷却機能はプリンや野菜など組織が繊細で壊れやすい食材の凍結に適しており、ハード冷却機能は肉類の冷却に、急速凍結機能は調理したての食品の凍結にそれぞれ適しています。このような3種類もの冷却モードが搭載されている急速冷凍庫はパナソニックの急速冷凍庫の特徴の1つです。

この製品には、さらに「ナノイー」が搭載されています。1日使用後には、マニュアルに沿った清掃を行い、その後、「ナノイー」を放出することによって庫内の菌の除去を行うことができます。
このブラストチラー&フリーザーには、冷却能力が15kg、17.5kg、30kgの3種類のサイズがあります。価格は、一番小型な15kgの冷却能力のものが定価1,960,000円となっており、冷却能力が上がるほど価格も上昇していきます。

これらのパナソニックのフリーザーは、ショックフリーザーと呼ばれる急速冷凍庫です。ショックフリーザーとは、すでに粗熱の取れた状態の食品を入れ、約マイナス20℃くらいまで冷凍、凍結することが可能な冷凍庫です。

ショックフリーザーは食品の品質、食感などが下がると言われているマイナス1℃からマイナス5℃を30分で通過すると言われています。冷凍をする際にこのマイナス1℃からマイナス5℃を通過するのにかかる時間が短ければ短いほど食品の質を維持することができます。

次に、ショックフリーザーよりもさらに質の高い冷凍ができる特殊な急速冷凍庫を紹介します。

特殊な急速冷凍庫の紹介〜パナソニックの急速冷凍庫との違い〜

?と男性

パナソニック以外にも、他のメーカーから特殊な急速冷凍庫が販売されています。その中でも今回は、デイブレイクのアートロックフリーザーと米田工機のリジョイスフリーザーをご紹介します。

アートロックフリーザー
アートロックフリーザー

デイブレイクのアートロックフリーザーは、マイクロウインドシステムとスマートフリーズシステムを搭載。
一般的な急速冷凍庫は一方向に冷気が流れているのに比べて、アートロックフリーザーは食品にムラなく冷気をあてることによって一気に凍結ができます。つまり、冷凍にかかる時間が短くなります。

ショックフリーザーですと冷凍に50分かかった食品を、アートロックフリーザーは30分で冷凍できると言われています。

そのうえ、湿度の高い冷気であるため、食品の乾燥を防ぐことができます。一般的な急速冷凍庫は、一方向に冷気が流れているため、こまめな霜取りが必要になります。
一方でアートロックフリーザーは、庫内を冷気が循環しておりこまめな霜取りが必要ないため、連続的に稼働することができ作業の効率が上がります。

アートロックフリーザーには、小型なものから大型のものまで様々なサイズ展開がされています。

リジョイスフリーザー
リジョイスフリーザー

米田工機のリジョイスフリーザーは、今まで説明した冷凍機とは異なり、液体による冷凍を行います。この液体は、マイナス35℃まで冷却したアルコールとなっています。そのため、冷凍にかかる時間が非常に短いです。
先ほど説明したショックフリーザーで冷凍するのに50分かかった食品をリジョイスでは、20分で冷凍できたという結果が出ています。

リジョイスフリーザーの特徴としては、アートロックフリーザー同様ムラなく冷凍することができるという点が挙げられます。食品の種類によっても異なりますが、リジョイスフリーザーを使用する際は、食品を直接液体のアルコールに触れてしまうことになるため、真空包装などを行ってからリジョイスフリーザーに投入します。

なぜ通常の包装ではなく真空包装が良いのでしょうか。それは、真空することによって食品の酸化を防ぐためです。せっかく急速冷凍を行っても空気が入ってしまうと酸化してしまい、品質がを落ちてしまいます。
そのため、出来立ての食品や非常に柔らかく潰れやすいてしまう食品の真空包装が難しい食品は、リジョイスフリーザーではなく、包装せずに冷凍することが可能なアートロックフリーザーが適しています

まとめ

パナソニックの急速冷凍庫のご紹介とともに、他メーカーの急速冷凍庫と比較しました。

急速冷凍庫には様々な種類があり、それぞれの特徴があります。性能、価格、電力の使用量などが異なるため、食品や店舗の規模によって最適な急速冷凍庫が異なります。そのため、急速冷凍庫の導入を検討の場合は、ぜひ複数の急速冷凍庫をお試しいただくことをおすすめします。

弊社では、長年の経験を生かして厳選した複数の急速冷凍庫を用いて、実際に食材の冷凍をお試しいただけるデモテストの実施しております。

デモテスト、アートロックフリーザーやリジョイスフリーザーといった急速冷凍機のなどのサイズや価格などの詳細な情報が気になる方はぜひお気軽にご連絡ください。メール・お電話でのお問い合わせお待ちしております。

この記事の監修者

木下 昌之

デイブレイク代表
木下 昌之

70年続く老舗冷凍機屋の3代目。2013年、特殊冷凍テクノロジー×ITを軸に国内唯一の特殊冷凍機の専門会社としてデイブレイクを創業。各種メディアや書籍「フードテック革命」にてフードテック企業の代表格として紹介されるなど、「急速冷凍」をコアに食品流通業界の根本改革に邁進中。

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