冷凍庫とは?業務用と家庭用の違い、選び方や適切な活用方法を解説

こんにちは。急速冷凍機の厳選比較サイト「春夏秋凍」のライターチームです。
一般的に、冷凍庫とは、食品を冷凍状態で保存するものです。業務用の冷凍庫は、家庭用より設定温度が低く、容量が大きい傾向にあります。この記事では、冷凍庫の機能や仕組み、業務用と家庭用の違いなどを解説します。業務用冷凍庫の選び方や活用方法なども解説するため、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること/解決できること
- 冷凍庫の基本的な機能と仕組みが理解できる
- 家庭用と業務用冷凍庫の違い(温度・容量・用途など)が明確になる
- 急速冷凍機・瞬間冷凍機・特殊冷凍機の特性と用途が整理されている
- 業務用冷凍庫の種類と選び方(開閉方式、冷却方式、形状、省エネ性など)がわかる
- 冷凍庫を効果的に活用するための管理・メンテナンス方法が学べる
目次
冷凍庫とは?基本的な機能と仕組み
冷凍庫とは、食品を保存するためのもので、通常であれば-18℃前後で運用されます。冷凍庫は、圧縮と冷却、膨張を繰り返して冷気を放出し、温度を保つ仕組みで動作します。エアコンの室外機と同じく、暖気を放出して温度差を生み出します。
※関連記事:【初心者必見】急速冷凍機って何がすごいの?仕組みやメリットを分かりやすく解説!
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「家庭用冷凍庫」と「業務用冷凍庫」の違い(温度設定や容量・機能など)
家庭用冷凍庫と業務用冷凍庫は、温度や容量などが異なります。ここでは、それぞれの違いを解説します。
家庭用冷凍庫の概要と特徴
家庭用冷凍庫は、食品を保存するために、約-18℃の環境で使用します。日常での用途を想定しているため、容量が小さいものがほとんどです。冷蔵庫と一体となっている場合が多く、30〜300L程度の容量でつくられています。
家庭用冷蔵庫は、安価で購入でき、多機能で静音性にも優れている便利な製品が豊富にあります。ただし、業務用冷蔵庫と比べると、サイズが小さく、冷却力や耐久力も低い点が特徴です。
※関連記事:【家庭で瞬間冷凍を実現】進化する家庭用冷蔵庫の冷凍機能
業務用冷凍庫の概要と特徴
業務用冷凍庫は、家庭用の冷凍庫よりも温度が低く設定されている場合が多く、マイナス20℃〜60℃が一般的です。容量は40〜1500L程度と幅広く、キッチンや厨房の隅に置けるサイズの小さいものもあります。
業務用冷凍庫は、幅広い使用方法を想定しており、食品の保管庫としての用途はさまざまです。食品を段ボールのまま入れたり、大量の食品を入れたり、倉庫全体を冷凍庫として使用できるものもあります。
※関連記事:【飲食店で続々導入】業務用急速冷凍庫のメリット!中古はどうなの?
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一般冷凍庫では「急速冷凍はできない」
一般的に、冷凍庫は、冷たい空気のなかで食品を保管するものです。食品を凍らせるものではないため、急速冷凍には対応していません。ここでは、急速冷凍機の特徴を解説します。
「急速冷凍機」の特徴
急速冷凍機は、食品を凍らせる強力な冷却装置が搭載されています。より効率的に熱を奪えるよう設計されたファンや液体窒素などを活用し、急速に凍らせます。機種によっては食品が熱い状態でも、粗熱を取らずに急速冷凍することが可能です。
急速冷凍機の冷風は、庫内全体に行き渡るため、すぐに熱を冷まします。性能が高いものであれば、食品の品質を維持し、生産性も向上させられるでしょう。
※関連記事:急速冷凍とは?温度や凍結時間の定義から業務用までを徹底解説
「瞬間冷凍機」とは
瞬間冷凍機とは、急速冷凍機と同じ性能のものを指します。名称は異なりますが、急速冷凍できる点に違いはありません。ただし、メーカーや製品の仕様などによって、名称が使い分けられるケースがあります。どちらも性能は同じなため、導入前に機能を確認することが必要です。
※関連記事:瞬間冷凍機のおすすめ機種や事例を紹介!お得な補助金情報もあります
「特殊冷凍機」とは
特殊冷凍機とは、急速冷凍機の中でもより冷凍に特化した機械のことを指します。急速冷凍機は冷凍スピードを速めるために風を強くしており、食材表面が乾燥・酸化してしまうこともあります。特殊冷凍機はこういったデメリットにも対策がされており、冷凍スピードを速めたまま乾燥・酸化を防ぐ機構に設計されています。また、急速冷凍機は数回転で霜取りをしなければなりませんが、特殊冷凍機は霜がつきにくいよう設計されており1日連続生産にも対応しています。
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業務用冷凍庫の種類
業務用冷凍庫には、開閉方式と冷却方法に違いがあります。ここでは、業務用冷凍庫の種類を解説します。
開閉方式(スライド・前開き・チェスト)
業務用冷凍庫には、以下3つの種類があります。
- スライド方式:冷凍庫上部のスライド扉で開閉するタイプ
- 前開き方式:冷凍庫の前面の扉で開閉するタイプ
- チェスト方式:冷凍庫の上部の開閉扉で開閉するタイプ
スライド方式は、庫内の温度調節や省スペースでの設置ができます。前開き方式は全体が見やすく、食材の出し入れもしやすい点が特徴です。チェスト方式は、冷気が逃げにくい構造で、温度が上昇しにくい傾向にあります。
冷却方法(直冷式・ファン式)
業務用冷凍庫には、以下2つの冷却方法があります。
- 直冷式:冷凍庫内の壁を冷やして冷気を循環させる方法
- ファン式:冷風で冷凍庫を冷やして庫内の温度を下げる方法
直冷式冷凍庫は、庫内の商品との温度差を利用して冷気を循環させます。庫内の水分が冷却されるため、霜がつきやすい点がデメリットです。ファン式冷凍庫は、庫内に冷気を送り、隅々まで冷却します。ただし、ファンの音が大きくなったり、電気代が高くなったりする点に注意しましょう。
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業務用冷凍庫の選び方
業務用冷凍庫は、用途や形状などを考慮して選びましょう。ここでは、業務用冷凍庫の選び方を解説します。
※関連記事:急速冷凍機の種類を比較!おトクな導入方法も解説
用途(冷凍庫・冷凍冷蔵庫)
冷凍庫・冷凍冷蔵庫は、用途にあわせて選ぶことが大事です。冷凍庫は、冷凍機能のみのもので、冷凍冷蔵庫は冷蔵庫の機能も搭載しています。それぞれ食品の量や厨房のレイアウトなどにより、用途が異なります。
また、食材や調理方法などでも、必要な機能を変えなければなりません。自社で扱う商品を考慮して選ぶ必要があるため、どちらの機能を必要とするかを明確にし、購入前に検討しましょう。
形状(縦型・横型)
業務用冷凍庫の形状は、縦型と横型に分かれます。どちらも省スペースの厨房で、設置が可能です。サイズは小型から大型まであり、幅広い選択肢から選べます。
ステンレスの天板つきの冷凍庫(コールドテーブル)は、人の腰と同じくらいの高さなため、調理台やレンジ台などにも使用できます。厨房のスペースに設置する際におすすめです。
容量・サイズ
業務用冷蔵庫の容量やサイズは、ほとんど同じ規格です。一般的に、縦型の場合、どのメーカーのものでも、高さは約190cmです。奥行きは65〜80cm程度のサイズが多い傾向にあります。横幅は、ドアの枚数で差があり、62.5〜180cm程度です。
横型の場合は、高さが約80cmに統一されており、商品による差がほとんどありません。奥行きは45〜60cm程度で、ほぼ同じ規格です。ただし、奥行きは90〜210cmと、製品によって差があります。
電源・排水設備
業務用冷凍庫の電源は、「単相100V」と「三相200V」の2つから選べます。「単相100V」は、家庭用のコンセントでも使用可能です。ただし、「三相200V」は、専用のコンセントでないと使用できません。また、適切な排水設備によって、冷却機能を維持できます。
省エネ機能の有無
省エネ機能は、電気代のコストを抑えたい方は気にするとよいでしょう。業務用冷凍庫は消費電力が多いため、電力の消費を考慮しましょう。長期間使用する場合、機能や構造なども含めてランニングコストを試算しましょう。インバーター制御をはじめとした、省エネ機能がついたものがおすすめです。
清掃・メンテナンスのしやすさ
清掃・メンテナンスは、食品衛生のために必須です。定期的に庫内を清掃しない場合、食中毒による事故のリスクが高まります。また、稼働効率にも影響するため、フィルターやドアのパッキンなども定期的に確認する必要があります。冷凍庫のパフォーマンスを高めるために、庫内の清潔さを維持できるものを選びましょう。
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業務用冷凍庫を効果的に活用する方法
業務用冷凍庫を使用する際は、食品の管理やメンテナンスなどが必須です。ここでは、効果的に活用する方法を解説します。
適切な温度設定による食品の管理
業務用冷凍庫の適切な温度設定は、食品の安全につながるため大事です。長期間、食品を保存するためには、一定の温度を保たなければなりません。たとえば、冷凍庫の開閉が多い場合、食品の温度変化によって、品質が下がってしまうリスクがあります。
万が一トラブルが起きる場合、社会的な信用の低下につながります。品質を保つためにも、庫内の温度を低めに設定できるものがおすすめです。
※関連記事:【冷凍庫をもっと上手に】温度管理と冷凍方法のコツ
定期的な清掃・メンテナンス・霜取りの実施
業務用冷凍庫は、定期的な清掃・メンテナンスによって性能を維持できます。庫内を空にして霜を溶かし、水分をふき取ることが大事です。庫内に霜がつくと、熱がこもって冷却機能が低下する可能性があります。清掃やメンテナンスを怠ると、霜がつきやすくなるため、注意しましょう。
冷凍庫のパフォーマンスが落ちると、電気代の高騰にもつながります。温度計を設置し、庫内の温度を管理できる体制を整えましょう。
※関連記事:【業務用】冷凍庫につく霜の原因を徹底究明!着霜を防ぐ方法とは?
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まとめ
冷凍庫とは、食品を冷凍状態で保存するものです。適切な温度管理によって細菌の繁殖を抑え、腐敗を防ぎます。食品を熱い状態のまま冷凍する場合は、高温のまま投入できる急速冷凍機(一部製品)を使用する必要があります。短時間での冷凍により、食品の品質維持や生産性の向上につなげられます。
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