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【食事を美味しく】冷凍・冷却技術で老人ホームの経営課題を解決

読了予測時間:4分10秒

近年老人ホームを経営される方が非常に増えてきていますが、なかなか入居率が上がらない、コストがかかってしまって経営がうまくいかないと悩んでいる経営者もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、人件費などを抑えながらも美味しい食事提供することで、老人ホームや介護施設の良好な経営を支える方法をお伝えします。

美味しい食事を出せる施設は入居者からも支持してもらえ、良い評判を獲得することに繋がっていくことでしょう。

是非ご一読ください!

老人ホームの課題

頭を抱える女性

老人ホームの経営に関して

日本では昨今の老人ホーム経営のブームの影響で、非常に多くの老人ホームが設立されました。
大手の参入も増えてきています。

そのため、競争市場となり、老人ホームの経営はハード面(施設・立地など)とソフト面(職員・食事・サービスなど)の両面の充実を目指していかなくてはいけない時代に突入しました。

実際に、老人ホームの経営に乗り出して施設を作ったものの、介護を行う介護職員が不足していることや、その影響で食事やイベントに満足のいくサービスを提供できないことなど、課題を抱えたホームも多く存在しています。

その結果、倒産してしまう老人ホームや介護施設も増加してきており、経営することが難しくなってきていると言えるでしょう。

2015年には、倒産した老人ホーム・介護施設の数は76件もあり、過去最多です。

老人ホームの倒産数グラフ
出典:http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20160113_07.html

経営を良くして倒産を防ぐために、人件費や施設維持費といった経営コストを低く抑えてながらも、入居率を上げるなどして収入を増やしていく必要があります。

老人ホームにおける「食事」の重要性

和食

老人ホームにおいて「食事」は非常に重要なものです。

入居者は「食事」を非常に楽しみにしています。
食事は毎日必ず3回あり、またその都度他の入居者とコミュニケーションをとることができるからです。

なにより、美味しい食事が好きでない人は滅多にいません。
美味しい食事を楽しく話しながら食べることができれば、入居者の満足度も高まってくでしょう。

入居者が満足していれば施設の評判は良くなり、入居希望者の増加に繋がっていきます。

食事の課題

しかし、美味しい食事を提供することは非常に難しく、単純なことではありません。

老人ホームにおいては、入居者の健康状態は人によって大きく異なり、人それぞれ最適な食事も異なります。
すなわち、学校のように一緒の食事を提供することは好ましくありません。

入居者全員が喜ぶように食事を提供しようとすると、非常に多くの手間がかかります。柔らかめの食事や、味が薄い食事など、細かな気配りをしながら調理しなければなりません。

このように調理を行っていくと多くのコストがかかります。
調理を行うスタッフの人件費や、調理工程が多様化するために時間的コストもかさむでしょう。

こうした要因から、現状、美味しい食事を出そうにもなかなか作ることができない老人ホームは多いです。

このことは、入居者からあまり良い評価を得られないことに繋がり、また、コストもかさんでしまい経営を圧迫してしまいます。

老人ホームでは「食事」が経営を良くするか悪くするか、重要な役目を果たしています。

老人ホームにおすすめの最新技術とは

クックチル

クックチル
出典:http://news.panasonic.com/jp/topics/2014/38745.html

老人ホームにおける「食事」の手助けとなるシステムの一つであるクックチルを紹介します。

最新の急速冷却技術であるブラストチラーやタンブルチラーを用いることによって、保存期間を調理後から約5日~数10日へと大幅に延ばすことができます

この技術により、あらかじめ調理して保存していた食品を食事の提供直前に再加熱するだけで完成させることができるようになります。
このシステムをクックチルと呼びます。

詳しくはこちら⇒ 【クックチルシステムに必須】ブラストチラーの価格はいくら?
(#2.美味しく安全に提供するクックチルシステム参照)

クックチルは、老人ホームや介護施設、病院など一度に大量の「食事」を提供しなくてはならない施設において、近年導入が盛んにおこなわれています。

また、クックチルはあらかじめ調理された食品を販売している業者もいるため、調理に欠ける人員を減らしたいと考えている施設は、利用してみてはいかがでしょうか。

急速冷凍機

次に紹介するのは急速冷凍機です。

こちらも最新技術であり、近年、農家や飲食店、漁協関係者等の中で導入が進んでいる機械です。

急速冷凍の強みは、品質を落とすことなく冷凍することができることです。

強力なパワーと繊細な技術を組み合わせることによって、-30度以下まで短時間で冷凍することができ、それによって通常の業務用冷凍庫と比べて非常に高品質な冷凍を実現します。

これは、通常の業務用冷凍庫では食品を凍結する過程で食品の細胞を傷つけてしまいますが、急速冷凍機を用いれば食品の細胞を傷つけることなく冷凍することができるためです。

詳しく急速冷凍機の原理を知りたい方はこちら
⇒ 急速冷凍で解決!知って得する冷凍技術

生鮮食材の冷凍だけでなく、揚げ物や煮物、炒め物などあらゆる加工品においても、一度冷凍した後に解凍しても作り立てとほとんど変わらないほど、品質を保つことができます。

また、もちろん介護食など柔らかい食事においても、その食事の食感や味を失うことはほとんどありません。

美味しく品質を保ったまま冷凍できる以外にも

通常の冷凍より保存期間を延ばすことができる
冷凍にかかる時間を大幅に短縮できる
廃棄を減らすことができる

といった特徴も挙げられます。

最新技術が老人ホームに与えるメリット

介護士と高齢者

上記のような最新技術を導入することによってどのようなメリットがあるのか説明します。

美味しい食事で人気アップ

まず、第一に紹介するメリットは美味しい食事を提供することができることです。

時間がない中で急いで作って雑な調理になってしまうことなく、クックチルシステム、急速冷凍機ともに強みである保存が効くことを生かして、忙しくないときにゆっくり丁寧に調理することができます。

そうすれば、調理スタッフが作ったこだわりの美味しい手料理を食べさせてあげることができます。

また、急速冷凍機であれば、揚げ物などであってもほとんど作り立てと変わらない「食事」を提供できるので、美味しさも抜群です。

美味しい食事はもちろん入居者から良い評判をいただくきっかけになり、老人ホームの人気が高まることに違いありません。

また、HACCPに準拠するなど安全をアピールすることができることもよい評判に繋がるでしょう。

HACCPとは
食品の中に存在しているあらゆる危険を除去や削減していかなくてはいけないが、この作業を常に管理していくことで安全を確保する方法

人件費などのコストを削減

また、人件費や時間的コストも削減できます。

今まではお昼時などに集中して調理しなければならなかったために、多くの調理スタッフが必要でしたが、このような技術を導入することで、空いた時間に調理するなど、作業を平準化することが可能です。

よって、人数をかけることなく、効率的に調理することになり、その分人件費や時間的コストが抑えられると言えるでしょう。

まとめ

ここまで書いたように、クックチル、急速冷凍機という最新技術を導入することによって

・人気を上げる
・コストを削減する

といった2つの側面から経営を良くしていくことが可能です。

急速冷凍機に関しては弊社に相談していただくことも可能ですので、是非ご気軽にご相談ください。

2つのシステムを紹介しましたが、施設の現状によってどちらが適しているのかは変わってきますので、慎重に導入をご検討されることをお勧めします。

この記事の監修者

木下 昌之

デイブレイク代表
木下 昌之

70年続く老舗冷凍機屋の3代目。2013年、特殊冷凍テクノロジー×ITを軸に国内唯一の特殊冷凍機の専門会社としてデイブレイクを創業。各種メディアや書籍「フードテック革命」にてフードテック企業の代表格として紹介されるなど、「急速冷凍」をコアに食品流通業界の根本改革に邁進中。

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