【食品添加物のメリットとデメリット】問題点を解決する急速冷凍機とは
食品添加物は何のために入っているのか疑問に思ったことはありませんか?
食品を作る方も食べる方もせっかくなら体に良い商品を選びたいと思いますよね。だからと言ってなんでも無添加にするのは実は危険です。
最悪の場合、食中毒になってしまうなど様々な問題につながります。そうならないために食品添加物を使う理由とそれによるデメリットを知っておく必要があります。
そこで当ページでは食品添加物を使うメリットデメリットから日本の食品添加物事情などご紹介。さらにこれまで食品添加物を入れなければ流通でき食品を無添加での提供することを可能にした急速冷凍についてご紹介します。
是非最後までご覧いただき正しい無添加での食品提供や食品選びに役立ててください。
目次
食品添加物とは
食品添加物とは保存料、甘味料、着色料などの食品を製造・加工する過程で加えられるもののこと。食品の見た目を保つこと、長持ちさせることなどを目的によく使われます。
原則として使用できるのは、食品衛生法第12条に基づいて厚生労働大臣の指定を受けた添加物(指定添加物)のみ。指定添加物は、クエン酸やキシリトールなどが挙げられ、令和3年4月1日時点で登録されている品目数は472品目です。
指定添加物以外で添加物として使えるのは、既存添加物、天然香料、一般飲食物添加物の3種類です。
【既存添加物 357品目】
化学合成品以外の添加物のうち、国内で広く使用されており、長い食経験があるものは、例外的に指定を受けることなく使用・販売等が認められています。この類型は、平成7年の食品衛生法改正により、指定の対象が、化学的合成品から、天然物を含む全ての添加物に拡大された際に設けられました。
なお、既存添加物名簿には、平成7年時点で使用実績が確認されたもののみが収載されていますが、流通実態のなくなったものなどについては、適宜消除されています。
【天然香料 約600品目】
動植物から採れる天然の添加物。バニラ香料や柑橘香料食品など、香りを付ける目的で使用されるが一般的です。
【一般飲食添加物 約100品目】
一般的に飲食物に使われるもので添加物として使われるもの。卵白やナタデココ、寒天などが例として挙げられます。
全て合わせると日本で使用されている食品添加物は約1500品目と言われます。
このように添加物にも様々な種類のものがあります。添加物と聞くと体に悪いイメージを持っている方も多いと思いますが、ではなぜわざわざ添加物を使っているのでしょうか。ここからは食品添加物を使うメリットとデメリットをご紹介します。
使用する際のメリット
ここから食品添加物を使用するメリットをご紹介します。食品添加物には使用するメリットが複数あります。
少量で味付けができる
スクロースやアセスルファムカリウムは清涼飲料水やお菓子に甘味料として使用され少量で甘いと感じさせることができます。調味料や香料など味と香りを向上させるために添加物が使用されるケースは非常に多いです。
加工が容易になる
中華麺やマーガリン、プリンなどの食品は凝固剤、膨張剤、かんすい、乳化剤、ゲル化剤などの添加物を使い形成や独特の食感を与えます。添加物を使用しないと製品として成り立たない食品は数多く存在します。
発色が良くなる
食品の色というのは食欲の増進や食事の満足度を上げる効果があります。しかし、自然の食品は色を維持することが難しいため、着色料を使って色調を調整していることがあります。
日本は紅花、クチナシ、ヨモギなどの天然の着色料も広く使用されています。ただし、鮮魚介類や食肉、野菜類に着色料を使用することは禁じられています。
保存期間が長くなる
保存料など使用することで保存期間を伸ばすことができます。保存期間を伸ばすと廃棄ロスを減らすことや美味しい状態を維持することが可能です。食品の扱いを楽にし、より美味しく消費者へ届けるために使用されています。
食品添加物を使用する企業が多いのはこのような様々なメリットがあるためです。
使用する際のデメリット
続いて食品添加物を使うことで起こるデメリットについてご紹介します。
栄養を過剰摂取してしまうおそれがある
消費者が添加物を使用した食品を食べる機会が増えることで、糖分、塩分、油分を過剰に摂取してしまう恐れがあります。体を壊すことにつながるのはもちろん、味覚障害になる可能性もあります。
健康を害する危険性がある
食品添加物として使用が認められているものは基本的に安全性と有効性を認められたもののみです。ですが一日の摂取許容量を超えて摂取し続けると最悪の場合、ガンや脳腫瘍、白血病などの病気の原因や健康を害する原因となる疑いがあるとも言われています。
このように食品添加物は多量摂取することで大きなデメリットがあります。こういった危険性があるため実際に日本国内だけでなく海外などでも添加物の使用に関して様々な取り決めがあります。
海外の認可状況
日本では発がん性・毒性についての試験にはラットが使われ、ラットで異常が見られない量の1,000分の1が使用量として法律で定められています。しかし、日本で認可されているからといって世界で合意されているわけではありません。
実際に日本で使用されている食品添加物が約1500品目なのに対して他の国は圧倒的に少なくなっています。
【各国の食品添加物の認可数】
アメリカ 133品目
ドイツ 64品目
フランス 32品目
イギリス 21品目
参考:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=286684
こういったデータから日本は海外に対して圧倒的に食品添加物の使用が許されていると言えます。こういった現状から今注目されているのが無添加の食品です。
無添加食品への需要
消費者の健康志向と食の安全性に対する意識の高まりから、食品添加物を使用しない無添加食品市場が注目を浴びています。
フィールドマーケティング支援サービスを提供する株式会社mitorizが30〜40代の主婦を中心に行ったアンケートによると、食品購入時に心がけていることで1番多かったのが「産地の確認」。次いで「食品添加物を避けること」という回答が多い結果となっています。食品添加物を避けるために選ばれているのが添加物を含まない無添加食品です。
昨今は食品の安全性や添加物の有無を気にする消費者も増えているため、食品添加物を使わずに商品を作りたいという企業も増えているようです。しかし、無添加食品は添加物を使わない分扱いが難しく、問題点もあります。
無添加食品の問題点
添加物は食品の腐敗や変色を防具ことで、食中毒のリスクを下げる、より遠くのお客さんのところに商品を届けるという役割があります。
添加物を使わなければ、食品を安全に流通させることすらできないものもあります。食品が早く腐敗することで廃棄量が増えたり、まとめて運送するのが難しくなることによって送料が高くなったりすることがあり、その結果価格を上げざるを得なくなってしまいます。
しかし、実は添加物を使わずに食中毒のリスクを低減させ運送コストなどを抑える方法があります。それは冷凍です。
冷凍したら美味しくなくなってしまうというイメージを持っているという方も多くいらっしゃると思いますが、実は違います。急速冷凍という特殊な冷凍の技術を使うことで、冷凍しても冷凍する前とほとんど品質が変わらない美味しさを再現することができます。
無添加の問題点を解決する急速冷凍
急速冷凍とは、食品の品質を極限まで変えずに冷凍する技術です。急速冷凍した食品は解凍しても冷凍前の状態に限りなく近い状態に復元させることができます。
食品の味、風味はもちろん栄養なども維持したまま長期間保存することが可能です。急速冷凍を使うことで添加物を加えなくともこれまで通り食品を流通させることができます。
まとめ
この記事では食品添加物のメリット、デメリットについてご紹介しました。また、食品添加物を使わずに美味しい状態で長期間保存することができる急速冷凍についてもご紹介しました。
急速冷凍は様々な食品に使われ始めています。急速冷凍を使うことで無添加の食品を多くの方に食べていただくことが可能です。
急速冷凍について詳しく知っておくことをお勧めします。