【写真付き】レモンの冷凍保存と保存期間、冷凍レモンの使い方レシピ
あまり知られていないことですが、レモンのこのような性質はご存知でしょうか。
「レモンを冷凍すると、より果汁が絞りやすくなる。」
”レモンを冷凍する”と聞くと違和感を覚えるかもしれませんが、実はレモンを冷凍すると、いくつかのメリットを得られます。
こちらの記事では、レモンの栄養価や冷凍保存方法をはじめ、冷凍したレモンの保存期間、冷凍レモンを使ったレシピなどをご紹介しています。
「うちにレモンが余ってしまっている!」という方は、是非参考にしてみてください。
目次
レモンを冷凍するメリット
冒頭でも少し触れましたが、続いてレモンを冷凍保存することで得られるメリットをお話しします。
レモンは、適切な温度や湿度を保ってあげれば、冷凍しなくても2週間程度は保存できる果物なので、「あえて冷凍しなくても…」と思う方もいるかもしれません。
ですが、それでもやはり、冷凍保存にはメリットが存在するのです。
切った状態で長期間の保存が可能
丸ごとであれば2週間程度冷蔵保存できるレモンでも、一度切ってしまうと、その保存期間はググッと短くなってしまいます。
半分に切った程度でしたら、空気に触れている部分を切り落とせばまだ良いですが、輪切りやくし切りにしてしまうと取り返しがつきません。
ですが、冷凍保存を使えば、輪切りやくし切りの状態でも、数週間の保存が可能になるのです。
魚や揚げ物の付け合わせに、少々レモンを使いたいときでも、冷凍しておけば必要分だけサッと取り出すことができるのです。
これは、調理時間の短縮にもつながる、冷凍保存の大きなメリットです。
果汁を絞りやすくなる
食材を冷凍すると、細胞内の水分が膨張して、細胞膜などを壊してしまいます。
”冷凍すると食感や風味が落ちる”と言われるのは、この現象が原因なのです。
レモンの場合も例にもれず、冷凍することによって細胞の一部が壊れてしまうのですが、実はレモンの場合はそれがメリットになります。
どういうことかというと、細胞が壊れることによって、果汁を絞りやすくなるのです。
一つ一つの細胞がもろくなったことによって、細胞から果汁が出やすくなる、といったイメージです。
レモンを調理に使う場合、ほとんどが絞ってレモン汁として使うと思います。
そういう時に、冷凍したレモンはピッタリなのです。
レモンの冷凍保存方法
それでは、レモンの冷凍保存方法についてお伝えしていきます。
レモンを冷凍保存するには大きく3つの方法があります。
- 丸ごと冷凍する場合
- 輪切りで冷凍する場合
- 果汁を冷凍する場合
この中から、調理の用途に合った方法を選んでください。
丸ごと冷凍する場合
1)レモンを良く洗い、水気をしっかり拭き取ります。
2)ラップに包み、フリーザーバッグに入れて冷凍します。
輪切りにして冷凍する場合
1)レモンをよく洗い、水気をしっかり拭き取ります。
2)レモンを輪切りにします。
3)ラップで包んでからフリーザーバッグに入れ冷凍します。
★ラップで包むときに、砂糖やはちみつを加えてから冷凍しても良いです。
★輪切り以外にも、くし切りで冷凍することもできます(手順は同じ)。
果汁を冷凍する場合
1)レモンをよく洗い、水気をしっかり拭き取ります。
2)果汁を絞って、製氷皿に注いで冷凍します。
★製氷皿以外にも、フリーザーバッグに入れて冷凍するのも良いです(その場合は、必要な分だけパキパキ折って取り出せます)。
レモンの解凍方法と保存期間
レモンの冷凍保存ができたら、続いては解凍方法と保存期間についてです。
どの冷凍保存方法を選んだかによって、解凍方法が若干違ってきますので、その点だけ気を付けてください。
レモンの解凍方法
まずは、丸ごと冷凍した場合です。
この場合は、レモンを凍ったまま調理に使うことができます。
皮ごと擦りおろすもよし、果肉部分を絞るもよし、どのような使い方も可能です。
ただし、生の時と比べて、少し食感が変化している場合があります。
続いて、果汁を絞って冷凍した場合です。
この場合も、凍った果汁をそのまま調理に使用することができます。
製氷皿に入れている場合は、1個ずつ取り出せますし、フリーザーバッグで凍らせた場合は、パキパキ必要な分だけ取り出すことができます。
ソーダに入れても良いですし、ドレッシングやソースの材料にするのもオススメです。
最後に、切って冷凍した場合です。
この場合、凍ったまま使用することもできるのですが、自然解凍して使用することもできます。
輪切りにして冷凍したものを、凍ったまま紅茶に添えると、ただの紅茶を簡単にレモンティーにすることができます。
また、くし切りで冷凍したものを自然解凍すれば、から揚げなど揚げ物の添え物として、たっぷりと果汁を絞ることができます。
レモンの保存期間
冷凍したレモンの保存期限は、およそ3週間です。
ただし、これは目安であり、冷凍する前のレモンの新鮮さや、冷凍保存状態(冷凍庫内の温度変化など)に影響を受けます。
ですので、冷凍保存しても、出来るだけ早く使い切る方が良いです。
「3週間も保存期間があると、いつ冷凍したか忘れてしまいそう!」という方には、おすすめの方法があります。
それは、フリーザーバッグに冷凍した日付を書いておくことです。
非常に簡単な事なのですが、たったこれだけで保存期限を意識できるようになる便利な便利です。
レモンの栄養
まずは、レモンの持つカロリーや栄養素についてお話していきます。
レモンの栄養価とカロリー
まず、レモンの持つカロリーです。
レモンは、皮を含んだ1個丸々の状態と、果汁の状態とで、カロリーが変わってきます。
☑皮を含む 54kcal/100g
果汁のみ 26kcal/100g
レモンは、1個当たりの重さが大体100g程度なので、上記のカロリーはレモン1個分のものと考えていただければと思います(もちろん、個体差や種類差はあります)。
続いて、レモンの主な栄養素についてです。
レモンには、何種類ものミネラルやビタミンが含まれていますが、その中でも特徴的なのは、ビタミンCとクエン酸です。
ビタミンCは、”レモン=ビタミンC”というくらいに、多くの方にとって馴染みの深いものかと思います。
ですが、他の果物と比較したとき、実はレモンのビタミンC量はそこまで多くありません。
☑レモン(丸ごと) 100㎎/100g
アセロラ 1700㎎/100g
グァバ 220㎎/100g
温州ミカン(丸ごと) 約35㎎/100g
オレンジ(丸ごと) 40㎎/100g
出典:オールガイド食品成分表2015(日本標準成分表2010準拠)
一方で、レモンに含まれるクエン酸は、果物の中でもトップレベルで、レモン全体の4~8%含まれているといわれています。
実は、クエン酸の「クエン」とは、レモンの別名「枸櫞(くえん)」に由来しているほどで、正に酸っぱさの代表的存在といえます。
レモンの効能
レモンの効能のほとんどは、上記で紹介したビタミンCとクエン酸に関係しています。
こちらでは、その効能のうち、特に私たちの生活になじみ深いものをご紹介していきます。
アンチエイジング
疲労回復
まず、アンチエイジングについてです。
レモンに含まれるビタミンCには、”コラーゲンの生成”を助ける作用があります。
コラーゲンとは、私たちの骨や血管、肌を若々しく保つのに必要な成分であり、そのコラーゲンを作るためにはビタミンCが必要不可欠なのです。
また、ビタミンCには、抗酸化作用というものがあります。
これは、体内の活性酸素の働きを抑制し、活性酸素によって細胞が傷つけられるのを未然に防いでくれるのです。
このように、コラーゲンの生成や抗酸化作用により、ビタミンCはアンチエイジングに効果を発揮してます。
続いて、疲労回復についてです。
激しい運動をすると、体内に活性酸素が発生し、身体の細胞を傷つけます。
この時に、先ほどのビタミンCはもちろんなのですが、クエン酸も効果を発揮するのです。
細胞が傷を負ったとき、私たちの身体は、傷を修復するための成分を生み出すのですが、この成分を生成するのに必要なのがクエン酸です。
レモンなどでクエン酸を摂取しておくことで、細胞を修復する成分を作りやすくなり、疲労回復がスムーズになる、というわけです。
>>【冷凍で長持ち】野菜の保存方法で気をつけるべき3つのポイント
レモンを使った簡単レシピ5選
はちみつブルーべリ-ホットレモン
出典:https://cookpad.com/recipe/4366746
☑材料(1人分)
・レモン果汁 大さじ1
・はちみつ 大さじ1
・ブルーベリージャム 大さじ1
・お湯 200ml
<作り方>
1)レモン果汁は凍らせたものを使用します。氷状態になっているので、熱々のものを飲みたい場合は、少し溶かしてから使ってください。
2)レモン果汁とはちみつ、ブルーベリージャムをコップに入れ、お湯を注いだら完成です。
★レモン果汁やはちみつ、ジャムなどは好みに応じて量を調整してください。
はちみつレモン
出典:https://cookpad.com/recipe/4383237
☑材料(1人分)
・レモン 2個
・はちみつ レモンが浸るくらい
<作り方>
1)レモンは、丸ごと冷凍したものか、輪切りにして冷凍したものを凍ったまま使用します(丸ごと冷凍したレモンを使う場合は、皮ごと薄切りにしておきます)。
2)保存用の瓶は、予め煮沸消毒しておきます。
3)はちみつとレモンを交互に瓶の中に入れ、2日ほど冷蔵庫に入れたら完成です。
★そのまま食べるもよし、水や炭酸で割ってレモネードにするもよし、紅茶に入れても良しの万能シロップです。
レモンマーマレード
出典:https://cookpad.com/recipe/4345537
☑材料(125gの瓶3つ分)
・レモン 6個
・砂糖 レモンと同じ重さ分
<作り方>
1)丸ごと冷凍したレモン、またはくし切りで冷凍したものを使用します(丸ごと冷凍したレモンを使う場合は、調理1~2時間前に冷凍庫から出しておくと良いです)。
2)まず縦8等分に切り、へたと種を取り除いたら、更に皮ごと薄切りにしていきます。
3)切ったレモンの重さを計り、それと同量の砂糖を鍋に入れます。
4)レモンと砂糖を良く混ぜ合わせ、水分が出るまで放置します。
5)水分が出てきたら、とろ火で30分間静かに煮ます。
6)鍋で煮ている間に、他の鍋でお湯を沸かし、保存用の瓶を煮沸消毒しておきます。
7)ジャムになる手前程度までとろみがついたら、火を止めて完成です。
★液体は暑いうちに瓶に注ぎ入れ、ふちギリギリまで詰めます。
★鍋で煮る際は、とろ火を意識してください(火が強いと焦げます)。
レモネード
出典:https://cookpad.com/recipe/4392943
☑材料(2人分)
・炭酸水 400ml
・レモン 1.5個
・はちみつ 適量
・砂糖 適量
<作り方>
1)レモンは1.5個分の果汁が取れれば、どの方法で冷凍保存したものを使用してもOKです(丸ごと冷凍しても、すでに果汁を絞って冷凍していても)。
2)炭酸水をグラスに入れ、そこにレモン果汁を絞り入れます。
3)続いて、はちみつと砂糖を好みの分量入れれば完成です。
★輪切りにしたレモンを添えると、おしゃれな雰囲気になります。
レモンカップケーキ
出典:https://cookpad.com/recipe/4336037
☑材料(4人分)
・小麦粉 90g
・ベーキングパウダー 2g
・卵 1個
・砂糖 80g
・生クリーム 30g
・バター 25g
・レモン 1/4個
・塩 少々
・粉糖 適量
<作り方>
1)小麦粉とベーキングパウダーは、予め合わせてふるいにかけておきます。バターは溶かしておきます。
2)レモンは丸ごと冷凍したものを、凍ったまま使用(くし切りで冷凍したものでもOKです)。皮の黄色い部分を擦りおろし、果汁を絞っておきます。
3)ボールに卵を割りほぐし、白くなるまで泡立てます。
4)砂糖と塩(少々)を加えて混ぜ合わせ、生クリームを加えてさらに泡立てます。
5)ヘラなどに持ち替え、小麦粉、溶かしバター、レモン皮、レモン果汁の順に混ぜ合わせます。
6)カップに分いれ、160度で20分程度焼きます。冷めたら、粉糖を振りかけて完成です。
★レモン皮とレモン汁を加えることで、さっぱりとした口当たりになります。
まとめ
さて、レモンの冷凍保存方法はいかがでしたでしょうか。
こちらでご紹介したレモンの冷凍保存方法は3つでした。
丸ごと冷凍する
輪切りにして冷凍する
果汁を冷凍する
どの方法も簡単なので、たとえ5~10個のレモンがあっても、準備には15分程度しかかかりません。
レモンをたくさん買ってきたとき、余ってしまったときには、ぜひ今回の方法をお試しください。
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