スーパー・小売店が急速冷凍機を導入するメリットと活用事例をご紹介

スーパー・小売店での急速冷凍機の導入が加速しているのをご存知ですか?

最近では小売最大手イオングループのダイエーなど大手スーパーでも急速冷凍機を活用した取り組みが行われており、注目を集めています。

各社スーパーで急速冷凍機を導入するのは、「売上を上げる」「生産効率を上げる」といった目的に加え、「フードロスの削減」などSDG’sの観点でもメリットが非常に大きいからです。

これらを踏まえ、急速冷凍機は今後のスーパー・小売店を営業してく際の必須アイテムになると言われています。

実際に取り組みが上手くいって、設備の追加導入という話も非常に多く頂いております。

この記事ではスーパーが急速冷凍機を導入するメリットをご紹介します。加えて、最適な急速冷凍機や活用事例なども含め詳しく解説します。

急速冷凍機を導入するメリット

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まずはスーパー・小売店で急速冷凍機を導入するメリットをご紹介します。

急速冷凍機の特に大きなメリットは「売上アップ」「生産効率の向上」「廃棄ロスの削減」の3つです。

それぞれご紹介します。

メリット①:売上アップ

急速冷凍機を活用することで売上アップに繋げることができます。

では実際にスーパーではどのような取り組みで売上を上げられているのでしょうか?

ここでは「急速冷凍の強みを生かした価格設定」、「機会損失をなくす」、「利便性の高い商品の開発」のといったスーパーの取り組みをご紹介します。

【急速冷凍の強みを生かした価格設定】

1つ目のは急速冷凍の強みを生かした価格設定です。

急速冷凍機を導入することで商品の粗利を落とさずに低価格で消費者に提供することができます。

チルドの売れ残ってしまった商品は時間の経過とともに鮮度が落ちてしまうため廃棄となりますが、廃棄される商品にも原価はかかっているため、廃棄される商品の原価も考慮した価格設定がなされています。

また、商品の売れ残りを少しでも減らすために、閉店が近くなると値引きなどを行うのが通常です。しかし、その値引きの対応にも人件費や値引シールなどの資材代が発生してしまいます。

それに対し、急速冷凍の商品は品質を変えずに長期間保存することができるので、商品が廃棄されることがなくなり、値引きなどの対応も不要です。

そのため、本来、価格設定の際に考慮される廃棄される商品の原価、値引の金額、値引対応にかかる人件費などのコストが発生しないことを前提に価格を設定できます。

そうすると従来のチルド食品の価格より安く設定してもそれ以上に利益を残すことが可能です。

特に消費者が普段から使うスーパー・小売店などでは価格は大きな差別化要素となるため、シェア拡大などの効果も期待できます。

【機会損失をなくす】

2つ目は機会損失をなくすというアプローチです。

品切れによる機会損失と商品ラインナップによる機会損失を防ぐことができます。

急速冷凍機を使った商品であれば商品の棚を常に埋めた状態を保つことができるため、品切れによる機会損失をなくすことができます。

加えて、ニーズはあるものの毎日売れない商品(和牛の高級部位シャトーブリアンなど)をラインナップに入れることで機会損失をなくすことも可能です。

通常、毎日売れないチルドの食品は売上(粗利)に対して、廃棄ロスの原価の方が高くついてしまうため、ラインナップから外れてしまいます。急速冷凍の商品であれば廃棄ロスにならないため、商品ラインナップに加えることで機会損失をなくすことが可能です。

【利便性の高い商品開発】

3つ目は利便性の高い商品の開発です。

急速冷凍機で凍結した商品はスーパーで購入した後も長い間保存ができるため、家庭の冷凍庫にストックすることができます

加えて、下処理した食材、半調理品、完全調理品など幅広い商品ラインナップを急速冷凍で消費者に提供可能です。

忙しい現代人が抱える、家事の時間が多く取れない、毎日買い物に行くのが難しいといった課題を解決する、消費者のニーズにマッチした商品開発をすることで売上アップに繋げることができます。

このように、スーパーでは急速冷凍機を活用することで「急速冷凍の強みを生かした価格設定」、「機会損失をなくす」、「利便性の高い商品の開発」といった取り組みを行い売上を伸ばすことができます。

メリット②:生産効率の向上

急速冷凍機は人件費を削減させることも可能です。

製造・加工をメインで行う店舗やプロセスセンターでまとめて仕込み・調理・凍結を行い、各店舗に輸送するようなオペレーションを組むことで生産効率を大きく上げるような活用方法をとっている会社も多く存在します。

製造拠点を集約することで下記のような生産効率アップが可能です。

  • 1つの作業をまとめて行う
  • 大きな業務用製造設備を導入することで効率を上げる
  • 冷凍保管を挟むことで繁忙期と閑散期の作業量を平準化する

最適なオペレーションは会社様毎の現状や今後の方針によって変わるため、ぜひお問い合せください。

メリット③:廃棄ロスの削減

急速冷凍機で食品を凍結することで廃棄ロスを削減することができます。

急速冷凍の強みを生かした価格設定の部分でもお伝えしましたが、急速冷凍機で食品を凍結することで廃棄ロスを削減することができます。

日本も国としてSDGsを1つの方針として掲げており、食品ロスを出さない取り組みをしている会社が得をするような制度なども増えていく可能性があります。

今後を考えた際に廃棄ロスを出さないよう事業にできていることは非常に重要ではないでしょうか。

スーパー・小売店におすすめの急速冷凍機

ここまでスーパー・小売店が急速冷凍機を導入するメリットをご紹介してきましたが、実際に検討するとなった場合、どの急速冷凍機が良いのでしょうか?

ここからスーパー・小売店で導入の多い急速冷凍機をご紹介します。

スーパー・小売店で特に導入されているのは最新技術を用いたアートロックフリーザーというエアブラスト式の急速冷凍機です。

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アートトックフリーザーは特に①幅広い商品を冷凍できる②コストパフォーマンスが高い③導入フェーズに合った製品ラインナップ選べるといった3つの理由で選ばれています。

それぞれご紹介します。

①幅広い商品を冷凍できる

スーパー・小売店では生鮮食品から調理品まで様々な製品の凍結が求められます。

アートロックフリーザーは”乾燥を防ぎ”かつ”あらゆる温度の食材”を急速冷凍することができます。それにより、「食品の種類」「凍結する際の状態」「凍結する温度」を選ばず、幅広い食材の対応が可能です。

これらを実現しているのが、マイクロウインドウシステムとスマートフリーズです。

【マイクロウインドシステム】

マイクロウインドシステムを搭載することで乾燥を防ぎつつ急速冷凍できる特徴があります。

様々な種類の食品を様々な状態(食品を裸で凍結する、容器に盛り付けた状態を凍結する、真空包装した食品を凍結するなど)で急速冷凍することが可能です。

【スマートフリーズ】

加えて、スマートフリーズという自動制御システムが搭載されており、あらゆる温度の食品を凍結することができます。

通常、温度の高い食品をそのまま凍結しようとすると機械自体に負担がかかってしまい、故障リスクが上がってしまうので冷凍できません。しかし、アートロックフリーザーは投入する食品や運転状況に合わせ常に最適な設定に調整することで機械自体に負担をかけない仕様になっているため、高温の食品でも冷凍が可能です。

冷蔵の魚、肉などはもちろん、焼きたての焼き魚、揚げたての唐揚げなどの熱々の食品も冷まさず冷凍することで品質を劣化させずに出来立ての美味しさをそのまま再現することが可能です。

これらの機能によりスーパーのような様々な種類を冷凍する業態でもアートロックフリーザーであれば対応することができます。

②コストパフォーマンスが高い

コストパフォーマンスの高さもアートロックフリーザーが選ばれる理由の1つです。

通常の急速冷凍機は使っていると庫内に霜が付くため、2~3時間に一度、霜取り(デフロスト)で1時間程度機械を休ませる必要があります。そのため、実際の稼働時間に対して30%程度は機械を稼働できない時間が生まれ、その分、1日で冷凍できる量が少なくなります。

アートロックフリーザーはアンチフロスト機構を採用することで霜付きを抑え、最大72時間連続稼働させることも可能です。

そのため、業界トップクラスのコストパフォーマンスを実現しています。

③導入フェーズに合った製品ラインナップ選べる

アートロックフリーザーは店舗に設置できるような小型のモデルの機種から工場に設置するような大型の機種、特注機など様々なラインナップがあります。

まず店舗に導入してうまくいったら工場に設置するといったこともしやすいので、導入のフェーズや計画に合わせた最適なご案内が可能です。

①幅広い商品を冷凍できる②コストパフォーマンスが高い③導入フェーズに合った製品ラインナップがあるといった理由からスーパー・小売店に選ばれています。

スーパー・小売店の導入事例

ここからはアートロックフリーザーを導入したスーパー・小売店の導入事例をご紹介します。

スーパーのプロセスセンター

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【ポイント】

・プロセスセンターに一部業務を集約化し生産効率アップ

・急速冷凍機に加え大型製造設備なども導入し大量生産

・商品はプロセスセンターからチルド便で冷凍品を溶かしながら輸送

・店舗で提供するのはチルドの食品

スーパーのプロセスセンターに急速冷凍機を導入した事例です。

プロセスセンターで大型設備を使って製品を製造することで少ない人数で大量の商品を製造しています。

冷凍倉庫で保存期間を設けることで店舗の売れ行きのムラにかかわらず、プロセスセンターでは一定の生産量を維持した計画的な製造を実現しています。

このため、人手不足の進んでいる地域でも無理のない運用ができています。

大手スーパー 様

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【ポイント】

・店舗に小型機種を設置することで売れ行きに合わせた素早い製品開発が可能に

・特殊冷凍でロスを削減し、価格を安く設定しても利益を増加

ニッチニーズの高価な商品(シャトーブリアンなど)も採算が取れ販売可能

・冷凍だから安いというイメージを、高品質でリーズナブルな商品というイメージに

大手スーパー様の店舗で導入した事例です。

あえてスーパーの店舗に小型の急速冷凍機を導入することで、リスクを下げつつ早期での導入を実現しました。売れ行きに合わせた素早い商品開発をすることですぐに結果を出しています。

顧客のニーズに合わせた商品開発や商品ラインナップ、急速冷凍に合わせた棚作りを突き詰め、売上を伸ばしました。

今後、一部の食品に関してはプロセスセンター等に集約し、生産効率を上げる運用も検討しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

スーパー・小売店は急速冷凍機を導入することで「売上アップ」「生産効率の向上」「廃棄ロスの削減」といったメリットを出すことができ、実際に結果を出している会社が多数存在します。

また、小型の急速冷凍機を店舗に導入することで、リスクを抑え、スピードを上げた導入計画を立てることも可能です。

急速冷凍機をご検討のスーパー・小売店さんなどいらっしゃれば事例等のご案内も可能ですので、ぜひお問合せください。

この記事の監修者

木下 昌之

デイブレイク代表
木下 昌之

70年続く老舗冷凍機屋の3代目。2013年、特殊冷凍テクノロジー×ITを軸に国内唯一の特殊冷凍機の専門会社としてデイブレイクを創業。各種メディアや書籍「フードテック革命」にてフードテック企業の代表格として紹介されるなど、「急速冷凍」をコアに食品流通業界の根本改革に邁進中。

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