特殊冷凍デモ ラーメンの冷凍と解凍
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今回はアツアツのラーメンの冷凍と解凍の実験をしていきます。
冷凍前の麺のゆで方やスープの冷凍と解凍方法について、実験をしてみました。
こちらの記事では、解凍後も美味しいラーメンはどのような冷凍、解凍方法が良いのかお伝えします。
たっぷりの画像と共にお伝えしますので、是非、最後までお読みください。
ポイントは「解凍時に再度、火が入る」点です。
この点を考慮して、茹で時間を調整した結果をどうぞご覧ください。
冷凍前の麺の処理
今回は生麺を使ったラーメンを作りました。
ポイントは「解凍時に再度、火が入る」ことです。
解凍時にまた火が入ることを想定して、麺の茹で時間を少し短めにしていきます。
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この麺を時間を測って茹でていきます。
茹でた後にしっかりと水で締めることが重要です。
水で締めずに湯切りしただけで冷凍してしまうと、麺の中心がボイルオーバー(茹ですぎ)の状態になってしまいます。
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水で締めた後は、しっかりと水をきって容器に入れます。
今回は写真のように1人前に小分けにしてみました。
ここまで準備が整ったらいよいよ冷凍です!
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ラーメンの冷凍
今回はラーメンの麺とスープを別々に冷凍しました。
麺の冷凍
冷凍前の処理をして小分けにした麺をアートロックフリーザーで凍結します。
容器に入れたままアートロックフリーザーの中に入れて凍結しました。

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スープの凍結
スープもアートロックフリーザーで凍結しました。
スープはできたて、アツアツの状態でアートロックフリーザーに入れています。
アートロックフリーザーはアツアツのスープなど、熱いものを入れても冷凍機に霜が付きづらく、連続運転が可能なため効率よく凍結業務を行うことができます!
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凍結後に盛り付け
今回は消費者が簡単に解凍して食べることができるように、凍結したスープの上に麺と具材を乗せて一体型にしました。
盛り付けたものがこちらです。
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今回はIHコンロ対応の包材を使用しているのでこの形状ですが、凍結時の型を変更すれば冷凍自販機用や、スリムな形状で通販用など様々可能です!
ラーメンの解凍と調理
続いて、ラーメンの解凍と調理です。
アートロックフリーザーで凍結後、盛り付けて、1週間ほど保存した冷凍ラーメンを解凍して調理しました。
1週間保存後でも凍結直後から大きな変化はありませんでした。
こちらが解凍前の冷凍ラーメンです。
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今回は凍結後、盛り付けをして一体型にしたので火にかけるだけで食べることができます。
容器もIHと直火のどちらでも加熱可能なものを使用したので、今回はIHコンロで解凍・調理しました。
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強めの中火で加熱すると、最初にスープが溶け始めると蒸気が出てきます。
その蒸気を麺が吸うことにより、少しずつ麺の方も解凍されていきます。
スープが完全に溶けた時に麺をほぐすと、簡単にほぐれました。
ここまでの加熱時間が約6分半でした。
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まとめ
今回はアツアツのラーメンを冷凍・解凍する方法を実験しました。
解凍時に再度火が入ることを考慮し、麺は茹で時間を短めにして水で締め、スープはアツアツのままアートロックフリーザーで凍結しました。
凍結したスープの上に麺と具材を乗せて一体型にし、IHコンロで加熱して解凍・調理した結果、美味しいラーメンができました。
スープの煮詰まり具合や麺の原材料や配合の違いなど、普段提供しているラーメンとは違う作り方などをする必要もあるかもしれませんが、ラーメン×アートロックフリーザーの相性は良く、再現性は100%だとのお声を多く頂いております!
特に「スープの香りが立っている」や「麺のコシや食感の再現性が良い」などのお言葉を多く頂きます。
店舗でしか提供が難しいラーメンですが、手軽に作れるような形で冷凍商品化ができれば販売先も広がるチャンスが多くあります。
またスープを多めに仕込みストックすることによる生産の効率化や麺をあらかじめ茹でて保管しておくことによる提供時間の短縮など店舗での活用もできます。
冷凍に向いてる麺の配合などもあるのですが、レシピの話はまた別の記事にてお伝えします。