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特殊冷凍 鮮度保持電場装置「DENBA」

特殊冷凍デモ スライス肉の冷凍と解凍

今回は、お肉の冷凍時の高品質の維持について、アートロックフリーザーと液体凍結機という二種類の急速冷凍機を使って比較実験をしてみました。

畜肉関係や焼き肉店を経営している企業様からも多くの反響をいただいております。

冷凍後も高品質を維持する方法のヒントにもなる面白い結果が得られましたので、その過程と結果をお伝えします。

スライス肉を使った注目の比較結果は以下の通りです。

凍結前の状態を比較

まずは、スライス肉をそれぞれの急速冷凍機で凍結する前の状態を見てみましょう。

液体凍結機は食材が液体に直接触れるのを防ぐため、冷凍前に包装処理が必要です。

包装処理により、肉がややつぶれてしまい形が変化してしまっています。

一方、アートロックフリーザーは空気による凍結のため、食材を何にも包まず直接冷気を当てることを推奨しています。

そのため凍結前の包装処理は必要ありません!

結果として肉の形や色がそのまま保たれます。

写真で見ると、液体凍結機の方が包装処理により、つぶれて肉が平らになっているのが分かりますね。

凍結前(包装処理後):液体凍結機

凍結前:アートロックフリーザー

凍結後の状態を比較

次に、それぞれの急速冷凍機で凍結した後の状態を見てみましょう。

どちらもとてもきれいに凍結されていますね。

ただし、液体凍結機の方は凍結後にアルコールをふき取る工程が必要なため、オペレーション面で作業時間やコストが増えるというデメリットがあります。

凍結後:液体凍結機

凍結後(包装処理後):アートロックフリーザー

このように冷凍したスライス肉を冷凍庫で約1週間保管した後の状態がこちらです。

どちらも凍結直後とほとんど変わらず、きれいな状態を保っています。

1週間程度の短期間の保管では液体凍結機、アートロックフリーザーどちらの急速冷凍機で冷凍したお肉もに大きな変化はありませんでした。

1週間保管後:液体凍結機

1週間保管後:アートロックフリーザー

解凍後の状態を比較

最後に、それぞれの急速冷凍機で凍結し、1週間ほど保管したスライス肉を包装処理したまま冷蔵解凍した状態を見てみましょう。

ここで両者に大きな違いが出てきました。

液体凍結機で冷凍した方は肉の端などがつぶれてしまっているのが気になりますね。

一方、アートロックフリーザーで冷凍したお肉は形や色が変わらずに解凍されています。

解凍後:液体凍結機

解凍後:アートロックフリーザー

真横から見ると液体凍結機で冷凍したお肉がつぶれてしまっているのが良くわかります。

解凍後(真横):液体凍結機

解凍後(真横):アートロックフリーザー

まとめと今後の予定

以上の実験から、スライス肉を冷凍する際に高品質を維持するには液体凍結機よりもアートロックフリーザーが優れていると言えます。

特に、解凍後のお肉がつぶれていない点がアートロックフリーザーの優位点でした。

液体凍結機に比べて、アートロックフリーザーは肉の形や色を保つことができるだけでなく、作業時間やコストも削減できます。

お肉の美味しさを長く楽しみたい方は是非アートロックフリーザーをお試しください!

今回は小売店などで販売する場面をイメージした実験でしたので、今後は菌検査も行っていきます。

検査結果が気になる方は是非お問い合わせください。

この記事の監修者

富山 知樹

ARTLOCKラボ マネージャー/管理栄養士/調理師
富山 知樹

フランス料理に魅了され、料理の世界へ。渡欧し二つ星レストランで修行。帰国後も日本のレストラン、会員制ホテルにて前菜・メイン・パン・デザートなどの部門を担当しつつ研鑽を積む。食による社会貢献や課題解決のため管理栄養士の資格をとり、現在はデイブレイクにて食×冷凍の研究を行うラボチームマネージャーを担当。

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