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【簡単で美味しい】冷凍卵の作り方と解凍方法、応用レシピ

卵は安くて色々な料理に使うことができるので、ついつい買いすぎてしまうことや余らせてしまうことはありませんか?

卵を冷凍することで保存期間が格段に伸び、食べ方や料理のバリエーションを広げることができます。

冷凍卵は簡単に作ることができ、長期間保存することができるので、作り置きすると大変便利。解凍してそのまま食べても美味しさが増し、様々な料理に使うことができます。

あと一品おかずがほしい場合や、忙しくて調理する時間がない場合に最適です。

冷凍卵の作り方と解凍方法のコツ

冷凍卵の作り方はいたって簡単。生の卵をそのまま冷凍庫に入れて、一晩以上置いておくだけで作ることができます。
冷凍すると膨張して殻が割れてしまうので、密封できるジップロックや容器に入れて冷凍させます。

どんな卵でも冷凍できるわけではなく、ゆで卵は冷凍に不向きです。
ゆで卵を冷凍すると白身がゴムのような食感になってしまうので、冷凍卵を作るには必ず生卵を使います。

解凍方法も簡単で、凍った状態で殻をむいて40分~60分自然解凍させるだけです。殻がむきにくい場合は水に少し漬けておくとむきやすくなります。

解凍すると白身は少し水っぽくなりますが、冷凍前とほぼ変わらない状態に戻り、卵白として使うことも可能です。黄身は熱を加えたように固まり、烏骨鶏の卵のようになります。

冷凍卵を解凍せずにそのまま調理することもあるので、その場合は解凍せずに凍ったまま使います。

冷凍卵のメリットは、保存期間が延びること。卵の賞味期限は、パック包装されてから大体2週間くらいとされています。
普通の家庭冷凍庫の設定温度である-18℃で冷凍すれば、数ヶ月保存することができます。

ただし、冷凍しているとはいえ生の卵なので、なるべく早く食べることが望ましく一ヶ月をめどに食べることをお勧めします。

冷凍卵を解凍すると、黄身が固まりモチモチとした食感になるので、黄身を使って様々な料理を作ることができるようになります。また、冷凍することで調理しやすくなるという利点もあります。

冷凍卵の美味しさの秘密

なぜ、冷凍すると食感が変わるのでしょうか?

本来、生卵のタンパク質は膜で覆われているのですが、冷凍することでその膜が破れタンパク質同士がくっつくからです。
タンパク質同士が結合することで弾力のある食感に変わります。また、冷凍することによりタンパク質などの構造成分が変化し、黄身がねっとりした食感になります。

タンパク質が結合しても旨味成分は変わらないのですが、冷凍すると卵の美味しさが増すように感じます。それは、黄身の粘度が強くなり、口の中に入れている時間が長くなるので、じっくりと味わうことができるからと言われています。

旨味成分だけではなく、冷凍してもビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養素も変わることはないので、卵本来の栄養を摂ることができます。

冷凍卵を使うことで、いつも食べている卵料理を美味しく時間をかけずに作ることができます。

例えば、生卵を使った料理の定番である卵かけご飯は、解凍した冷凍卵を温かいご飯の上にのせ醤油をかけるだけで、半熟卵の卵かけご飯のようになります。

また、火加減が難しい温泉卵を簡単に作ることができます。沸騰したお湯の中に凍ったままの冷凍卵を入れて蓋をして1分、火を消して5分待ち、冷水で3~4分冷やして完成。白身はトロトロと柔らかく、黄身はなめらかな食感になります。

醤油漬け卵も、時間と手間をかけずに美味しく作ることができます。冷凍卵を解凍させて黄身と白身に分けます。
だし醤油と酒を合わせたものに黄身を15分ほど漬け、途中で上下をひっくり返します。冷凍卵は細胞膜が壊れているので味がしみやすく、短時間で味がしっかりとつくので、通常2日かかるところが15~20分ほどで完成します。

冷凍卵を使った応用レシピ

さらに、冷凍卵を使ったレシピをいくつか紹介したいと思います。
冷凍卵を使うことで、普段作っている料理や作るのが難しかった料理を、より美味しく簡単に作ることができます。

<冷凍卵の黄身を使ったおにぎりの作り方>

☑材料
・白いご飯
・冷凍卵
・海苔

【作り方】
冷凍卵を解凍させて黄身と白身に分け、だし醤油と酒を合わせたものに黄身を20分ほど漬けます。温かいご飯をお椀に入れて真ん中にくぼみを作り、黄身をのせて包んでにぎります。お好みで黄身を漬けただし醤油をおにぎりにつけると、味がしみて美味しくなります。

最後に海苔で包んで完成。白いご飯だけではなく、ケチャップご飯やチャーハンなどを使うと、豪華なおにぎりになります。

<冷凍卵の目玉焼きの作り方>

☑材料
・冷凍卵
・塩コショウなどお好みの調味料

【作り方】
油をひき温めたフライパンで、殻をむいた冷凍卵を解凍せずにそのまま焼いていきます。焼き始めは凍っているので、白身に火が通るまで黄身を手で押さえていると白身の中心に黄身がきて、きれいに仕上がります

白身にある程度火が通ったら少量の水を入れて蓋をして、2分ほど蒸したら完成。普通の卵を使った目玉焼きよりも、黄身部分が隆起して濃い味の目玉焼きになります。アレンジとして、黄身を2等分して焼くと卵黄が2つの目玉焼きが作れます。

<冷凍卵の天ぷらの作り方>

たまごの天ぷら

☑材料
・天ぷら粉
・小麦粉
・冷凍卵

【作り方】
天ぷら粉と水を混ぜあわせます。冷凍卵の殻をむき、凍ったままの状態で水分を軽く拭き取ります。小麦粉を卵にまぶして、天ぷら粉を溶いた液にからめて、160℃の油の中に入れます。ときどき返しながら5~6分揚げて完成。

卵が凍っているので衣をつける作業が楽にでき、きれいに揚げることができます。
アレンジとして、衣に青のりを入れて磯辺揚げや、しその葉を巻いて揚げるなどすると、様々な味を楽しむことができます。

<冷凍卵入りハンバーグの作り方>

☑材料
・合いびき肉
・タマネギ
・パン粉
・片栗
・塩コショウ
・チーズ
・冷凍卵

【作り方】
ひき肉、みじん切りしたタマネギ、パン粉、片栗、解凍させた卵の白身をよく混ぜ合わせ、塩コショウで味付けします。よく混ぜたら、小判型に形を整えて真ん中にくぼみを作りチーズと黄身をのせます。

黄身を潰さないように、包みこむようにボール型にします。少し平らにして、熱したフライパンに油をひき焼いていきます。蓋をして中火で2分、ひっくり返して3分程度焼き、お好みのソースをかけて完成。チーズと黄身がトロトロのハンバーグになります。
ハンバーグの真ん中に竹串や箸を刺して、透明な肉汁が出てきたら火が通っている証拠です。火が通り過ぎると黄身が固くなってしまうので、焼きすぎないことがポイントです。

まとめ

冷凍卵は簡単に作ることができ、卵の保存期間を延ばすだけでなく、新しい食べ方を提案することができます。

黄身の食感が濃厚になるので、そのまま食べても生の卵よりも格段に美味しくなります。

また、調理の際に扱いやすくなり様々な料理に使うことができます。

便利で美味しい冷凍卵を、試してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

富山 知樹

ARTLOCKラボ マネージャー/管理栄養士/調理師
富山 知樹

フランス料理に魅了され、料理の世界へ。渡欧し二つ星レストランで修行。帰国後も日本のレストラン、会員制ホテルにて前菜・メイン・パン・デザートなどの部門を担当しつつ研鑽を積む。食による社会貢献や課題解決のため管理栄養士の資格をとり、現在はデイブレイクにて食×冷凍の研究を行うラボチームマネージャーを担当。

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