【写真で解説】たこの冷凍保存方法と保存期間、レシピ5選!
たこは冷凍保存できることをご存知でしょうか。
スーパーなどでは、茹でた状態で販売していることが多いため、冷凍とは無縁な印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
あまり知られていないのですが、たこと冷凍保存はとても相性が良いのです。
冷凍しても食感や風味が変わりにくいですし、冷蔵保存よりもはるかに長期間の保存が可能になるというメリットもあります。
たこの保存方法でお悩みの方は、ぜひ読み進めていってください。
目次
たこの栄養
たこの栄養価とカロリー
たこのカロリーは100gあたり 99kcalです(まだこ・茹での場合)。たんぱく質は豊富ですが、脂質が低いため、カロリーは低く抑えられています。
また栄養価の点では、ビタミン・ミネラル共に豊富に含まれています。その他にも、細胞の機能を維持する働きを持つタウリンや、神経を休める働きを持つアセチルコリンといった成分も特徴的です。
たこに含まれているビタミン・ミネラルには以下のようなものがあります。
【ビタミン】
ビタミンA、E、B1、B2、ナイアシン、B6、B12、葉酸、パントテン酸、C
【ミネラル】
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン
たこの効能
【ダイエット効果】
たこには良質なたんぱく質が含まれています。たんぱく質は一度体内でアミノ酸に分解され、私たちの身体の血管や筋肉の素となります。筋肉がつけば当然代謝も上がりますから、脂肪のつきにくい体になるのです。
また、ビタミンB2には糖質や脂質の代謝をサポートする働きがあります。ビタミンB2を十分摂取していれば、食べたものを無駄なくエネルギーに変換することができます。つまり、脂肪として残りにくくなるのです。
【二日酔い予防】
タウリンには肝機能を強化する機能があります。お酒を飲むと、アルコールを分解するために肝臓に負担がかかります。タウリンは、肝臓の機能を助ける力があるのです。
その他、タウリンは胆汁酸やインスリンの分泌促進、悪玉コレステロールの低下などの働きがあります。これらの働きは、血圧や血糖値を正常にし、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった生活習慣病を予防する力があるといわれているのです。
たこを冷凍するメリット
長期保存が可能になる
第一のメリットは、長期保存が可能になることです。
たこは冷蔵庫で保存すると、通常1~2日程度しか保存できません。また冷蔵保存では、表面が乾燥したり、ドリップが出てきてしまったりと、食材の劣化も進行していきます。
冷凍保存を使えば、こうした食材の劣化を押さえつつ、長期間の保存が可能になるのです。
冷凍することでぬめりが取れる
第二のメリットは、ぬめりが取れることです。
たこは独特のぬめりを持っています。本来、このぬめりを取るには、何度も何度も塩もみと水洗いを繰り返さなくてはなりません。または、糠もみをして水洗いをしなくてはいけません。
ですが、冷凍保存を使えば、一切下処理をすることなくぬめりを取り除くことができます。生のたこをぬめりが付いたまま冷凍すれば、解凍時に水で流すだけでぬめりが取れてしまうのです。
塩もみ&水洗いは労力のいる作業ですし、糠もみをしたくても糠をわざわざ用意するのは大変な家庭もあると思います。冷凍保存は時間こそかかりますが、手間や準備はほとんどいらないので、ぜひお試しください。
たこの冷凍保存方法
茹でだこを冷凍する場合
1.キッチンペーパーなどで水分をふき取ります。
2.1本1本ラップで包みます。
3.フリーザーバッグに入れて冷凍します。
★調理の用途に合わせて、カットしてから冷凍することもできます。その場合は、使い切れる分量ごとにラップで包んでください。
生のまま冷凍する場合
1.生のたこをフリーザーバッグに入れて冷凍します。
出典:https://plaza.rakuten.co.jp/greatest29/diary/201110050000/
★一切処理をしません。ぬるぬるしているたこを、直接フリーザーバッグに入れてください(ぬめりは冷凍時に自然と消失します)。
たこの解凍方法と保存期間
たこの解凍方法
基本的には、冷蔵庫での自然解凍をオススメします。冷蔵庫でゆっくりと時間をかけて解凍することで、余分なドリップ(液漏れ)が減り、食材の旨みを逃がすのを防ぐことができます。
もし急いでいる場合は、氷水解凍がオススメです。氷水解凍とは、ボウルに氷水を張り、そこにフリーザーバッグごと浸けておく解凍方法です。
電子レンジは、解凍ムラや加熱しすぎを起こしやすいためオススメしません。もし使用する場合は、ドリップを最小限に食い止めるためにも、半解凍で止めるようにしてください。
たこの保存期間
保存期間は 3~4週間が目安となっています。
しかし、冷凍保存といえども万能ではではないため、冷凍環境や冷凍庫内の温度変化により、食材の劣化が進んでしまうこともあります。
ですので、3~4週間はあくまで目安とし、最終的にはご自身の五感で判断してください。
たこを使った簡単レシピ5選
たこのから揚げ
出典:https://cookpad.com/recipe/2738521
☑材料(1人分)
・たこ 200g
●醤油 大さじ3
●酒 大さじ1
●すりおろししょうが 小さじ1/2
・片栗粉 大さじ3
・サラダ油 大さじ4
・黒こしょう 1振り
・酢 1振り
<作り方>
1)冷凍した茹でだこを冷蔵庫で自然解凍しておき、食べやすい大きさに切ります。
2)フリーザーバッグに(1)と、●の調味料を入れて揉み込みます。
3)冷蔵庫で1時間ほど放置し、袋から出してキッチンペーパーなどで水分をよくふき取り、片栗粉をまぶします。
4)フライパンにサラダ油をひき、(3)のたこを投入します。
5)片面がしっかり焼けるまでじっと待ち、焼き色が十分についたらひっくり返します。
6)仕上げに黒こしょうと酢をかけたら完成です。
★生のまま冷凍した場合は、茹でてから食べやすい大きさに切ります。
たこ飯
出典:https://cookpad.com/recipe/923048
☑材料(3人分)
・たこ 好きな量
・米 3合
●水 400cc
●醤油 20cc
●酒 20cc
●塩 ひとつまみ
●昆布 5㎝
<作り方>
1)冷凍した茹でだこを食べやすい大きさにカットしておきます(解凍不要です)。
2)お米を研いで、炊飯器に(1)と●の調味料を入れてスイッチを入れます。
★たこを加熱すると縮むため、少し大きめにカットしておくと良いです。
★生のたこを使用する場合は、塩水で茹でておくと臭みが取れます。
ニンニクたこきゅう
出典:https://cookpad.com/recipe/2727162
☑材料(3人分)
・たこ 1パック
・きゅうり 3本
●醤油 大さじ2
●酢 大さじ2
●ごま油 大さじ1
●にんにくチューブ 適量
●だしの素 小さじ1
<作り方>
1)冷凍した茹でだこは冷蔵庫で自然解凍しておき、ぶつ切りにしておきます。
2)きゅうりを塩もみして洗い、小さく乱切りにしておきます。
3)フリーザーバッグなどに、(2)のきゅうりと●の調味料を加えて揉みます。
4)(3)に乱切りにしたたこも加え揉み込み、冷蔵庫で冷やしながら味を染み込ませたら完成です。
基本のたこ焼き
出典:https://cookpad.com/recipe/534843
☑材料(60個分)
・小麦粉 200g
・だし 800~900ml
・卵 3個
・山芋 5㎝程度
・醤油 大さじ1
・みりん 大さじ1
◆たこ 適量
◆青ねぎ 適量
◆キャベツ 1/5~1/4個
◆天かす 適量
<作り方>
1)冷凍した茹でだこは冷蔵庫で自然解凍しておきます。
2)ボウルに卵を溶き、すり下ろした山芋を混ぜ、だしを少しずつ注ぎ入れます。
3)小麦粉もだまにならないように少しずつ混ぜていきます。
4)醤油、みりんも加え、◆の具材を準備している間に、冷蔵庫で寝かしておきます。
5)◆の具材は、たこを大きめの小口切りに、青ねぎは小口切りに、キャベツはみじん切りにしておきます。
6)十分に熱した鉄板に油をひきます。
7)それぞれの穴に、たこ、生地、青ねぎ、キャベツ、天かすの順に入れて焼いていきます。
おでん
出典:https://cookpad.com/recipe/4100463
☑材料
・たこ 1/2パック(180g程度)
・大根 210g
・さつまあげ 60g
・ちくわ 90g
・卵 1個
●水 200~300ml
●鰹節 6g
●酒 大さじ1
●醤油 大さじ1
●みりん 大さじ1
●塩 小さじ1/3
<作り方>
1)冷凍した茹でだこを冷蔵庫で自然解凍しておき、足を1本ずつ切り離しておきます。
2)鍋で水を沸騰させ、鰹節を漉してだし汁を取ります。
3)大根を厚さ1㎝程度の輪切りにしておき、片面に5㎜程度の切り込みを入れて、別鍋で下茹でしておきます。
4)(2)でとっただし汁と酒を鍋に入れ、沸騰させます。
5)大根、さつま揚げ、ちくわを入れ、●の調味料も加えます。
6)上記に火が通ったら、たこと卵も加えて煮ます。1時間ほど置いておくと、味がなじみます。
まとめ
たこの冷凍方法はいかがでしたか。
茹でた状態での冷凍方法、生のままの冷凍方法の2種類をご紹介しました。茹でた状態のたこは、ラップに包んでフリーザーバッグで冷凍。生のたこは、そのままフリーザーバッグに入れて冷凍すれば保存できます。
オススメの解凍方法は、冷蔵庫解凍か氷水解凍です。電子レンジを使う場合は、解凍機能などを利用して、半解凍状態で止めるようにしましょう。
保存期間の目安は3~4週間です。ぬめりをつけた状態なら2~3カ月保存できるという漁師さんもいるようですが、その辺りは自己判断で行ってください。
安売りの際や、釣りに行ってたこを大量に獲ってきた際には、ぜひ今回の方法を試してみてください。