【レシピ色々】冷凍ひき肉を美味しく使うための3つのコツ

ひき肉を買いすぎてしまったとき、余ってしまったときは、どうすれば良いのでしょうか?

使いきれなかったひき肉は、冷凍保存することをお勧めします。
冷凍することで1ヶ月ほど保存することができるようになります。

しかし、取り扱いには注意が必要。きちんとした方法でなければ、どんどん品質が落ちてしまいます。

冷凍したひき肉を美味しく使うためには、上手に冷凍保存すること、上手に解凍すること、ひき肉を上手に調理すること、この3つが重要です。

コツ1:ひき肉を上手に冷凍保存する方法

ひき肉01

ひき肉の品質を落とさないためには、正しい方法で冷凍することが重要です。

買ってきたひき肉をただ冷凍庫に入れるだけでは、美味しさが失われてしまいます。
ひき肉を冷凍保存する際に気をつけたいことが4点あるのでご紹介します。

新鮮なうちに冷凍保存すること

購入したらすぐに冷凍庫に入れて冷却させます。
冷凍する前に鮮度が落ち、品質が劣化していたら、美味しさを保つことはできません。

また、購入する際にも、なるべく鮮度の良いものを選ぶことが重要です。

密閉して保存すること

空気に触れると酸化し細菌が繁殖しやすくなるので、なるべく空気に触れないようにラップで包み、保存袋に入れて密閉させます。

ひき肉は空気に触れる表面積が大きいので、酸化しやすく傷みやすいと言われています。

トレイに入れて売られていることが多いですが、トレイに入ったままでは空気に触れた状態になるので、必ずトレイから出し、空気を押し出すようにきっちりとラップに包んで冷凍することが重要です。

小分けにして冷凍すること

使いやすい量ごとに小分けにして冷凍することで、必要な分だけ使うことができます。

もしくはラップで包んでから平らにして、菜箸などで使いやすい量に線をつけておくと、折って使うことができるので便利です。

なるべく素早く冷凍させること

冷凍に時間がかかると肉内の細胞が破壊され、解凍時にドリップが出て美味しさが損なわれてしまいます。

冷凍庫の設定温度を下げ、熱伝導率の高い金属トレイなどにのせると早く温度を下げることができます。
特にアルミは熱伝導率が高いので、短時間で冷やすことができます。

塊の状態だと中心温度がなかなか下がらないので、1.5cmくらいに薄く平らにすると、時間をかけずに凍らすことができます。
 
このように、きちんとした方法で冷凍することで、品質を落とさずに保存することができます。

また、そぼろなどに調理して冷凍保存するという方法もあります。

味をつける、加熱するなどの下処理をすると、肉内の水分が外へ出るので冷凍によるダメージを受けづらくなります。

加熱調理することで、生のまま冷凍保存するよりも保存期間が1週間ほど伸びるというメリットがあります。

簡単なそぼろの作り方をご紹介します。

ひき肉と、みじん切りにした玉ネギ、ニンジン、ピーマンなどを一緒に炒め、冷ましてから使いやすい量に小分けにして冷凍。
塩コショウでしっかり味付けすると、より水分が抜けるので美味しさを保つことができます。

そぼろを作り冷凍保存しておくと、様々な料理に使うことができます。

オムライス、炒飯、オムレツ、グラタン、コロッケ、ミートスパゲティ、麻婆豆腐や麻婆ナス、そぼろご飯など。

作り置きしておくと便利なので、是非お試し下さい。

コツ2:冷凍したひき肉を上手に解凍する方法

ひき肉02

きちんと冷凍保存することと同じくらい、きちんと解凍することも重要です。
冷凍したひき肉を解凍する方法として、電子レンジ解凍もしくは冷蔵庫での解凍がお勧めです。

電子レンジ解凍

ラップをはがして裸の状態のひき肉をペーパータオルの上にのせ、電子レンジで解凍させます。

解凍モード、もしくは150~200Wの弱モードで100gにつき約2分加熱させます。

すぐに解凍することができるので、時間がないときにお勧め。
しかし、電子レンジは一定に加熱することができないので、部分的に火が通り過ぎてしまうことがあります。

すると、温度が上がった所から細菌が繁殖していき、食中毒などの危険性がでてしまいます。
ですので、電子レンジで解凍する場合は、すぐに調理することが望ましいです。

冷蔵庫での解凍

冷凍庫から取り出し、冷蔵庫で解凍させます。

冷蔵庫内は2~5℃と低温で安定しているので、細菌の繁殖を防ぎ、肉質の劣化を抑えながら解凍することができます。

解凍した肉の品質を長時間維持することができるので、1~2日間の保存が可能。

一番簡単で安全な解凍方法ですが、時間がかかります。急いでいるときや時間がないときには不向きです。
 
時間があるときは冷蔵庫での解凍、時間がないときは電子レンジ解凍が最適です。

どちらの解凍方法においても、解凍する際に注意したい点があります。

それは、1度解凍したひき肉を再冷凍しないことです。
解凍したひき肉を再び冷凍すると鮮度や品質ともに落ちてしまうので、解凍したら使い切るようにして下さい。

また、完全に解凍させるよりも半解凍の方が、ひき肉を美味しく使うことができます。
半解凍の状態で調理すると、鮮度を保つことができ脂分が溶け出すのを防ぐことができます。

>>【写真付きで解説!】鶏肉の冷凍保存方法と保存期間、レシピ5選!

>>【写真付きで解説!】豚肉の冷凍保存方法と賞味期限、レシピ5選!

コツ3:冷凍したひき肉を上手に使うお勧めのレシピ

 冷凍させたひき肉を美味しく食べるためには、冷凍方法と解凍方法に注意するだけでなく、調理方法も重要です。

ひき肉を使った料理はたくさんありますが、お勧めのレシピがあるのでご紹介します。

高菜そぼろ

【材料】高菜漬け、豚ひき肉

熱したフライパンにごま油を引き、ひき肉と刻んだ高菜を入れ、塩コショウ、みりんを加えよく炒めます。
水分がなくなるまで炒めたら完成。ご飯によく合い、ふりかけとしても重宝します。

ハンバーグ

【材料】豚ひき肉、玉ネギ、卵、牛乳、パン粉

ひき肉04

ボールにパン粉と牛乳を入れ、ひき肉、みじん切りにした玉ネギ、卵、だしの素を入れよくこねます。
食べやすい大きさに丸めて、空気を抜き俵型に形を整え、熱したフライパンで焼きます。中火にして表面にこげ色がついてきたらひっくり返し、反対側を焼きます。

楊枝などを刺し、透明の肉汁が出てきたら完成。ポン酢やデミグラスソースなど、お好みのソースをかけて下さい。

白菜の花シューマイ

【材料】白菜、豚ひき肉、長ネギ、シイタケ、ホタテの貝柱、針しょうが

ひき肉05

白菜の葉を耐熱容器に入れ電子レンジで加熱し、火が通ったら1枚1枚ザルに広げて軽く水気を取ります。
ボールにひき肉、みじん切りにした長ネギ、シイタケ、ほぐしたホタテの貝柱、だし汁、ごま油、酒、塩コショウを入れよく混ぜます。

混ぜた具を、シューマイを作るように白菜で包みます。蒸し器や電子レンジを使い蒸して、火が通ったら完成。
針しょうがを上にのせ、酢醤油やラー油などをつけると美味しいです。

鶏つくね

【材料】鶏ひき肉、長ネギ、卵、片栗粉

ひき肉06

みじん切りにした長ネギとひき肉をよく混ぜ、片栗粉、塩コショウ、酒を加えます。
一口サイズに丸め、沸騰したお湯の中に入れ、5分ほど茹でます。
茹であがったら、ポン酢、あんかけ、ケチャップなどお好みの味付けでお召し上がり下さい。

ミートソース

【材料】合いびき肉、玉ネギ、ニンジン、マッシュルーム(シイタケ)、カットトマト

ひき肉07

熱したフライパンに油をひき、ひき肉、みじん切りにした玉ネギ、ニンジン、マッシュルームを炒めます。

塩コショウをし、全体的に火が通ってきたらカットトマトを入れ、ケチャップ、ソース、コンソメ、砂糖で味をととのえ、弱火で水分を飛ばせば完成。

パスタ、オムライス、グラタンなどのソースとして使うことができます。

ドライカレー

【材料】合いびき肉、ニンジン、玉ネギ、カボチャ、ナスなどお好みの野菜、ニンニク、ホールトマト

ひき肉08

熱したフライパンに油をひきニンニクを炒め、香りが出てきたらひき肉と、みじん切りにした野菜を入れてよく炒めます。

塩コショウをして、火が通ってきたらホールトマトを入れ、コンソメ、ローリエを加えて味をととのえます。

少し水分を飛ばしたらカレー粉を入れ、水気がなくなってきたら火を止め完成。

まとめ

ひき肉は様々な料理に使うことができる便利なお肉です。

ついつい買いすぎてしまったとしても、きちんとした方法で冷凍保存し、解凍することで、品質を落とさずに使うことができます。

ひき肉を上手に使い、美味しい料理をたくさん作ってみてはいかがでしょうか。

>>【冷凍で長持ち】野菜の保存方法で気をつけるべき3つのポイント

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この記事の監修者

富山 知樹

ARTLOCKラボ マネージャー/管理栄養士/調理師
富山 知樹

フランス料理に魅了され、料理の世界へ。渡欧し二つ星レストランで修行。帰国後も日本のレストラン、会員制ホテルにて前菜・メイン・パン・デザートなどの部門を担当しつつ研鑽を積む。食による社会貢献や課題解決のため管理栄養士の資格をとり、現在はデイブレイクにて食×冷凍の研究を行うラボチームマネージャーを担当。

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