【写真付きで解説!】かぼちゃの冷凍方法と保存期間、レシピ5選
使い切れなかったカボチャをどのように保存していますか?
かぼちゃは切っていない丸ごとの状態だと長期保存ができますが、切ってしまうと傷みやすくなります。
ですので、使い切れなかったかぼちゃは冷凍保存がおすすめです。
生のまま、加熱してから、どちらでも冷凍できますが、美味しく長期保存するために気をつけたいポイントや注意点があります。
冷凍かぼちゃを上手に使うための解凍方法、おすすめレシピをご紹介します。
目次
かぼちゃの冷凍方法
生のまま冷凍する方法
種やわたをきれいに取り、使いやすい大きさに切ります。煮物に使うならば3cmくらいの角切りにし、炒めものに使うならば薄くスライスすると、使う際に便利です。
種やわたが付いたままだと、付いている部分から傷んでいくので、きちんと取り除くことが大切。皮は基本的に残したまま冷凍して大丈夫ですが、気になる方は取って冷凍してください。
切ったかぼちゃは、1回分ずつ小分けにラップで包んで冷凍します。ラップで包む際は、なるべく空気に触れさせないようピッタリと包むことがポイントです。
加熱して冷凍する方法
種やわたをきれいに取り、使いやすい大きさに切って、電子レンジで加熱します。鍋で煮て柔らかくしても大丈夫ですが、電子レンジでの加熱が一番早く簡単です。
かぼちゃが柔らかくなったら、冷まして1回分ずつ小分けにして、ラップで包みます。
ポタージュやサラダとして使いたい場合は、つぶしてから冷凍すると便利。つぶしたかぼちゃを、薄く平らになるよう、しっかりとラップで包み冷凍します。
調理したかぼちゃを冷凍する方法
煮物や炒めものなど、調理したかぼちゃも冷凍保存できます。調理したかぼちゃを小分けにして、ピッタリと空気を抜くようにラップで包みます。お弁当用のおかずとして使う場合は、カップに入れて冷凍しておくと、すぐに使えるので便利です。
保存期間
冷凍しない場合の保存期間
かぼちゃは丸ごとの状態だと、長期間の保存ができます。日が当たらない、涼しく風通しが良い場所ならば、2カ月ほど保存することが可能。
しかし、切ってしまうと品質の劣化が進むため、長期保存ができません。カットしたかぼちゃの保存期間は、冷蔵庫で4~5日ほどです。
冷凍した場合の保存期間
冷凍したかぼちゃは、生のまま、加熱した場合において、1~2カ月保存できます。調理して冷凍したかぼちゃの場合も、約1カ月保存が可能です。
とは言っても、長期間保存していると冷凍庫の臭いがついてしまうことや、酸化が進むので、味は落ちてしまいます。品質や美味しさを考えると、2週間ほどで食べることをおすすめします。
>>【冷凍で長持ち】野菜の保存方法で気をつけるべき3つのポイント
解凍方法
冷凍かぼちゃは、用途によって解凍せずに使うことができる場合と、解凍してから使った方が良い場合があります。
煮物・スープに使う場合
スープ、みそ汁、煮物に使う場合は、解凍せずに凍った状態で使うことができます。生のかぼちゃ、加熱したかぼちゃ、どちらもそのまま鍋に入れて調理できます。
炒めものに使う場合
炒めものに使う場合は、薄くスライスした状態ならば、すぐに火が通るので解凍せずに使うことができます。厚めに切った状態だと、火が通るのに時間がかかるため、電子レンジで解凍してから使った方が良いです。
目安としては、100gあたり500Wで約1分。
加熱して冷凍したかぼちゃならば、解凍せずにそのまま料理に使うことができます。
ポタージュ・サラダに使う場合
加熱してつぶした状態で冷凍したかぼちゃの場合、電子レンジで解凍してそのまま使うことができます。生のまま冷凍したかぼちゃは、電子レンジで解凍・加熱して柔らかくしてから、つぶして使います。
栄養士が解説!栄養について
鮮やかな黄色はβ-カロテンの色!
かぼちゃには粘膜や皮膚の抵抗力を強くしたり、視力維持するために必要不可欠なβ-カロテンが豊富に含まれています。
また、三大抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなども多く含まれているため、積極的に食べたい食材ですね。
美味しいかぼちゃの選び方
1.ずっしり重く、皮がかたいもの
2.キレイに左右対称に丸くなっているもの
3.軸が太く、ヘタが乾燥していて周りが凹んでいるも(完熟品)
4.皮の緑色が濃いもの
5.カットされているものは果肉の黄色が濃く肉厚で、種がしっかりと熟して膨らんでいるもの
*種がぺったんこのものは、未熟なうちに収穫された物で甘味やホクホク感が少ない
栄養宝庫のかぼちゃは、毎日でも食卓に登場させたい野菜です。
スープや炒め物、スイーツまで様々なかぼちゃ料理を楽しみながら栄養を摂取しましょう☝
栄養士るり
戸板女子短期大学で栄養士の資格を取得し、同大学を卒業。卒業後杏林大学で食品衛生管理者の資格も取得。現在はデイブレイク株式会社で食材の冷凍情報を発信しながら、様々な食材の冷凍実験を統括。趣味は旅行とフラダンス。好きな野菜はブロッコリー。
冷凍かぼちゃを使った美味しいレシピ5選
かぼちゃは、煮物、スープ、揚げもの、デザートなどさまざまな料理に使えます。簡単に作ることができる、おすすめレシピをご紹介します。
かぼちゃの煮物
☑【材料】冷凍かぼちゃ、砂糖、醤油
鍋にみりんと砂糖、冷凍かぼちゃを入れて煮ます。沸騰してかぼちゃに火が通ったら醤油を入れ、水分をとばして完成。
生のまま冷凍したかぼちゃ、加熱して冷凍したかぼちゃ、どちらでも作ることができます。
かぼちゃのポタージュ
☑【材料】冷凍かぼちゃ、牛乳、コンソメ
冷凍かぼちゃを、電子レンジで解凍・加熱して柔らかくします。柔らかくなったかぼちゃを鍋に移し、ゴムベラでつぶします。つぶすのが大変な場合は、ミキサーを使うと簡単にペースト状にすることが可能。
かぼちゃを細かくつぶしたら、牛乳とコンソメを入れ火にかけます。よく混ぜ、お好みで塩コショウをして完成。
つぶしてから冷凍したかぼちゃならば、解凍して牛乳と混ぜながら火にかけるだけで、作ることができます。
かぼちゃのコロッケ
☑【材料】冷凍かぼちゃ、ひき肉、卵、小麦粉
冷凍かぼちゃを電子レンジで解凍・加熱して、柔らかくします。つぶした状態で冷凍したかぼちゃは、解凍するだけで大丈夫です。
フライパンでひき肉を炒め、塩コショウをします。ひき肉に火が通ったら火を止め、柔らかくしたかぼちゃを入れ、つぶしながら混ぜ合わせます。
卵を黄身と白身に分け、黄身だけフライパンの中に加えます。よく混ぜ、食べやすい大きさに形を整えます。小麦粉、卵白、パン粉の順番につけて、中温から高温の油で揚げます。
中身は火が通っているので、こんがり焼き色がついたら油から取り出して完成。
かぼちゃプリン
☑【材料】冷凍かぼちゃ、牛乳、卵、生クリーム、砂糖、バニラエッセンス
鍋に水と砂糖を入れ、カラメルを作ります。焦げないように鍋をゆらしながら、茶色くなったら火を止め型に流します。冷凍かぼちゃを電子レンジで解凍・加熱して柔らかくします。
柔らかくなったら、かぼちゃの皮を取りつぶします。
ボールに砂糖、卵、牛乳、生クリーム、バニラエッセンス、ペーストにしたかぼちゃを入れ、よく混ぜます。よく混ざったら、こしながらカラメルを流した型に入れます。
天板にお湯を張り、160℃に予熱しておいたオーブンで約70分焼きます。竹串を刺して液が付かないようならば、粗熱をとり、冷蔵庫で冷やして完成。
かぼちゃ団子
☑【材料】かぼちゃ、片栗粉、砂糖、醤油、みりん
冷凍かぼちゃを電子レンジで解凍・加熱します。かぼちゃの皮を取り、ボールに入れてつぶします。ボールに片栗粉を加え、よく混ぜて丸く形を整えます。
フライパンに多めの油をひき、かぼちゃ団子を両面焼きます。焼きあがったら、砂糖、醤油、みりんを混ぜて作ったタレを回し入れ、かぼちゃ団子になじませて完成。
まとめ
かぼちゃはカロテン、ビタミンC、Eが豊富で免疫力を高める効果があるので、積極的に食べたい野菜。また、さまざまな料理に使うことができるので、冷凍保存しておくと便利です。
しかし、かぼちゃは硬いので切るのが大変と感じている方も多いです。そのような方には、市販されている冷凍かぼちゃがおすすめです。
市販の冷凍かぼちゃは利便性が良いだけでなく、急速冷凍されているので、より品質の良い状態を維持しています。生鮮と変わらない美味しさ、栄養価で冷凍保存されているので、かぼちゃのホクホク感や甘みを楽しむことができます
カットされたかぼちゃ、ペースト状のかぼちゃなど、使いやすい状態で販売されているので、ぜひ活用してみてください。