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特殊冷凍デモ 羽無し餃子のご家庭での解凍

今回はジューシーな餃子の冷凍と解凍の実験をしていきます。

今回の実験では、冷凍した餃子を家庭で簡単に解凍できるよう、解凍方法を家庭用の電子レンジオーブントースターなどの加熱機器で解凍する方法を紹介します。

 こちらの記事では、冷凍、解凍後も美味しい餃子をご家庭で再現するためには、どのような解凍方法が良いのかお伝えします。

 たっぷりの画像と共にお伝えしますので、是非、最後までお読みください。

 ポイントは冷凍した餃子を解凍する際の「解凍時間」です。

この点を考慮して、解凍時の加熱時間を調整した結果をどうぞご覧ください。

羽無し餃子の冷凍

まず、焼成後の餃子を冷凍前に餃子容器にセットします。

今回はご家庭で解凍することを想定しているため、容器に小分けにして冷凍しました。

容器にセットした餃子をアートロックフリーザーを使って冷凍します。

アートロックフリーザーはエアブラスト方式の冷凍機のため、容器に入れたそのままの状態で凍結が可能です。

凍結前餃子
凍結前の餃子

凍結後の餃子
凍結後の餃子

羽無し餃子の保存

続いて、冷凍した餃子を保存するための処理をします。

今回は冷凍後の餃子を容器ごと包装用の袋に入れて、真空パックしました。

真空パックすることで餃子が酸素に触れるのを防ぎ、より長期間保存が可能になります。

真空パックした冷凍餃子
真空パックした冷凍餃子

このように冷凍後、包装・真空パックした餃子を冷凍庫で1週間ほど保存しました。

餃子のように比較的柔らかい食品は、冷凍前に包装・真空パックするとつぶれてしまいます

一方で、より高品質を保つには酸素と触れないようなるべく空気を抜きたいというジレンマが発生します。

アートロックフリーザーは食品を包装しない状態で凍結できるため、冷凍後に包装・真空処理が可能です。

凍結した食品は固いため、冷凍前よりも強く空気を抜いて真空処理をしても食品が潰れる心配がありません

結果として、食品の空気との接触を最小限に留めることができ、保存の品質、保存期間の両面で大きなメリットがあります。

羽無し餃子の解凍

1週間の保存後、いよいよ解凍です。

今回はご家庭で解凍することを想定して、電子レンジでなるべく美味しく解凍する方法を検証しました。

解凍前の冷凍餃子
解凍前の冷凍餃子

検証の条件と結果は以下です。

  • 皮薄めの餃子×5個
  • 500Wの電子レンジを使用

加熱時間1分1分半2分
結果冷たい、硬い丁度良い加熱しすぎ、
油のしみ出し有

結論として、今回の皮が薄めの餃子については、500Wの電子レンジで1分半加熱した場合が最も良い、ということがわかりました。

1分の加熱では冷たい・硬い状態が残ってしまい、2分加熱すると加熱しすぎた状態になり、油がしみ出してしまいました。

解凍後の餃子
解凍後の餃子

上記の1分半の加熱で解凍した後さらに、ごま油を塗りオーブントースターで焼くとパリパリになることもわかりました。

この状態で再現度90点程といったところです。

まとめ

今回は餃子の冷凍とご家庭でもできる加熱方法で解凍の実験を行いました。

焼成済みの餃子をアートロックフリーザーで凍結し、包装・真空パックして保存しました。

凍結後に真空パックすることにより、餃子をつぶすことなくしっかりと空気を抜くことができるため、酸素との接触を防ぎ、保存品質を高めると共に、高品質を保てる期間も長くすることができます。

解凍は家庭にもある、500Wの電子レンジで行い、最適な加熱時間を検証しました。

最適な加熱時間は1分半で、1分では冷たく硬く、2分では油が染み出してしまいました。

解凍後さらに、ごま油を塗って、オーブントースターで焼くとパリパリになり、再現度は90点程度でした。

今回はご家庭にある加熱器でも美味しい状態を維持できる餃子を楽しめる方法をお伝えいたしました。

餃子の皮と具材はお店によって大きくこだわりが出るところではあるかと思います。 皮の水分量によるもちもち感の違い、具材の野菜と肉の割合の違いによる噛んだときの水分量やジューシーさなど、どんなタイプの餃子でもご納得頂けるまで寄り添わせて頂きますので、ぜひ餃子の冷凍をご検討されている場合は一度ご相談ください!

この記事の監修者

富山 知樹

ARTLOCKラボ マネージャー/管理栄養士/調理師
富山 知樹

フランス料理に魅了され、料理の世界へ。渡欧し二つ星レストランで修行。帰国後も日本のレストラン、会員制ホテルにて前菜・メイン・パン・デザートなどの部門を担当しつつ研鑽を積む。食による社会貢献や課題解決のため管理栄養士の資格をとり、現在はデイブレイクにて食×冷凍の研究を行うラボチームマネージャーを担当。

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