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【焼き方まで解説!】餃子の冷凍方法と保存期間、アレンジレシピ

手作り餃子を作っているとどうしても餡や皮、餃子自体が余ってしまうことがあると思います。

そんな時に上手な冷凍方法を知っておくことで、冷凍した具材を便利においしく使うことができます。

冷凍した餃子を焼き餃子として手軽に好きな時に食べることはもちろん、餃子・皮・餡をそれぞれ使ってそのほかのアレンジメニューに挑戦してみるなど様々なアイデアをまとめて紹介します。

餃子を冷餃子を冷凍するメリット

餃子

時短になる

餃子を作るには、餡を作る(キャベツやにらなどみじん切りにする、ひき肉に下味をつけて混ぜ合わせる)ことや、1つずつ皮で丁寧に包むことが必要になります。

すぐに食べたいというときには冷凍して保存しておけば対応することができます。

冷凍餃子は調理の前に解凍する必要はありません。凍ったままの調理ができるので、より簡単に時短で調理することができます。

アレンジしやすく便利に使える

餃子のアレンジは自由自在です。
揚げ餃子、焼き餃子、水餃子(スープに入れるもの)など活用方法が多いことが特徴になります。

もし、大量に餃子を冷凍することになっても様々な調理方法で楽しむことができるので、冷凍餃子は主婦にとって心強い味方になってくれます。

餃子の冷凍方法

ここでは3つの餃子の冷凍方法を紹介します。
■焼く前の状態
■余ってしまった餡
■余ってしまった皮

の3パターンです。

餃子を焼く前の状態で冷凍する方法

1)餃子を小麦粉や片栗粉などで打ち粉をした金属バットに並べ冷凍庫へ入れます

打ち粉した金属バットに餃子を並べる

2)餃子が冷凍できたら、粉が付いたままの餃子をを密封容器(ジップロックやタッパーなど)に入れ、なるべく中の空気を抜き再び冷凍庫で保存します。

粉が付いたまま保存するのは、焼く際に粉が蒸すための水に溶けて餃子の羽になったり焼き上がりがパリッと仕上がるためです

・餃子同士がくっつかない秘訣
打ち粉をしっかりとしておくことで餃子同士、金属製(アルミ製など)トレイにくっついてしまうことを防ぎます。

餃子の皮は具材を包んだ状態では大変破れやすくなっています。

皮が破れてしまうと焼く際に肉汁などのうま味が逃げてしまいます。

しっかり粉をまぶしておきましょう。

餃子の餡を冷凍する方法

ボウルに入った餃子のタネ

1)餡を1回使用分に小分けをし密封容器(ジップロック、タッパーなど)になるべく空気を抜いた状態で入れます。
2)金属製のトレイに乗せて冷凍庫へ入れます。
3)冷凍ができたら、金属製のバットを取っても構いません。


・オススメポイント

フリーザーバッグに入った餃子のタネ

写真のように保存袋に入れた後、包丁を軽く当てて「すじ」をつけておくと冷凍後でも取り出したい分量で分けることができます。

餃子の皮を冷凍する方法

餃子の皮は市販のもの、手作りのものともに同じ方法で冷凍することができます。
餃子の皮は大変くっつきやすく、また乾燥しやすく破れやすいため面倒でもひと手間かけてあげることをオススメします。
1) 餃子の皮1枚おきにラップかクッキングシートで挟みます
皮が解凍した際にくっついてしまうことを防ぐためです

ラップの上に乗せられた餃子の皮

2)1)をラップで包み、密封できる容器に入れできるだけ空気を抜き、金属製のトレイに乗せて冷凍庫に入れます。冷凍できたらトレイはとっても構いません。

にラップで包んだ餃子の皮を入れたフリーザーバッグ

※解凍する際は、極力自然解凍をしてください。使う前日に冷蔵庫に移しておくだけでOKです。ゆっくり解凍することで、べたつかずくっついてしまうことを防ぐことができます。
  
・冷凍でおいしさを逃さないようにするポイント
・金属製バットは熱伝導性が良いため熱を素材から素早く逃すことができます。
そのためより急速に冷凍できおいしさを逃しにくくなります。
・密封容器に移すことは、空気に触れることによって酸化などの劣化を防ぐためです。

餃子の保存期間

焼く前の餃子の保存期間

・冷蔵保存の場合は約1日
すぐに焼かない予定の場合は、具材の水分を少なくするために水気を絞っておきましょう。(キャベツを塩もみして絞っておくなど)

・冷凍の場合は約1か月
1か月間は保存可能ですが、早めに食べたほうが焼き上がりよく、おいしさも保存前と変わらない状態でいただけます。

餃子の餡の保存期間

・冷蔵の場合は約1日
冷蔵で保存する場合でも、肉や野菜が混ざった状態のものは大変傷みやすくなっています。保存するためには冷凍がオススメです。

・冷凍の場合は約1か月

餃子の皮の保存期間

・冷蔵(市販のものは開封済み)の場合は、約3日

・冷凍の場合は約1か月
冷凍焼けをしてしまうと解凍時にべたべたになってしまい使いずらくなります。そうならないためにも早めに調理することがオススメです。

冷凍餃子のおいしい焼き方

冷凍餃子の調理方法は「冷凍のまま」がポイントです。なぜなら餃子は餡を包んでいるため以下のような状態になっています。
・解凍した餃子の皮は餡の水分で少しの力でも破れてしまう
・餡は肉や野菜が混ざっていて傷みやすいので中程度の温度にするのは危険

冷凍した状態で調理することで、この問題を引き起こさずに食べることができます。

冷凍餃子の焼き方

1)油をひいたフライパンに凍ったままの餃子を並べます

餃子を並べたフライパン


2)フライパンを火にかけ温まってきたら、普段の餃子の時よりも多めの水を回し入れます
3)ふたを閉め、普段蒸す時間よりも長めに蒸します
4)水分がなくなってきたらふたを取り、そのまま水分を飛ばし焼き色が付いたら完成

羽根つき餃子の焼き方

飲食店(ラーメン屋など)で餃子を注文すると、餃子の周りにパリパリの薄い羽が付いた状態で出てくることがあります。パリッとした食感をあらわしていて食欲をそそられます。

自宅で餃子を焼く際にも、ちょっとひと手間加えるだけで「羽根つき餃子」を作ることができるので方法を紹介します。

1) 水溶き小麦粉もしくは水溶き片栗粉を作っておきます
好みによりますが200mlにつき粉大さじ1~2杯で羽ができます。

計量カップに入った水溶き片栗粉

2) 餃子を焼く際の蒸し水に1)を使います

水溶き片栗粉を流し込んだフライパン

フライパンなどに入れる前に、沈殿している粉をかき混ぜるのがポイントです。
すぐに下に沈んでしまうので必ず忘れないようにしてください。
3) 水分がなくなったら通常通り焼き色を付け、皿に盛ります。

羽付餃子

フライパンなどから餃子を取る際に、羽をフライ返しなどで切り取りながら1列ずつ外していきます。
最初の段階で「きれいに並べておく」ことできれいに盛り付けることができます。

冷凍餃子のアレンジレシピ5選

余り餃子や冷凍餃子をアレンジ野菜スープ

冷凍餃子を普段のスープの具材にいかがでしょうか?どんなスープでも合うので試してみてくださいね。味噌汁に入れてもOKです。

☑材料(2人分)
冷凍餃子8個
玉ねぎ 半分
大根 お好み
白ネギ 1/2本
しめじ 1/4
ベーコン あればお好みで
(調味料)
鶏ガラスープの素 大さじ2
醤油 少々
塩 ひとつまみ
ごま油 大さじ1

<作り方>
1)大根は水から煮ていきます。沸騰したら餃子以外の具材を鍋に入れます
2)1)に火が通ったら調味料を入れ味をつけます
鶏ガラスープの素は水の量に合わせ調節してください
3)味を調え、2)に餃子を入れます
餃子は凍ったまま鍋に入れ、なるべくはしでつついたりしないようにします
4)餃子が解凍され火が通ったら完成

冷凍餃子で麻婆豆腐

餃子を崩して調理するという斬新なレシピです!時短の方法も参考にしてみてください。

☑材料 (3~4人分)
絹ごし豆腐1丁
冷凍餃子4、5個 生餃子でもOK
椎茸 1コ
長ネギ 適量
豆板醤  小さじ1~2
ニンニク・生姜(チューブ) 各小さじ1/3
★ 鶏ガラスープ 300ml
★酒 大さじ1
★醤油 大さじ1
★ 砂糖 小さじ1
★ 味噌 大さじ1 甜面醤に変えてピリ辛に仕上げてもOK
片栗粉 適量
ゴマ油 大1

<作り方>
1)椎茸と長ネギは粗みじん切りにします。豆腐を約2cm各に切ります。切った材料を鍋に入れ、浸るくらいの水を入れ火にかけます。煮立ったらざるにあげておきます。
2)★の材料をまぜ合わせて、合わせ調味料を作っておきます。
フライパンにゴマ油を入れ、長ネギ・豆板醤・ニンニク・生姜を入れ火にかけます。
3)香りがでたところで★を加えます。沸騰したら火を少し弱めて、冷凍した餃子をフライパンに加えます。
4)3)に椎茸を加えます。餃子に火が通ったのを見計らい、餃子の中身が出るように崩します。
5)4)に豆腐も加えて再び煮たったら水溶き片栗粉を回し入れとろみをつけます。
6)とろみが付いたら香り付けのゴマ油を回し入れます。
器に盛り長ネギを散らして完成

冷凍餃子でパリッとチーズ羽

羽は羽でもこちらの羽は、パリッとしているだけではなくチーズのうま味まであります。子供が喜ぶアレンジです。おつまみにもいいですよ!

☑材料
冷凍餃子 好きなだけ
チーズ(とろけるものなら何でも可) 好きなだけ
油 適量
水 適量

<作り方>
1)フライパンに油を熱し凍ったままの餃子を並べ焼きます。焼き色が付いたらフライパンに水を入れ、蓋をして蒸し焼きにしていきます。
2)水分がなくなってきたらチーズを餃子の周りにかけて、チーズがパリッとなるまで焼いたら完成
強火すぎるとこげやすいので、見ながら加熱してください。

冷凍水餃子をつかった中華風あんかけ

とろみのある餡をかけるだけで、雰囲気激変です。簡単にできるアレンジなのも嬉しいです。

☑材料 (2人分)
冷凍水餃子 約10個
青葱か万能葱 2本
人参 1/4本
生姜細切り 少々
鶏がらスープの素 大さじ1
水 200cc
醤油 大さじ1
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
酢 小さじ1
水溶き片栗粉 (水大さじ2と片栗粉小さじ1を加えたもの)
ごま油(仕上げ用) 少々

<作り方>
1) 熱したフライパンにごま油を引き、強火で細切りした人参を炒めます。火が通ったら細切りの生姜も入れて風味をつけます。
2)1)に鶏がらスープの素と水を入れます。沸騰したら冷凍餃子を入れ火を通します。
3)2)に醤油、酒、みりんで味をつけ、青葱か万能葱を加えます。
4)水溶き片栗粉を流し入れとろみをつけて、酢、ごま油をふりかけたら完成。

余った餃子の餡で 揚げ焼きチーズナゲット

余ってしまった餃子の餡を冷凍したものから、お弁当にも使いやすいナゲットに変身させてしまいます。

☑材料
〇餃子の餡 ある分量
〇片栗粉  餡100gに対して小さじ1
〇ピザ用チーズ 餡100gに対して20g
薄力粉 適量
サラダ油 適量

<作り方>
1)ボウルで〇をよく混ぜ合わせておきます
バット等に衣用の薄力粉をひいて準備をしておきます
2)フライパンにサラダ油を入れ、弱火で温めておきます。
3)濡らした手で餃子の餡を適当な大きさにまとめ、薄力粉を両面に付けてからフライパンで揚げ焼いていきます
4)焼き色が付いたら裏返し、ふたをして弱火で2〜3分じっくり焼いてきます。
5)ふたを取り、両面にしっかり焼き色がついたら完成

まとめ

いかがでしたでしょうか?

餃子の冷凍方法も解凍方法も簡単で実行しやすいものでした。
焼き方ではプロ顔負けの「羽根つきの餃子」がひと手間でできるのでびっくりされた方のおられるかもしれませんね。

ただ単に余ってしまった餃子やそのほかの具材も工夫の仕方を知っているかやアレンジメニューに活用できるかで料理の幅が大きく広がります。
ぜひ、餃子や餃子の餡、皮をこの記事を参考に便利に活用してみてください。

大変使い勝手がよく便利な冷凍餃子ですから、わざわざ冷凍分を考えて作るというのもオススメですよ。

この記事の監修者

富山 知樹

ARTLOCKラボ マネージャー/管理栄養士/調理師
富山 知樹

フランス料理に魅了され、料理の世界へ。渡欧し二つ星レストランで修行。帰国後も日本のレストラン、会員制ホテルにて前菜・メイン・パン・デザートなどの部門を担当しつつ研鑽を積む。食による社会貢献や課題解決のため管理栄養士の資格をとり、現在はデイブレイクにて食×冷凍の研究を行うラボチームマネージャーを担当。

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