かぶの冷凍・解凍方法と保存期間、レシピ5選【写真付きで解説】

かぶの冷凍保存が簡単にできることをご存知でしたか?

かぶは涼しい場所でしたら常温保存できますし、野菜室に入れておいても、やはりそこそこの期間保存できます。

ですが、今こちらの記事をご覧になっている方は、そんな普通の方法では保存しきれないほどのかぶを抱えてらっしゃるものと思います。

あるいは、かぶが離乳食に適しているという理由から、冷凍方法を探している方かもしれません。

こちらでは、かぶの長期保存を可能にする冷凍方法や、離乳食用のかぶの冷凍方法をご紹介するほか、気になる解凍方法や保存期間、冷凍かぶを利用したレシピをご紹介しています。

かぶの保存方法を探している方に、ぴったりの情報を載せているので、ぜひ読み進めていってください。

かぶを冷凍するメリット

かぶを冷凍するメリット

出典:http://www.umai-aomori.jp/season-report/seasonal/noheji-kokabu_201307.html

長期保存しても美味しさを保てる

冷凍のメリットその1は、長期保存しても美味しさを保てることです。

かぶはそもそも、保存に向いている食材ですから、野菜室でも長期保存出来てしまいます。ですが、その間も冷蔵庫内の乾燥や他の食品の臭いにさらされているため、「1か月後も今と同じ美味しさ」というのは難しいです。

ですが、それを可能にするのが冷凍保存です。

冷凍保存は、ラップやフリーザーバッグに入れて行います。ですので、乾燥や臭いから食材を守ることができます。また、冷凍中は食材の劣化スピードが遅くなるため、長い間美味しさを保つことができます。

離乳食にぴったりの柔らかさになる

冷凍のメリットその2は、離乳食にぴったりの柔らかさになることです。

元来、かぶは離乳食に向いている食材だといわれています。

味にくせがなく、ほんのりとした甘みを持っているため、他の食材と合わせやすいという点。また、でんぷんを分解する酵素を含んでいるため、お米の消化を助けるという利点もあります。

そして、冷凍保存することによって、新たに「柔らかくなる」というメリットが加わります。

多くの野菜は、冷凍すると、温度変化のショックで多くの細胞が壊れます(細胞内の水分が膨張して、細胞膜を壊すためです)。細胞が破壊されると、シャキっとした食感が失われ、ベチャっとした食感に変わってしまいます。

通常これらは冷凍保存のデメリットとされるのですが、離乳食用に冷凍する場合には「柔らかくなる」というメリットになるのです。

かぶの冷凍保存方法

生のまま冷凍する場合

【白い部分の冷凍方法】

1.葉を切り落とし、水で洗います。

カブを水で洗う

2.皮を3~5㎜程度の厚さに剥きます。

カブの皮を剥く

3.いちょう切りや半月切りなど、調理の用途に合わせて切ります。

カブをイチョウ切りや半月切りにする

4.フリーザーバッグに入れ、冷凍します。

カブをパックに入れて冷凍する

★皮の剥き方は、下から上に剥く、リンゴのように剥く、どちらでも構いません。剥いた皮は、きんぴらもどきなどの調理に利用できます。
★臭い移りが気になる場合は、手順5の前に、ラップで包んでからフリーザーバッグに入れると良いでしょう。
★金属トレイがあれば、急速冷凍ができます。手順5の段階で、フリーザーバッグを金属トレイに乗せて冷凍しましょう。

【葉の部分の冷凍方法】

1.葉を切り落とし、水で洗います。

カブの葉を切り落とす

2.鍋にたっぷりの水を沸かし、塩をひとつまみ入れておきます。
※塩を入れることで、緑が鮮やかになります。

3.茎の方から入れていき、1分ほど茹でます。

かぶの茎を茹でる

4.茹であがったら、流水で冷まします。

かぶを流水で冷ます

5.水気を切り、料理の用途に合わせて切ります(写真では4㎝程に切っています)。

かぶの水気を切りカットする

6.使い切れる分量ごとにラップに包みます。

かぶをラップで包む

7.フリーザーバッグに入れ、冷凍します。

かぶをパックに入れて冷凍保存する

★白い部分同様、金属トレイがあれば急速冷凍ができます。
★塩茹でせずに冷凍することもできますが、その場合、酵素の働きで劣化しやすくなります(茹でることで劣化スピードが遅くなります)。

離乳食用に冷凍する場合

葉の部分は、上↑に記述した通りです。こちらでは、白い部分の冷凍方法についてのみ、述べていきます。

1.葉を切り落とし、水で洗います。

かぶの葉を切り落とす

2.皮を5㎜程度の厚さに剥いていきます(お尻から六角になるように剥いていくと、厚めに切りやすいです)。

保存するために皮を剥く

3.鍋にたっぷりの水を沸かし、トロトロになるまで煮ます(※)。

とろとろになるまで煮る

(※)火加減やかぶの大きさにもよりますが、30~40分程度が目安です。

4.すり下ろします(繊維が気になる方は、取り除きましょう)。

冷凍保存するためにすりおろす

5.1回に使い切れる分量ごとに小分けして(※)、冷凍します。

小分けにして冷凍保存

(※)写真のように、箸などで折り目を付けてから冷凍すると、使用するときにパキっと折ることができます。
★写真のようにラップで冷凍する場合、いったんラップの状態で冷凍し、固まってからフリーザーバッグなどに入れ直すことをオススメします(液体が漏れる可能性があるため)。
★製氷皿があれば、手順5で製氷皿に流し込み、冷凍することもできます。

かぶの解凍方法と保存期間

かぶの解凍方法

冷凍したかぶは、白い部分、葉の部分、どちらも解凍せずにそのまま調理しましょう。冷凍していないかぶを扱うのと同様、そのまま料理に使ってください。

離乳食用の場合も、解凍せずに調理に使えます。ただし調理で必要な場合は、電子レンジなどを使って解凍して下さい。

かぶの保存期間

冷凍した株の保存期間は以下の通りです。

【通常冷凍】

1か月程度(白い部分、葉の部分どちらも)

あくまで目安ですので、変色した、異臭がするなどの場合は、期間内であっても控えたほうが良いでしょう。

【離乳食用】

1~2週間程度

乳幼児が食べるものですから、なるべく早めに使い切るようにしましょう。

かぶを使った簡単レシピ5選

かぶのポタージュ

かぶのポタージュ

出典:https://cookpad.com/recipe/4279762

☑材料(2人分)
・じゃがいも 2個
・冷凍かぶ 2個分(白い部分のみ)
・玉ねぎ 1/2個
・にんにく 1かけ
・ガラスープの素 小さじ1/2
・塩 小さじ1

<作り方>
1)かぶは薄切りにしたものを使用、たっぷりのお湯でゆでます(煮汁をあとで使います)。
2)じゃがいもは、皮を剥いたら薄切りにし、別の鍋でゆでます。
3)フードプロセッサーで(1)(2)をそれぞれ別々にペースト状にしておきます。
4)みじん切りにした玉ねぎとにんにくを、フライパンで炒めます。
5)フライパンに(1)の煮汁を加え、ひと煮立ちさせたら鍋に移します。
6)かぶのペーストを(5)に加え、ガラスープの素も加えて弱火で加熱します。
7)にんにくを取り出し、すり下ろしてからまた鍋に戻します。
8)じゃがいものペーストを鍋に加え、塩で味を調え、ひと煮立ちさせたら完成です。

かぶの鶏そぼろ煮

かぶの鶏そぼろ煮

出典:https://cookpad.com/recipe/4361041

☑材料(2~3人分)
・冷凍かぶ 2個分
・鶏ひき肉 100g
・ごま油 適量
・しょうが 1かけ
●水 200cc
●ほんだし 小さじ1
●醤油 大さじ1
●みりん 大さじ1
●酒 大さじ1
●砂糖 小さじ1
■片栗粉 小さじ2
■水 大さじ1+1/3

<作り方>
1)冷凍かぶは、半分に切って、さらに縦4等分にしたものを、葉の部分を1㎝幅でざく切りにしたものを使用します。
2)しょうがをみじん切りにしておきます。
3)ごま油を熱した鍋に(2)のしょうがを入れます。
4)香りが立ったら鶏ひき肉を入れ、色が変わったらかぶを加えて炒めます。
5)かぶを軽く炒めたら、●の調味料を加え、落し蓋をして弱い中火で7~8分煮ます。
6)かぶに竹串をさして、スッと通れば大丈夫です。
7)(1)の葉の部分を加え、1~2分煮ます。
8)いったん火を止め、水溶き片栗粉を加えます。
9)再び火をつけ、好みのとろみがつくまで加熱したら完成です。

かぶの葉の胡麻和え

かぶの葉の胡麻和え

出典:https://cookpad.com/recipe/705820

☑材料(1人分)
・冷凍かぶ(葉) 3株分
●味噌 大さじ1/2
●砂糖 大さじ1
●醤油 小さじ1
●すりごま 大さじ1~2
・ごま油 適量

<作り方>
1)かぶの葉は食べやすい大きさ(3~4㎝程度)に切ったものを使います。
2)●の調味料を混ぜ合わせておきます。
3)鍋にごま油を入れ、(1)の葉を軽く炒めます(香りを付ける程度)。
4)(2)を合わせ、全体を和えたら完成です。

【離乳食初期】トマトとかぶのトロトロ

トマトとかぶの離乳食

出典:https://cookpad.com/recipe/4446772

☑材料(1食分)
・トマトペースト 小さじ2
・冷凍かぶペースト 小さじ2

<作り方>
1)トマトペーストは、皮と種を取り、茹でて裏ごししたものを使います。
2)かぶペーストは、冷凍保存しておいたものを使います。
3)(1)(2)の両方を電子レンジで加熱します(500wで40秒)。
4)温まったら、2つを混ぜ合わせて完成です。
★トマトペーストは緩いので、水溶き片栗粉を加えてあげることでとろみがつきます。

【離乳食中期】かぶとリンゴの豆乳ポタージュ

離乳食中期 かぶとリンゴの豆乳ポタージュ

出典:https://cookpad.com/recipe/4524795

☑材料(2食分)
・りんご 80g
・冷凍かぶペースト 60g
・小松菜 5g
・豆乳 100cc
・水 200cc

<作り方>
1)りんごの皮を剥き、適当な大きさに切ります。
2)小松菜は葉先の柔らかい部分を使い、適当な大きさに切ります。
3)水を沸かした鍋に、冷凍かぶペーストと(1)のりんごを加えて4分ほど煮ます。
4)(3)に(2)の小松菜も加えて、もう1分煮ます。
5)鍋からブレンダーに移し、ペースト状にします。
6)鍋に戻し、豆乳を加え、再び1分加熱したら完成です。

まとめ

かぶの冷凍方法はいかがでしたか。

冷凍するときのポイントは、あらかじめ皮を剥いてから冷凍すること。こうすることで、解凍を待たずに、そのまま調理に使用することができます。

冷凍方法を簡単に振り返ると、

・白い部分を冷凍する場合は、皮を剥き、適当な大きさに切って冷凍

・葉の部分を冷凍する場合は、1分ほど茹でてから、適当な大きさに切って冷凍

・離乳食用に冷凍する場合は、トロトロになるまで茹で、すりつぶしてから冷凍

でした。

保存期間は1ヵ月が目安、解凍は必要なく、そのまま調理してください。調理する場合は、サラダなど生での使用は控え、熱を加える料理方法が良いでしょう。

かぶの冷凍保存方法、ぜひ日々の生活に役立ててください。

この記事の監修者

富山 知樹

ARTLOCKラボ マネージャー/管理栄養士/調理師
富山 知樹

フランス料理に魅了され、料理の世界へ。渡欧し二つ星レストランで修行。帰国後も日本のレストラン、会員制ホテルにて前菜・メイン・パン・デザートなどの部門を担当しつつ研鑽を積む。食による社会貢献や課題解決のため管理栄養士の資格をとり、現在はデイブレイクにて食×冷凍の研究を行うラボチームマネージャーを担当。

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