2021年【急速冷凍機】市場動向とお客様成功事例

最近、「急速冷凍機」という言葉を耳にすることはありませんか?
コロナの影響によりせっかく食糧を生産しても供給先が減り、食糧が眠ったまま行き場がなくなってしまった・・・
Gotoトラベルの一時停止で旅行客のキャンセルが相次ぎ、旅館やホテルで仕入れた食材の行き場がなくなってしまった・・・
食品産業の市場は非常に厳しい状況が続いております

しかし、こういった状況の中でも事業を継続するため様々な会社が試行錯誤しています。

そんな時に、お役立ちする手段の1つに「急速冷凍機」があります。
市場を拡大するにあたり、急速冷凍機は大きな効果を発揮します。

耳にしたことはあっても、
「急速冷凍機って一体どんなところで使われているの?」
「自分の工場やお店でも急速冷凍機を活用できるのかな」
なんて思っている方もいるのではないでしょうか。

今回は、今の急速冷凍機の市場動向とお客様の導入事例をご紹介させていただきます。

この記事はこんな方におすすめ!

  • 食糧の行き場に困っている
  • フードロスを減らしたい
  • 廃棄ロス削減
  • 今後ビジネスモデルの転換し、新市場開拓を狙っている(テイクアウトやECサイトでの販売など)

また、飲食店のお客様は、基本的に近場の商圏を市場とする必要がありましたが、
急速冷凍機を用いることで、遠方の商圏も市場とすることが可能です。

極端なことを言えば、海外市場に販売することも可能になります。
市場拡大という課題は非常に難しいですが、急速冷凍機によって解決できる課題も多くあります。

特殊な冷凍機と普通の冷凍機の違い

この記事を読んでいる方の中には、すでに「急速冷凍」という言葉をニュースや新聞でご覧になったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしまだまだ認知度は低く、日頃から家庭用や業務用の冷凍庫を使っているけど一般の冷凍庫と急速冷凍機はどう違うの?
という方も多くいらっしゃいます。

そんな方のために今回は、「急速冷凍機」について分かりやすく解説していきます。
これさえ読んでいただければ、急速冷凍機についての基本的なポイントを抑えることができます!

・急速冷凍機とは・・・
マイナス5℃〜マイナス1℃の最大氷結晶生成帯と言われる食品内の水分が凍りやすい温度帯を30分以内に通過し、凍結させることのできる機械です。

通常の急速冷凍機との違い
・通常の冷凍機:
一般の冷凍庫で時間をかけて食品をゆっくり凍結させた場合、温度が下がり食品の水分が氷に変わる過程で大きな氷の結晶が生成されます。この大きな氷の結晶によって食品の細胞が壊されてしまいます。この食品を解凍すると、壊された細胞からドリップが流れ出し、水分や栄養素などの食品を美味しくする重要な成分が奪われてしまいます。それによって、食品の品質が下がり、味の劣化につながります。

・急速冷凍機:
急速冷凍技術を用いることで、細胞中の氷の結晶は小さく分散した状態で凍結されます。食品の細胞を破壊を防ぎ、食品の美味しさを封じ込めたまま冷凍保存することが可能になります。

急速冷凍機を使うことのメリット

  • ・圧倒的なスピードで凍結し、食品の品質の劣化を抑制
  • ・添加物不要
  • ・出来立てのアツアツのまま冷凍できるのでおいしい状態を再現可能
  • ・品質のムラがない
    ※急速冷凍機の種類によってもメリットは異なる場合がございます

急速冷凍機について簡単にご紹介させていただきました。
もっと知りたい!という方は下記リンクから資料をダウンロードしてみて下さい。

急速冷凍機の市場動向

こちらでは、現在の急速冷凍機の市場動向についてご紹介します。

現在、急速冷凍機の需要は増加傾向にあります。
実際に弊社への1ヶ月のお問い合わせ件数も、緊急事態宣言の前後で比較すると約3倍に増えました。

では、なぜ急速冷凍機の市場は広がっているのでしょうか。
1つの要因は冒頭でもお伝えした「コロナウイルス」です。しかし、その他にも要因はあります。
今回は、大きく分けて3つの要因についてご紹介していきます。

市場拡大の3大要素

  • 1.コロナウイルスの感染拡大
  • 2.SGDsの目標にフードロス削減が含まれている
  • 3.中食需要の増加

コロナウイルスの感染拡大

まず、1つ目の要因はコロナウイルスの感染拡大です。
冒頭でもお伝えしましたが、現在コロナウイルスの感染拡大により食品市場は大きな影響を受けています。また、コロナによる影響はこの先もしばらく続くことが予想されます。

例)

  • さくらんぼ狩りに来るお客様が減り、生産したさくらんぼが余ってしまった
  • 緊急事態宣言による休校で学校給食がなくなり、牛乳が大量に余ってしまった
  • 廃棄ロス削減
  • お客様の来店回数の減少により、テイクアウトやECサイトで通販による販売を検討せざるを得ない

など・・・

コロナで今まで通り事業を続けていくことが難しくなり、対策を打たなければならなくなりました。
急速冷凍機は有効な解決策の1つということで現在、お問い合わせが増えております。

これが要因の1つ目になります。

SGDsの目標にフードロス削減が含まれている

2つ目の要因は、フードロスが世界で問題として取り上げられていることにあります。

SGDsという言葉を聞いたことはありますか?
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年に国連によって採択されました。2030年までに達成すべき17つの国際目標が掲げられています。

その中の12番目の目標のなかに「つくる責任 つかう責任」という目標があります。
この目標を達成するためには、廃棄される食品=フードロスを減らす必要があります。

現に、日本では年間約600万トンもの食糧が捨てられており問題になっています。

これを解決するために、企業がフードロスを減らすべく様々な取り組みをしています。

急速冷凍機を活用することもフードロスを減らす1つの手段ということで急速冷凍機のニーズが高まってきております。

中食需要の増加

瞬間冷凍

3つ目の要因は、中食が人々のライフスタイルに定着化していることにあります。

中食とは、「お惣菜やお弁当などをテイクアウトして家で食べること」を意味します。
中食需要が増加したコロナウイルスの感染拡大も要因の1つではありますが、コロナウイルスが流行する以前から中食市場は拡大傾向にあります。

中食需要増加の要因

  • ・核家族世帯の増加
  • ・働く女性の増加
  • ・高齢者人口の増加

出来合えのものを買ってきて、家で手軽に食事を済ませるという人が増えつつあります。それにより中食市場は拡大し、お惣菜店やコンビニ、大手チェーンの弁当屋は各社中食の開発や販売に力を入れています

急速冷凍は、出来立ての商品を熱々のまま凍結させたり、獲れ立てのものをそのまま凍結させたりすることができるので、常にお客様に美味しい状態で製品を提供することができます。

これが中食市場で急速冷凍の需要が高まっている理由です。

上記でご紹介したコロナウイルス感染拡大フードロスの削減中食需要の増加といった要因が重なり、急速冷凍機の市場は広がりつつあります。

急速冷凍機を使った成功例~新市場開拓例~

急速冷凍機の需要が高まっているとは言っても、「自分のところでも急速冷凍機ってちゃんと活用できるのかな」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は急速冷凍機を使った成功例を3つご紹介させていただきます。

農業

新鮮な野菜

農家を運営しているお客様にはこんなお悩みがありました。

品質が良いのに収穫量が多くて大量に捨ててしまっている

最近、野菜の値段が下がっているというニュースを目にされた方は多いのではないでしょうか。
これは、コロナウイルスの感染拡大によって外食需要が低迷していることが背景にあります。
消費者の家計にとってはありがたいことかも知れませんが、生産者の方は頭を悩ませています。
さらに野菜の値段が下がるだけでなく、時間が経ってしまい捌き切れなかった野菜は大量に廃棄されてしまっています。

こんな時に、役立つのが急速冷凍機です!

一手間加える必要はありますが、収穫物を急速冷凍することで長期的に保存をすることが可能になります。

得られる効果

  • ・大量の廃棄を減らす
  • ・旬の時期以外にも1年を通して安定して供給する
  • ・普段手に入らない季節にも収穫物を卸すことができるので、販売価格が上がり、売上アップ

上記のような効果を得ることができます。

飲食店

飲食店を経営しているお客様にはこんなお悩みがありました。

中食市場の拡大やおうち時間の増加に伴い、お店に足を運ぶお客様が減ってしまった

ここでもお役立ちするのが、急速冷凍機です!

出来立ての料理をそのまま急速冷凍機で凍結させることによって、食品の品質をキープしたままお客様へお店の味をご家庭でも楽しんでいただくことが可能になります。

得られる効果

  • ・店舗以外での販路拡大
  • ・周りのお店との差別化
  • ・事前に仕込みをしておくことで、人件費を削減

上記のような効果を得ることができます。

輸入・輸出業

輸出業に携わるお客様にはこんなお悩みがありました。

日本の高品質な食材をそのままの味で海外にも届けたいが、冷凍すると品質が落ちてしまう

ここでもお役立ちするのが、急速冷凍機です!

急速冷凍機で、獲れたての食材を瞬間冷凍することによって鮮度や品質を保ったまま海外の市場へ日本の食材を届けることが可能になります。

得られる効果

  • ・日本の味をそのまま海外の市場へ展開
  • ・大量に輸送することで送料にかかるコスト抑制

上記のような効果を得ることができます。

まとめ

いかがでしたか?

これを読んで、うちでも活用できるかも!と感じていただけたらぜひお気軽に弊社までお問い合わせください!

また、うちの業種はどうなの?うちの食品は急速冷凍できるの?と言ったご相談も大歓迎です。

急速冷凍機には、約マイナス30℃の液体につけ込んで食品を急速冷凍する液体凍結機や約マイナス30℃からマイナス40℃の冷風で食品を急速冷凍するエアブラスト凍結機など様々な凍結方法があります。
凍結方法以外にも、最新から中古品、価格の安いものから高いもの、小型から大型まで様々な種類がございます。
また、食材によっても相性のいい急速冷凍装置は異なります。
弊社は国内唯一の急速冷凍機の専門商社であり、10,000社以上の相談実績もございます。食材に適した急速冷凍機の活用方法のご相談やどんな急速冷凍機が適しているのかといったご提案が可能です。
ショールームにて急速冷凍機のご見学凍結比較テストも可能ですので、急速冷凍機をご検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

また、最近では補助金を使って急速冷凍機を導入されるお客様も多くいらっしゃいます。
弊社では、補助金の申請支援サービスも行なっております。
補助金申請したいけど、何から始めたら良いかわからないという方はぜひご相談ください。

この記事の監修者

木下 昌之

デイブレイク代表
木下 昌之

70年続く老舗冷凍機屋の3代目。2013年、特殊冷凍テクノロジー×ITを軸に国内唯一の特殊冷凍機の専門会社としてデイブレイクを創業。各種メディアや書籍「フードテック革命」にてフードテック企業の代表格として紹介されるなど、「急速冷凍」をコアに食品流通業界の根本改革に邁進中。

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