【写真付きで解説!】ひじきの冷凍保存方法と保存期間、レシピ5選!
「ひじきを水で戻したんだけど、思いのほか量が多くて使い切れなかった・・・」
このような経験はないでしょうか。
「水に戻しすぎたひじきの使い道に困っている」、こういう人は結構多いようです。
こうした場合にオススメしたいのが、ひじきの冷凍保存です。
冷凍食品で、ひじきの煮物を見たことのある人は多いと思いますが、あれと同じことが、家庭でも簡単にできてしまうのです。
ひじきの使い道に困っているなら、ぜひ以下の方法を試してみてください。
目次
ひじきの栄養
ひじきの栄養価とカロリー
ひじきと言えば、カルシウムや鉄分、ヨウ素が豊富に含まれています。
特に豊富なのがカルシウムで、 1400mg/100g という非常に高い数値です。
牛乳に含まれるカルシウムは 約100mg/100g ですから、その差はなんと約14倍に及びます。
また、鉄分も豊富に含まれており、こちらは 55mg/100g という値。
鉄分で有名なほうれん草でも 約2mg/100g ですから、ひじきのほうがはるかに高い値を示しているのが分かるかと思います。
続いてヨウ素ですが、こちらは 47,000μg/100g という値です。
ものすごく大きい数値のように感じますが、実はヨウ素は、海産物に多く含まれる栄養素で、昆布などにも、豊富に含まれています。
参考までに、昆布のヨウ素は 約200,000μg/100g (品種によって変動)です。
ひじきの効能
ひじきは栄養豊富な食品ですから、食べることで様々な効能を得ることができます。
今回はその中でも、女性に重要な、骨粗鬆症リスクの回避と貧血予防についてお話します。
一つずつ説明していきましょう。
【骨粗鬆症のリスク回避】
こちらは、ひじきのカルシウムによる効果です。
日本人には慢性的にカルシウムが不足しており、それは将来の骨粗鬆症リスクを高めます。
これは、お年寄りに限ったことではありません。
若い人(特に女性)でも、食生活の乱れや無理なダイエットによって、カルシウムが欠乏している場合がよく見られます。
カルシウムの摂取率は、年齢を重ねるごとに低下していきますから、若いころにきちんとカルシウムを摂ることが大切になるのです。
【貧血予防】
こちらは、ひじきに含まれる鉄分による効果です。
鉄分は、血中のヘモグロビン(酸素を運ぶ役割)を作るのに必要不可欠なミネラルで、
鉄分が不足すると、体内が酸欠状態になり、貧血症状を招きます。
特に目立つのが女性で、閉経前の女性は、毎月の月経で体外に鉄分が排出されてしまいます。
それ故に、男性よりも多くの鉄分を必要とするのです。
ひじきは、カルシウムや鉄分が豊富なだけでなく、非常にヘルシーな食材でもあるので、特に女性は積極的に摂取していきたいところです。
ひじきを冷凍するメリット
長期保存が可能になる
ひじきを冷凍する1つ目のメリットは、長期保存が可能になることです。
冒頭でもお伝えした通り、乾物ひじきは常温でも長期間の保存が可能な食材です。
ですが、湿気に弱いため、特に梅雨~夏場にかけて湿度の高まる時期には、カビへの注意が必要です。
冷凍保存をしておけば、こうしたカビの心配をしなくて済みます。
また一方で、ひじきは水に戻してしまうと、途端に保存期限が短くなってしまいます。
具体的には、一度水に戻したひじきは、2~3日程度しか日持ちしません。
ですが、水に戻したひじきを冷凍しておけば、そこから数カ月の期間保存することが可能になります。
この点からも、ひじきの冷凍保存には大きなメリットがあるのです。
調理時間の短縮になる
ひじきを冷凍するもう一つのメリットは、調理時間を短縮できることです。
ひじきは、”水に戻したもの”や”煮物にしたもの”でも、冷凍保存することができます。
すると、本来水に戻すのにかかっていた20~30分や、そこから煮物にするまでの数十分を省略することができるのです。
ひじきは、非常に栄養価の高い食品なのですが、調理に時間がかかるのが難点でした。
しかし、あらかじめ下処理したひじきを冷凍しておけば、何十分という時間や、水を入れ替える手間を省くことができます。
冷凍保存を活用することで、ひじきを簡単に食卓に乗せることができます。
ひじきの冷凍保存方法
未開封のまま冷凍する場合
ひじきの袋が未開封の場合は、袋ごと冷凍することができます。
その際に、金属トレイに乗せて冷凍すると、より鮮度や触感を失わずに冷凍することができます。
開封済みのものを冷凍する場合
一度でも開封してしまったひじきは、袋ごとフリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。
この時も、金属トレイに乗せて冷凍することで、急速冷凍が可能になります。
水に戻したものを冷凍する場合
ひじきを水に戻してから冷凍する場合は、以下の手順を追います。
1.水を張ったボウルにひじきを入れ、ごみを取り除きます。
2.水を取り替えて、15分ほど水に戻します。
3.水気をきって、フリーザーバッグに入れて冷凍します。
★フリーザーバッグの口を閉じるときに、空気を抜いて、平らにしておくと、解凍時に使いやすいです。
煮物にして冷凍する場合
ひじきを煮物にしてから冷凍することもできます。その場合は以下の手順を追うと良いです。
1.ひじきを甘辛に煮つけます(味付けはお好みで)。
2.使いやすい分量ごとにラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍します。
ひじきの解凍方法と保存期間
ひじきの解凍方法
未開封/開封済み/水に戻したものは、凍ったまま調理に使用することができます。
解凍する必要がある場合は、室温で自然解凍することができますし、急いでいる場合は、電子レンジで解凍も可能です。
煮物にしたものを解凍する場合は、室温で自然解凍ないし、電子レンジで解凍することができます。
また、冷凍したひじきの煮物をお弁当に入れる場合は、凍った状態で入れてもOKです(お昼までに解凍されるため)。
そのためにも、小分けにして冷凍しておくと便利です。
ひじきの保存期間
未開封/開封済み/水に戻したものの保存期間は、3~4か月です。
煮物にして冷凍したものの保存期間は、3~4週間です。
もし、「保存期限を忘れそうで心配!」という場合は、フリーザーバッグに”保存開始日時”を記入することをおススメします。
1点注意していただきたいのが、一度解凍したひじきの再冷凍です。
ひじきに限らずあらゆる食材は、解凍→冷凍を繰り返すと、風味や触感がどんどん悪くなってしまいます。
ですので、一度解凍してしまったら、その分は必ず使い切るようにしてください。
>>【冷凍食品の賞味期限とは?】無駄なく美味しい、冷凍おかずの活用法とは?
ひじきを使った簡単レシピ5選
ひじき入り豆腐ハンバーグ
出典:https://cookpad.com/recipe/4451242
☑材料(4人分)
・木綿豆腐 450g
・豚ミンチ 200g
・塩 3g
・こしょう 少々
・しょうが 10g程度
・戻したひじき 50g
・長ネギ 15㎝程度
・卵 1個
・パン粉 大さじ3
・片栗粉 大さじ1
●濃口しょうゆ 大さじ1
●みりん おおさじ1
●酒 大さじ1
●砂糖 小さじ1
<作り方>
1)木綿豆腐はレンジで加熱して、350gくらいになるまで水を切り、冷ましておきます。
2)冷凍ひじきは、乾燥したものであれば水に戻しておき、あらかじめ水に戻してあるものは室温or電子レンジで解凍しておきます。
2)豚ミンチに塩コショウをまぶし、粘り気が出るまでよく混ぜます。
3)水切りした豆腐、ひじき、みじん切りにしたしょうが、長ネギ、卵、パン粉、片栗粉を加えて混ぜます。
4)8等分して丸めておきます。
5)フライパンに油を熱し、両面焦げ目がつくまで焼いたら、●の調味料を絡めて完成です。
★豆腐をしっかり水切りするのがポイントです。
お弁当の定番!ひじきの煮物
出典:https://cookpad.com/recipe/1489000
☑材料(常備菜用にたくさん)
・戻したひじき 80g
・にんじん 1/2~1本
・油揚げ 1枚
●醤油 大さじ2
●みりん 大さじ2
●砂糖 大さじ2
●酒 大さじ2
●水 200cc
●顆粒だし 小さじ1
・サラダ油 大さじ1
<作り方>
1)冷凍ひじきは、乾燥したものは水に戻しておき、あらかじめ水に戻してあるものは、凍ったまま使用できます。
2)にんじん、油揚げは細切りにしておきます。
3)フライパンにサラダ油を熱し、にんじんを炒めます。
4)ひじき、油揚げを加えて、さらに炒めます。
5)●の調味料を加えたら、落し蓋をして、弱火で煮汁が出なくなるまで煮て完成です。
ひじきの炊き込みご飯
出典:https://cookpad.com/recipe/4455918
☑材料(4人分)
・米 2合
・戻したひじき 20g
・にんじん 2/3本
・油揚げ 1枚
・水 2合分(普段より気持ち少な目)
●醤油 大さじ2
●みりん 大さじ2
●調理酒 大さじ2
●砂糖 大さじ1
●ごま油 大さじ1
●だしの素 小さじ1
<作り方>
1)冷凍ひじきは、乾燥したものは水に戻しておき、あらかじめ水に戻してあるものは凍ったまま使用することができます。
2)油揚げにお湯をかけ、油抜きをしておきます。
3)油揚げ、ニンジンを千切りにし、お米、水、ひじきと共に炊飯器の中に入れます。
4)最後に●の調味料を加えたら、炊飯開始して完了です。
ひじきの簡単サラダ
出典:https://cookpad.com/recipe/4446535
☑材料(4人分)
・戻したひじき 100g
・きゅうり 1本
・ツナ 1缶
・コーン お好みで
・マヨネーズ 大さじ2~3
・塩コショウ 少々
<作り方>
1)冷凍ひじきは、乾燥したものは水に戻しておき、あらかじめ水に戻してあるものは凍ったまま使います。
2)鍋にお湯を張り、ひじきをさっと茹でておきます。
3)きゅうりは塩もみして水気を切り、ツナ缶は油を切っておきます。
4)ひじき、きゅうり、コーン、ツナ、マヨネーズをあえて、塩コショウで味を調えたら完成です。
ひじきの煮物入り卵焼き
出典:https://cookpad.com/recipe/2377955
☑材料(1~2人分)
・ひじきの煮物 100g
・卵 2個
・サラダ油 小さじ1
<作り方>
1)冷凍したひじきの煮物は、室温or電子レンジで解凍しておきます。
2)ボウルに卵を割り入れ、よく混ぜます。
3)ひじきの煮物を煮汁ごと加えて、ざっくり混ぜます。
4)熱したフライパンに油をひき、中火で(3)を流し込みます。卵が固まらないうちに、ひじきの煮物を均等にならしておきます。
5)フライ返しなどを使い、ひじきがこぼれないように巻いていったら完成です。
★冷凍したひじきの煮物を使ったレシピです。
★煮物の味を生かしたシンプルな味付けのため、砂糖や醤油で適宜調整してください。
まとめ
ひじきの冷凍方法はいかがでしたでしょうか。
ひじきは、乾燥した状態でも、水に戻した状態でも、煮物にした状態でも冷凍できます。
冷凍方法はどれも簡単で、フリーザーバッグさえあればできてしまうものがほとんどです。
冷凍したひじきは、凍ったまま調理も可能ですし、状況に応じて室温ないし、電子レンジで解凍することもできます。
ひじきは身体にたくさんの効能をもたらしてくれますので、ぜひ冷凍保存を活用して、普段の食生活に取り入れてください。
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