【冷凍できるの?】生クリームの冷凍保存方法と保存期間、解凍方法とレシピ5選!
「生クリームは冷凍保存できる」ということをご存知でしょうか。
生クリームは、水分が苦手な印象から、冷凍とは無縁なイメージをお持ちの方も多いでしょう。
ですが、”調理用”としてなら、生クリームは冷凍保存することができます。
調理用のホイップした状態で使いたい場合は、あらかじめ泡立ててから冷凍すると、クリーム中の脂肪球膜が壊れて脂肪分と水分が分離してしまうことを防ぐことができ、解凍後に泡立てられなくなるということがなくなります。
こちらの記事では、生クリームの正しい冷凍保存方法を始めとし、解凍方法から保存期間、冷凍生クリームを使用したレシピをご紹介します。
生クリームの冷凍保存でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
生クリームを冷凍するメリット
生クリームは、冷凍することによって2つのメリットを得ることができます。
1つは長期保存が可能になること、もう1つは調理の手間が省けることです。
長期保存ができる
生クリームを冷凍する一番のメリットは、長期保存が可能になることです。
通常、動物性の生クリームであれば、1週間持たない場合が多いですし、植物性であっても、そう長くはもちません。
ましてや、一度開封してしまえば、動物性・植物性にかかわらず、2~3日で品質は劣化してしまいます。
まず新鮮さが失われてしまいますし、冷蔵庫や他の食材のにおいが移ってしまう恐れもあります。
それらの問題を解決できるのが、今回ご紹介する冷凍保存なのです。
生クリームを冷凍すれば、一度開封してしまった生クリームでも、数週間保存することができます。
新鮮さも保つことができますし、冷蔵保存の場合ほど、におい移りの心配もありません。
長期の、そして品質を維持した保存ができる、これが冷凍保存第1のメリットです。
調理の手間が省ける
「ホイップして冷凍する場合」における話ですが、生クリームをあらかじめホイップして冷凍することで、使用する際に泡立てる必要がなくなります。
例えば、プリンやケーキ、アイスにちょこっと生クリームを添えたいときなどです。
通常であれば、泡だて器でカシャカシャとホイップしないといけないのですが、前もってホイップして冷凍しておけば、冷凍庫から取り出すだけで済んでしまうのです。
本来であれば、泡立てる手間と洗い物の手間がかかりますが、ホイップしたものを冷凍しておくことで、これらの手間を省くことができます。
ちょっとの工夫で日常の食生活を豪華にできる、これが冷凍保存第2のメリットです。
生クリームの冷凍保存方法
生クリームの冷凍方法は、以下に紹介する2つがあります。
1つはとても簡単で、液体を袋に入れてそのまま冷凍する方法。
こちらは、生クリームを料理に使用する際におすすめの方法です。
もう1つは、あらかじめ泡立てたものをラップに包んで冷凍する方法。
こちらは、スコーンやコーヒーに添えるなど、ティータイムをちょっと豪華にしたい時などにおすすめの方法です。
用途に合わせて、2つの方法を使い分けていただければと思います。
液体のまま冷凍する場合
1)生クリームを直接フリーザーバッグに入れ、冷凍します。
★ポリ袋に入れ、50ccや100ccごとに分けておくのも便利です。
★一度冷凍した生クリームは、再び泡立てることはできません。ですので、ホイップ状態を望む場合は、2つ目の方法をお試しください。
ホイップして冷凍する場合
1)生クリームに、砂糖を好きな量入れ、ホイップします。
2)6~7分立てになったら、ラップ上にスプーンですくい取ります。
3)ふんわり包み、いったん冷凍します。完全に凍ったら、フリーザーバッグに入れて保存します。
★生クリームは、他の食材のにおいの影響を受けやすい食品です。ラップで包んだ後は、フリーザーバッグに入れて保存することを勧めます。
生クリームの解凍方法と保存期間
生クリームの解凍方法
・液体のまま冷凍した場合
凍ったまま料理に使用することができます。
シチューやスープ、パスタソースなどに使用する場合は、凍った生クリームをそのまま使用すると便利です。
また、冷蔵庫で解凍してから使用することもできます。
どうしても液体として使う必要がある場合は、こちらの方法をお使いください。
ただし、必ず冷蔵庫で解凍するようにしてください。
・ホイップして冷凍した場合
デザートなどに添える場合は、ホイップして冷凍したものを、2~3時間冷蔵庫で解凍すると、適度な柔らかさで使うことができます。
この時も、解凍は必ず冷蔵庫で行うようにしてください(常温ですと、溶けすぎて液体になる可能性があります)。
生クリームの保存期間
液体のまま冷凍した場合でも、ホイップして冷凍した場合でも、保存期間は2~3週間です。
ただし、これらの期間は新鮮な生クリームを冷凍した場合のものですので、開封して数日経った生クリームの場合は、もっと短くなることがあります。
また、冷蔵庫等でにおい移りした生クリームを冷凍しますと、解凍後にもにおいが残ってしまいますので、やはり開封直後のものを冷凍することをお勧めします。
>>【冷凍で長持ち】野菜の保存方法で気をつけるべき3つのポイント
生クリームを使った簡単レシピ5選
生クリーム入りかぼちゃのポタージュ
出典:https://cookpad.com/recipe/4346675
☑材料(3~4人分)
・かぼちゃ 1/4個
・玉ねぎ 1/2個
・じゃがいも 1/4個
・牛乳 250㏄
・コンソメ 1個
・塩 小さじ1/4
・生クリーム 50㏄
<作り方>
1)かぼちゃ、玉ねぎ、ジャガイモは火の通りやすい大きさに切ります。
2)鍋に(1)の材料を入れ、浸るくらいの水とコンソメを加えて煮ます。
3)水分が少なくなってきたら、牛乳を加えてミキサーにかけます。
4)鍋に戻し、塩と50㏄分の冷凍生クリームを凍ったまま加え、温めたら完成です。
★薄味の時は、塩の量で調整してください。
ラム酒の香るコーヒーグロッグ
出典:https://cookpad.com/recipe/4308789
☑材料(1人分)
・コーヒー 150ml
・ラム酒 大さじ1
・砂糖 10g
・生クリーム 10g
<作り方>
1)カップに温かいコーヒーを入れ、ラム酒、砂糖を加えます。
2)ホイップして冷凍した生クリームを、凍ったまま飾り付けて完成です。
★ヨーロッパ北部で親しまれるコーヒーの飲み方です。
★お酒に弱い人は、ラム酒の量を調整してください。
生クリームを冷凍したアイス風ビスケットサンド
出典:https://cookpad.com/recipe/1805686
☑材料(2人分)
・ビスケット 適量
・生クリーム 適量
・砂糖 生クリームに合わせて
<作り方>
1)冷凍していない生クリームに砂糖を入れ、7~8分に泡立てます。
2)ホイップした生クリームを、ビスケットで挟みます。
3)1つ1つラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍したら完成です。
★冷凍した生クリームが、アイスのような食感を作ります。
★冷たいと甘さを感じにくいので、甘党の方は砂糖を多めにするとよいです。
鶏もも肉の生クリームソース焼き
出典:https://cookpad.com/recipe/4346513
☑材料(1人分)
・鶏もも肉 150g
・じゃがいも 1/2個
・ほうれん草 好きなだけ
・チーズ 適量
・生クリーム 100㏄
・塩コショウ 適量
・バター 20g
<作り方>
1)鍋に湯を張り、じゃがいもを茹でておきます。
2)茹でたじゃがいもを薄切りにし、耐熱皿に乗せて、その上にほうれん草、バターも載せ、40秒間レンジにかけます。
3)バターが溶けたら、凍ったままの生クリームをお皿の中心に乗せ、チーズも半量乗せ、塩コショウを振ったら、トースター機能で10分焼きます。
4)トースターで焼いている間に、お肉は筋切りをし、叩いて、軽く塩コショウをしてフライパンで焼きます。
5)お肉が焼けたらお皿に乗せ、(3)のソースをかけ、残りのチーズをかけます。
6)最後に、再びトースター機能で10分焼いたら完成です。
★生クリームは、液体を凍らせたものを使います(ホイップしたものを使うこともできます)。
★鶏もも肉は、ほかのお肉に変えてもOKです。
濃厚チョコムース
出典:https://cookpad.com/recipe/4303991
☑材料(3人分;直径6㎝のカップ3つ分)
・生クリーム 150㏄
・チョコソース 80g
・牛乳 80cc
・砂糖 20g
・アガー 15g
・ラム酒 少々
<作り方>
1)ホイップして冷凍した生クリームを冷凍庫で2~3時間解凍します。
2)生クリームをボールに入れ、チョコソースを加えて混ぜます。
3)小鍋に、牛乳と砂糖を入れて火にかけます。沸騰寸前で火を止め、アガーを入れて溶かし、ラム酒も加えます。
4)(3)を冷やし、(1)のボールに入れて、もったりするまで混ぜ合わせます。
5)最後にカップに移して、冷蔵庫で冷やしたら完成です。
★アガーはゼラチンで代用することもできます。
★生クリームをホイップした時の砂糖の量によって、小鍋に入れる砂糖の量を調整してください。
まとめ
さて、生クリームの冷凍保存方法はいかがでしたでしょうか。
生クリームは冷凍保存することができるのです。
新鮮さやにおい移りの問題から、開封後間もない生クリームを冷凍することをお勧めします。
また、冷凍した生クリームは、調理に使う分には問題ありませんが、泡立てることはできなくなってしまいます。
少しでもホイップの感触を残したい場合は、泡立てたものをラップで包んで冷凍することで、ある程度は維持することが可能です。
冷凍とはかけ離れたイメージを持つ生クリームですが、ご家庭で余ってしまったときは、ぜひ今回の方法をぜひ活用してみてください。
>>【冷凍食品の賞味期限とは?】美味しく食べるための見極めポイント
>>【冷凍食品の賞味期限とは?】無駄なく美味しい、冷凍おかずの活用法とは?