長ねぎの冷凍保存方法とレシピをご紹介【写真付きで解説します】
「束の方が安いから5本セットで買ったけど、結局使い切れなくてしなしなに…」このような経験はありませんか。
長ねぎを5本10本まとめて買ったものの、そういう時に限ってなかなか消費できない。
挙句の果てにはしなびて風味も食感も落ちて…でも、安くなっているとついつい買ってしまう。
このような状況を回避する方法があります。
その方法とは、長ねぎの冷凍保存。
実は、長ねぎというのは冷凍可能な食材で、冷凍することによって長期間保存することができるのです。
目次
長ねぎを冷凍するメリット
調理時間を短縮できる
小口切り、細切り、みじん切り、薄切り。長ねぎには、料理に合わせたいろいろな切り方がありますが、どの切り方でも冷凍保存をすることができます。
予め、使用用途に合わせた切り方で保存しておくことで、忙しい朝や、何品も作らなければいけない時に、調理時間の短縮をすることができるのです。
食感や風味を長く保つことができる
長ねぎは、室温でもそれなりの期間、保存できる食材です。
とは言っても、常温で保存していれば、1週間やそこらで風味や食感が失われてしまいます。
しかし、買ってすぐに冷凍保存をしておけば、常温よりも長い時間、長ねぎの美味しさを保つことができるのです。
長ねぎの冷凍保存方法
長ねぎは生のまま冷凍することができます。
冷凍するときにはちょっとしたコツが要りますので、それをご紹介しますね。
1.長ねぎを洗って良く水分をふき取ります。
2.小口切り、細切り、みじん切り、斜め切りなど、使いやすいように長ねぎを切ります。
3.1回で使い切る分量ごとにラップで包み、フリーザーバッグへ入れて冷凍します。
★長ねぎをラップでピッタリ包むと、酸化が抑えられ、鮮度が保たれます。
長ねぎの解凍方法と保存期間
冷凍長ねぎの解凍方法
冷凍した長ねぎは、そのまま調理に使う事が出来ます。お味噌汁でも炒め物でも、そのままお料理に利用してください。
また、1回に使きれる分量を、切り方ごとに分けて冷凍しておくと、使わない分の品質劣化を防ぐことができ、日にちが経っても美味しくいただけます。
冷凍長ねぎの保存期間
冷凍した長ねぎの保存期間は、2~3週間を目安に考えてください。
ただし一度解凍した長ねぎは、日持ちしませんので早めに使い切るようにしてください。
>>【冷凍で長持ち】野菜の保存方法で気をつけるべき3つのポイント
栄養士が解説!ねぎの栄養について
ねぎにはビタミンA、C、カルシウム、βカロテンが含まれています。
特に、ねぎの緑の部分はβカロテン
が豊富です。
またアリシン
という玉ねぎにも含まれている成分が入っており、ねぎのにおいの元となっています。
アリシン
には血行を良くし、疲労物質である乳酸を分解する作用があるため、肩こりや疲労回復
に効果的です。
さらに、アリシン
はビタミンB₁の吸収を助けてくれるため、ビタミンB₁が豊富な豚肉などと一緒に摂るとより効果的です。
風邪にはねぎが効果的
ねぎは今では一年中食べることができますが、本来は冬の野菜です。
冷えた体を温め、疲労回復に効果があるといわれています。
また、アリシンには殺菌作用があるため喉が痛いときにねぎを食べると
喉の痛みを緩和してくれ、ウイルスの増加を抑えてくれます。
ねぎを食べることで代謝や免疫力がUPし、風邪に負けない体を作ることが可能です。
ねぎを食べすぎるとよくない?
ねぎに含まれるアリシンは、血行促進効果や殺菌作用など体に効果的な成分ですが、生で食べすぎると胃粘膜が荒れてしまうことがあります。
このアリシンは、加熱すると甘みに変化するため、たくさん食べたい場合や胃の弱い人は
加熱してから食べるようにしましょう。
美味しいねぎを選ぶポイント
1.ハリとつやがあり、しゃきっとしているもの
2.緑と白がはっきりとしているもの
3.ねぎの緑と白の境目が硬いもの
4.根元から中身が飛び出していないもの
栄養士るり
戸板女子短期大学で栄養士の資格を取得し、同大学を卒業。卒業後杏林大学で食品衛生管理者の資格も取得。現在はデイブレイク株式会社で食材の冷凍情報を発信しながら、様々な食材の冷凍実験を統括。趣味は旅行とフラダンス。好きな野菜はブロッコリー。
冷凍長ねぎを使った簡単レシピ5選
ねぎのごま油炒め
出典:https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1100010982/
☑〈材料〉
・冷凍長ねぎ 1.5本
・ごま油 大さじ1
・塩 大さじ1/3
・下しにんにく 少々
<作り方>
1)ねぎは4~5cm長さに切り、縦半分に切ったものを使います。
2)フライパンにごま油を熱し、強火でねぎを炒めます。
3)しんなりとして焼き色が付いたら、塩・下しにんにくを加えて炒めます。
ねぎのうまみと甘みを楽しめるシンプルな料理です。
ねぎやっこ
☑〈材料〉
・冷凍長ねぎ 1本
・絹ごし豆腐 2丁
・塩 小さじ1
・ごま油 大さじ1
・こしょう 少々
<作り方>
1)斜め切りにしたねぎに塩を振って、しばらく置いておきます。
2)豆腐は食べやすく切って水気を切り、器に盛ります。
3)ねぎの水気を軽く絞って(2)にのせ、ごま油とこしょうを掛けます。
食べる直前に好みでしょうゆをかけても美味しいですね。
にらと長ねぎのピリ辛チヂミ
☑材料(2枚分)
・小麦粉 1/2カップ
・片栗粉 30g
・鶏がらスープ素 大さじ1
・水 120㏄
・卵 1個
・おろしにんにく 適量
・冷凍長ねぎ 1.5本
・にら 1/2束
たれ用
・ポン酢 大さじ3
・ごま油 大さじ1.5
<作り方>
1)ねぎとにらは2cm程くらいの長さに切ったものを使います。
2)ボウルに小麦粉、片栗粉、スープの素、水、卵、おろしにんにくを入れ、ダマができないように混ぜ合わせます。
3)ねぎとにらを加えて、かるく混ぜ合わせます。
4)熱したフライパンにごま油を引き、(3)の生地を流し込みます。
5)中火で焼き、両面に焼き色が付いたら完成です。
生地の段階でキムチやチーズを加えれば、色々な味を楽しむことができます。
ドレッシングの染み込んだ長ねぎのマリネ
出典:https://www.sirogohan.com/recipe/negimarine/
☑材料(4人分)
・冷凍長ねぎ 4本
・ハム 6枚
・パセリ 少々
・固形スープ 1/2個
・ローリエ 1枚
ドレッシング用
・サラダ油* 大さじ3
・酢* 大さじ1
・粒マスタード* 小さじ2/3
・塩、こしょう* 少々
<作り方>
1)長ねぎは縦10cmの長さに切ったものを使います。ハムはいちょう切り、パセリはみじん切りにします。
2)鍋にながねぎと固形スープ、ローリエ、水600㏄を入れ、弱火で20~30分煮ます。
3)ねぎが柔らかくなったらバットに取り出し、ねぎが熱いうちに混ぜ合わせたドレッシングを掛けます。
4)冷めたらハムとパセリを加えて完成です。
ドレッシングは、ネギが熱いうちに掛けることで、味がじっくりしみていきます。
冷めても美味しいねぎと炒り卵のサラダ
出典:https://cookpad.com/recipe/5606188
☑材料(4人分)
・冷凍長ねぎ 2本
・卵 4個
・塩、故障 少々
・サラダ油 大さじ2
味付け用
・酢* 大さじ2
・サラダ油* 大さじ1
・薄口しょうゆ* 大さじ1
<作り方>
1)ねぎは1cmの厚さに斜め切りしたものを使います。
2)卵をほぐし、塩こしょうを混ぜます。
3)大さじ1の油を熱したフライパンで炒り卵を作り、ボウルによけておきます。
4)フライパンに残りの油を足して長ねぎを炒め、しんなりしてきたら炒り卵を戻します。
5)味付け用材料を加え、良く和えます。
冷めても美味しく、お弁当のおかずにもなります。
まとめ
長ねぎは冷凍保存ができる食材で、それも生のままで冷凍できます。
冷凍するときのポイントは、水をよく拭き取ること、そして1回1回使いきれる分量ごとにラップでくるんでおくことです。この2点を守っていただければ、様々な切り方で冷凍しておくことができます。
頻繁に家庭の食卓に上がる長ねぎだからこそ、値段の安い時にまとめ買いをしておきたいところですよね。
そんな時は、ぜひ今回の冷凍保存テクニックを使ってみてください。