レタスの冷凍保存方法とレシピをご紹介【写真付きで解説!】
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レタスを冷凍するメリット
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栄養素の減少が止まる
レタスを冷凍すると収穫後の栄養の減少を食い止めることができます。
レタスに含まれている栄養は、収穫してから皆さんが食べるまでに、微生物の働きや野菜の呼吸などによって少しずつ失われていきます。
一般的な家庭用冷凍室の-18℃という温度は、微生物の働きや野菜の呼吸をストップさせ、冬眠状態にしてくれるので、冷凍保存によって栄養が保たれるのです。
冷蔵庫の中は乾燥しており、レタスの水分が抜けていく過程で水溶性ビタミンも減少します。
活動が停止しているレタスに空気は必要ないので、空気に触れないようにフリージングバックなどに密閉して冷凍保存することで、乾燥を防ぎます。
上手にレタスを冷凍すると、レタスの劣化をストップし栄養価の減少を食い止めることができるのです。
長く持たせることができる
乾燥を防ぎ、微生物やレタスの活動を休止することで、2週間から1か月程度日持ちさせることができます。
レタスは時期によって高くなることもあるので、安い時に買っておいて保管しておくのもお勧めです。
レタスの冷凍保存方法
レタスをちぎって冷凍保存する方法
生のまま冷凍保存する方法は手軽に冷凍保存でき、炒め物など、レタスの形を残して使いたい時におすすめです。
1.レタスを1枚ずつ洗います。
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2.キッチンペーパーなどで、水気をよく拭き取り、レタスを手でちぎります。
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水溶性ビタミンが水に溶けだしてしまうので、なるべく早く丁寧に水気を拭き取ります。
包丁を使うと金属に触れることでレタスの酸化を早めてしまうので、必ず手でちぎるようにしてください。
3.フリージングバックなどになるべく平らにして入れ、ストローを使って空気を抜き真空状態に近づけます。
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ストローをフリージングバックの端に差し込み、中の空気を吸い出してから、素早く口を閉めると真空状態に近づけることができます。
4.冷蔵庫の急速冷凍機能を使うか冷凍庫の設定を強にするなどして、なるべく早く低温で冷凍します。
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フリージングバックをアルミホイルで包み、保冷剤で挟むなどすると、より低温で早く美味しく冷凍することができます。
5.冷凍するとこのようになります。
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レタスをペースト状にしてから冷凍保存する方法
ペースト状にしてから冷凍保存する方法は、冷凍するときに手間がかかりますが、調理をするときの手間が省けます。
特に、離乳食やスムージー・ポタージュスープなどを作るときに便利です。
1.レタスを1枚ずつ洗います。
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2.レタスを手でちぎって、ミキサーにかけます。
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3.回らないようなら、何度か回してからレタスを押し込むようにすると、レタスの水分だけでペースト状になります。
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どうしても回りにくい時には、少量の水を加えても大丈夫です。
4.製氷皿にいれてからフリージングパックにいれ、なるべく空気を抜きます。
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5.冷蔵庫の急速冷凍機能を使うか冷凍庫の設定を強にするなどして、なるべく早く低温で冷凍します。
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フリージングバックをアルミホイルで包み、保冷剤で挟むなどすると、より低温で早く美味しく冷凍することができます。
6.冷凍した後はこのようになります。
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冷凍レタスの解凍方法と保存期間
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冷凍レタスの解凍方法
レタスに含まれている水溶性ビタミンは、水に溶けやすいので解凍して出てきた水分が蒸発するときに一緒に出ていってしまいます。
水溶性ビタミンをしっかりと摂取するためにも、必ず凍ったままの状態で調理して下さい。
ペースト状にしてから冷凍保存したレタスも凍ったまま使えますので、スムージーに加える氷代わりに使っても良いですね。
離乳食など温めてから使う場合にも、出てきた水分も一緒に使って下さい。
冷凍レタスの保存期間
冷凍したレタスは、2~4週間くらいで食べきるようにしてください。
少し使って余りがある場合には、再度真空状態になるように空気をしっかりと抜いて、なるべく早く冷凍室に戻すことを心掛けると長持ちします。
冷凍レタスの栄養を賢く摂取するためのポイント
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冷凍レタスから出てくる水分の中には、沢山の栄養素が含まれているので、炒め物にとろみをつけたり、スープにするなど、汁まで頂ける料理に使うのがポイントです。
また、ビタミンCは熱に弱く水分の蒸発と共に減っていくので、調理の最後に加えてさっと火を通し、水分の蒸発をなるべく防ぐことを心掛けて下さい。
逆に熱に強く油と相性のいいビタミンEやカロテンも含まれているので、油を使っていて水分の蒸発も防げるあんかけは、おすすめの調理法です。
ビタミンEは抗酸化作用があり、若返りのビタミンと呼ばれていて、アンチエイジングや生活習慣病予防にも期待されている栄養素なので、積極的に摂りたいですね。
冷凍レタスを使った簡単レシピ5選
栄養満点!冷凍レタスでたまご雑炊
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☑材料(1人分)
・ごはん 茶碗1杯分
・卵 1個
・冷凍レタス 適量
・お好みの野菜 適量
・出汁醤油 100㏄
・ごま油 お好みで
<作り方>
1)出汁醤油とごはんをお鍋に入れて火にかけて、ごはんをほぐします。
2)お好みの野菜を入れて煮込みます。
3)出汁が少なくなってきたら、足しながら野菜が柔らかくなるまで煮て、最後に冷凍レタスを加えます。
4)溶き卵を回し入れて、蓋をして火を止めます。
5)卵が固まったら、出来上がりです。
お好みでごま油を回しかけるとビタミンEやカロテンの吸収が良くなります。
小口ネギや刻み海苔を散らすと彩りが良くなるので、お好みでどうぞ。
体も心もぽっかぽか!冷凍レタスの中華風スープ
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☑材料(2,3人分)
・冷凍レタス 適量
・お好みの野菜(ブロッコリーやネギなど) 適量
・ウェイパー(中華スープの素) 適量
・酒 少々
・しょう油 適量
・水 お椀2,3杯
・水溶き片栗粉 適量
・卵 1個
<作り方>
1)鍋に水とお好みの野菜を入れて、茹でます。
2)お酒以外の調味料を加えて、味付けをします。冷凍レタスの水分が出るので、少し濃いめの味付けにして下さい。
3)冷凍レタスとお酒を入れて、味を整えます。
4)水溶き片栗粉でとろみをつけてから、溶き卵を回し入れて火を止めたら、出来上がりです。
カンタン!美味しい!冷凍レタスとツナのあんかけ
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出典:https://cookpad.com/recipe/4242957
☑材料
・冷凍レタス 3~4枚分
・ツナ缶詰 1缶(70ℊ)
・✩水(つゆ用) 100㏄
・✩顆粒だし 小さじ1/2
・✩しょう油 小さじ2
・✩塩 少々
・✩砂糖 小さじ1
・片栗粉 小さじ2
・水(水溶き片栗粉用) 50㏄
<作り方>
1)✩の材料を鍋で一煮立ちさせます。
2)ツナと冷凍レタスを加えてもう一度煮立ったら、水溶き片栗粉を回し入れてとろみをつけて出来上がりです。
ごはんにかけて食べるのも、おすすめです。
まるでスイーツ!冷凍レタスで絶品スムージー
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☑材料(2人分)
・アボカド 1/4個
・バナナ(出来れば冷凍) 1本
・冷凍レタスペースト 2~3個
・牛乳 50㏄くらい
・氷 1個(なくても大丈夫です)
<作り方>
1氷と冷凍レタスペースト以外の材料をすべてミキサーにかけます。
2)液状になったら、氷と冷凍レタスペーストを加えてもう一度ミキサーにかけます。
3)カップに注いで出来上がりです。
冷凍レタスペーストで時短!ポタージュスープ
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出典:https://cookpad.com/recipe/1848203
☑材料(2人分)
・バター 10ℊ
・玉ねぎ(すりおろす) 80ℊ
・塩 小さじ1/2
・冷凍レタスペースト 200ℊ
・✩コンソメスープ 300㎖
・✩牛乳 200㎖
・✩生クリーム 30~50㎖
・✩塩 少々
・✩白コショウ 適量
<作り方>
1)バター・おろし玉ねぎ・塩を鍋に入れて、玉ねぎの甘みが出るまで加熱します。
2)✩の材料を加えて一煮立ちしたら、冷凍レタスペーストを加えて、煮溶かします。
ふつふつと煮立ててしまうと水溶性ビタミンが、蒸発していってしまうので、弱火で温めながら溶かしていくのがポイントです。
3)器に盛り付けて、お好みで生クリームを飾ったら完成です。
生クリームは入れなくても、美味しくいただけます。
まとめ
レタスの賢い冷凍保存テクニックはいかがでしたか?
冷凍保存したレタスは、水溶性ビタミンを逃さないために、溶けだした水分も一緒に頂ける料理に使うことが大切です。
レタスの外葉の固い部分や、芯の方も冷凍レタスペーストにしてしまえば、美味しくいただけますので、ぜひレタスの冷凍保存を試してみて下さいね。