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なめこの冷凍方法と保存期間、レシピ5選!【写真付きで解説!】

「一回の調理で使い切れなかったなめこ、すぐ使うかな…と思って冷蔵庫に入れて置いたら数日後腐ってた。」
という経験はありませんか?

スーパーでパックに袋詰めされたものを買ってきて、半分だけ使って残りは冷蔵庫に保存。数日後気付いてみたらすでに黒ずんでいた、というパターンです。きのこ類の中でも足の早い食材で、ほんの数日経っただけでもダメになってしまう事があります。

本日は、そうしたパックに袋詰めされたなめこの冷凍保存と、いわゆる株付と言われる、生の状態で保存する方法をお伝えしたいと思います。

中には、「なめこを冷凍なんかしたら、せっかくのヌルヌル成分がダメになっちゃうんじゃないの?」と心配な方もいるかもしれません。

そういった疑問についてもお答えしていますので、ぜひ読み進めていってください。

なめこを冷凍するメリット

通常保存の10倍近い期間保存可能になる

なめこは痛みやす食材ですので、冷蔵庫で保存していても3日程度で黒ずみが目立ったり、酸味(すっぱさ)が増してきたりしてしまうものもあります。

ですが、冷凍することによって、その10倍近い期間、すなわち1ヶ月近くの期間、保存が可能になります。

株付のなめこを大量にいただいた、あるいは、パック詰めされたなめこを全部使いきれなかった、そんな時に冷凍保存してあげることで、「気づいたら腐ってて捨ててしまった…」なんてことを回避できるようになります。

冷凍してもヌルヌル成分が失われない

なめこと言えば、あのヌルヌルとした食感が特徴的です。

冷凍すると、せっかくの食感が失われてしまうのでは?と心配になるかもしれませんが、大丈夫です。なめこを冷凍しても、ヌルヌル成分は無くなりません。

冷凍されたなめこを見ると、一見ヌルヌルしていないように見えるのですが、これを解凍していくと、だんだんと馴染みのヌルヌルが姿を現します。

このヌメリ成分は人体の粘膜などにも含まれていて、体外から摂取することは健康にもよいそうなので、冷凍保存を活用して積極的に摂取していきたいところです。

冷凍保存方法

続いて、なめこの具体的な冷凍方法についてお話していきます。

まずは、スーパーなどで良く見かけるパックに袋詰めされた状態のものの冷凍方法を、続いて、他のきのこ同様、株付のなめこを冷凍する方法について説明します。

袋のまま冷凍する場合

1)袋をそのままフリーザーバッグに入れ、冷凍保存します。この時、2つ折りにしておくと、調理の時に半分だけ使うことが出来て便利です。

袋のなめこ


※金属トレイにのせたり、アルミホイルにのせて冷凍することで、冷凍時間を短縮(=急速冷凍)できます。すると、冷凍によるなめこ内の細胞破壊を軽度にでき、冷凍前に近い風味を保つことができます。

生のものを冷凍する場合

1)石づきを切り落とし、汚れや水分をふき取ります。

2)一つ一つばらけさせた状態でフリーザーバッグに入れて冷凍します。この時、使い切れる分量ごとにラップで包んでおくと、使わない分のなめこの品質を長く保つことができます。

解凍方法と保存期間

冷凍なめこの解凍

冷凍なめこの解凍方法

パックに袋詰めされているものを解凍する場合と、株付のものを解凍する場合とで変わってきます。

まず、パックに袋詰めされているなめこですが、冷蔵室で解凍、流水解凍(袋ごと)、そのまま調理に使うの3つの方法で解凍することができます。

例えば、お味噌汁や吸い物の具として使う場合は、凍ったまま使う事が出来ますし、和え物やうどん・ぞばの具として使う場合には冷蔵室で解凍が、急ぎで解凍したいときには流水解凍がオススメです。

次に、株付の生の状態のなめこですが、こちらは冷蔵室で解凍、そのまま調理に使うの2つの方法で解凍することができます(水にさらし続けると、なめこのヌルヌルが流れ落ちてしまうことがあるため、流水解凍はオススメできません)。

冷凍なめこの保存期間

冷凍したなめこは3~4週間保存することができます。

厳密にこの期間じゃないとダメ!というものではないですが、食感や風味を大切にするためにもなるべく早く使うことをオススメします。

>>【冷凍で長持ち】野菜の保存方法で気をつけるべき3つのポイント


栄養士が解説!栄養について

なめこは、ビタミン類、ミネラル、食物繊維などの栄養を豊富に含んでいます。

また、なめこには他のきのこ類同様、β―グルカンが含まれています。β―グルカンは免疫力向上作用があるため、アレルギー症状の改善効果が期待できます。

なめこの選び方
1.全体的に身が引き締まっていて、肉厚なもの
2.カサが割れていなく、大きさが均一なもの
3.全体的にツヤがあり、ゼリー状の部分ににごりが少ないもの

おすすめの食べ方
なめこはビタミン類やミネラル、食物繊維など豊富な栄養を含んでいます。 今回はその中でも【免疫力アップと整腸作用】と【高血圧予防】についてお話しします。

【整腸作用】 なめこのぬめり成分でもあるムチンとペクチンは、消化器官の粘膜を保護する働きがあり、免疫力向上に貢献してくれます。またペクチンは水溶性の食物繊維でもあり、血糖値の急激な上昇を抑えつつ、腸内環境を改善してくれる効果があります。

【高血圧予防】 なめこにはカリウムも含まれいます。カリウムは塩分であるナトリウムを排出する働きがあり、高血圧予防に効果があると言われています。また、体内のナトリウムを排出するということはむくみ予防にも効果があります。

栄養士
栄養士 るり

戸板女子短期大学で栄養士の資格を取得し、同大学を卒業。卒業後杏林大学で食品衛生管理者の資格も取得。現在はデイブレイク株式会社で食材の冷凍情報を発信しながら、様々な食材の冷凍実験を統括。趣味は旅行とフラダンス。好きな野菜はブロッコリー。


冷凍なめこを使った簡単レシピ5選

調理例をご紹介する前に、なめこの調理に関して注意していただきたい事があります。

それは、なめこを調理に用いる際に必ず一度は加熱してほしい、ということです。

というのも、過去になめこを熱処理せず食べた人の間で、食中毒に近い症状が現れたという事例が報告されています(現時点で、厚生労働省では病原菌を特定できておらず、原因不明の食中毒とされています)。

ですので、なめこを調理する際には、必ず湯通しするなど熱処理を施すようにしてください。

それでは、以下よりなめこを使った簡単レシピをお楽しみください。

簡単美味しいなめこの味噌汁

冷凍なめこの味噌汁

☑材料(2人分)
・なめこ 100g(1パック)
・長ねぎ  5cm程度
・だし汁  300ml
・みそ  適量

<作り方>
1)長ねぎは小口切りに、なめこは凍ったものをそのまま、あるいは、冷蔵庫で自然解凍したものをざるに開けて、水でサッと流したものを使います。

2)鍋でだし汁を温め、沸騰したら(1)を入れ、再び沸騰したら味噌を溶いて火を止めます。

お好みで、わかめや豆腐などの具材を足してアレンジしてください。

お弁当にもう一品増やしたい時に!なめこと小松菜のおひたし

冷凍なめこのおひたし

☑材料(4人分)
・なめこ  1パック(100g)
・小松菜  1束
・だし汁  1カップ
・しょうゆ  大さじ1.5
・みりん  大さじ1

<作り方>
1)なめこは冷蔵庫で自然解凍し、ざるに開けて水でサッと流します。一緒に小松菜も水洗いします。

2)お湯を沸かし、小松菜を湯通しし、同じお湯でなめこも湯通ししておきます。

3)小松菜は、水気を切ったうえで4cmの長さに切り、さらに絞って水気を切ります。

4)だし汁、しょうゆ、みりんを合わせ、そこに小松菜、なめこを足して和えたら完成です。

栄養満点!山菜うどん

冷凍なめこのうどん

☑材料(2人分)
・うどん  2人分
・なめこ  1パック(100g)
・とろろ  適量
・小ねぎ  適量
・かけつゆ  2人分

<作り方>
1)なめこは、冷蔵庫で自然解凍したものをざるに開け、サッと水で流したものを使います。とろろは予め擦っておき、小ねぎは小さく刻んでおきます。

2)なべて水を沸かし、沸騰したらなめこを軽く湯通しします。

3)うどんを茹でたら、その上になめこ、とろろ、小ねぎを乗せ、つゆをかけたら完成です。

ヌルヌルが癖になる!なめこそば

冷凍なめこそば

☑材料(2人分)
・なめこ  1パック(100g)
・長ねぎ  1/2本
・ほうれん草  3束
・卵  2個
・そば  2束
・水  600㏄
・めんつゆ  80㏄

<作り方>
1)鍋に水とめんつゆを入れ火にかけます。同時に、もう一つの鍋でお湯を沸かし、そばを茹でます。

2)長ねぎは2cmほどに斜め切りしたもの、なめこは凍ったままのもの、あるいは冷蔵庫で自然解凍したものを使用し、(1)のつゆ側の鍋に入れます。

3ほうれん草はサッと湯通しし、2cmほどの長さに切っておきます。

4)そばが茹で上がったら、器にそば、ほうれん草、(2)のつゆを盛って、最後に卵を落としたら完成です。

大根おろしとなめこのおつまみ

冷凍なめこおろし

☑材料(2人分)
・なめこ  1パック(100g)
・大根  適量
・しょうゆ 適量

<作り方>
1)なめこは冷蔵庫で自然解凍したものを、お湯でサッと湯通ししたものを使います。

2)大根を擦りおろし、なめこと大根おろしを和えます。

3)しょうゆで味を付けたら完成です。

とっても簡単なのに、ごはんのおかずにも、お酒のおつまみにもなる一品です。

まとめ

さて、なめこの冷凍保存はいかがだったでしょうか。

通常の保存では1週間と持たないなめこも、冷凍保存でしたら4週間近く持たせることができるのです。

ですから、せっかく買ったなめこを使い切れずに腐らせてしまう、なんてことは今後減ってくるかもしれません。

パックされたものを冷凍する場合でも、株付のものを冷凍する場合でも、その手順はいたって簡単ですので時間のない忙しい時でもパパッと冷凍することができます。

ダイエットにも美容にも効果が期待されているなめこ、今回ご紹介した方法で賢く活用してみてください。

>>肉の冷凍方法はこちら

>>魚の冷凍方法はこちら

>>その他の野菜の冷凍方法はこちら

この記事の監修者

富山 知樹

ARTLOCKラボ マネージャー/管理栄養士/調理師
富山 知樹

フランス料理に魅了され、料理の世界へ。渡欧し二つ星レストランで修行。帰国後も日本のレストラン、会員制ホテルにて前菜・メイン・パン・デザートなどの部門を担当しつつ研鑽を積む。食による社会貢献や課題解決のため管理栄養士の資格をとり、現在はデイブレイクにて食×冷凍の研究を行うラボチームマネージャーを担当。

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