急速冷凍された食品
急速冷凍技術を活用して作られた冷凍食品は、気づかないだけで意外と広く出回わるようになってきています。
車エビや牡蛎、ふぐ刺しなど、特別な急速冷凍技術を利用して、「現地での採れたての味を食卓で楽しめる」と謳い、実際に取り寄せて食べることができる商品も色々とあります。
また提供するメニュー数が多い店舗は扱う食材の数が多く、在庫管理や仕込み業務の負担も大きいため、複数店舗を展開している大手飲食チェーンやレストランチェーン、スーパーマーケットでも急速冷凍機の導入が進んでいます。
他にも、いわゆる冷凍食品ではありませんが、ハムやしゃぶしゃぶのお肉をスライスする際のテンパリング(表面を凍結させる手法)に利用されたり、漁業、畜産の生産現場で利用されたり、急速冷凍技術を活用した食品を口にする機会は、今後ますます多くなっていくでしょう。
急速冷凍食品の認知度は低い
一方で一般消費者にとっては、美味しくて簡単に調理できる冷凍食品への興味関心や需要は高まっていますが、急速冷凍技術そのものに対する認知度はまだまだ低く、これからの課題です。
見方を変えれば、冷凍食品市場は国内外ともに拡大しているため、急速冷凍された食品は品質面での圧倒的な差別化を可能にする注目のマーケットと言えるでしょう。
今後ますます急速冷凍食品のブランド化が進み、急速冷凍技術を利用した商品を専門に扱うマーケットの普及が期待されます。