家庭用急速冷凍機
家庭用の場合、急速冷凍機といえば急速冷凍機能がついた家庭用冷凍冷蔵庫のことを指すかと思います。
急速冷凍のタイプとしては、強冷風を利用するものや、アルミトレーの上で急速冷凍を行うものがあります。
強冷風は食材から奪う熱エネルギーを大きくすることにより、またアルミトレーは熱伝導率の高さを利用して食品から勢いよく熱を奪うことにより、食品を急速に冷凍します。
しかし家庭用に販売されている急速冷凍機は、急速冷凍機本来の効果を実現できてはいません。
これまで解説したような氷結晶生成温度帯の通過速度などにおいて、高品質冷凍に不可欠な要件を満たせてみないため、家庭用急速冷凍機で冷凍された食品を解凍すると、ドリップが発生してしまいます。
家庭用の急速冷凍機は、日常生活のさまざまなシーンに必要な食品を用途別に保管し、必要なタイミングで使用できることが求められるため、冷凍品質だけよければ良いという訳ではありません。
チルドやパーシャルといった、食品が凍結する一歩手前の状態にこだわって鮮度をキープする商品も多いようです。
解凍後も獲れたてに近い鮮度や食感を実現できる高品質の急速冷凍技術は、現時点では業務用の冷凍機にしか採用されていないものと捉えていただいた方がよいでしょう。
急速冷凍機は、主に事業者向けの機械ですが、個人事業主の方も手軽に導入できる仕様のものもあります。
企業規模や生産量、設置場所の面積に応じた急速冷凍機のカスタマイズも可能ですので、導入をご検討の方はお気軽にご相談ください。